Yellowfin 選定ガイド
Yellowfinは、エンタープライズアナリティクス、および組み込みアナリティクス両方のユースケースで使用され、独自のアナリティクスアプリケーションを構築します。本ガイドを活用することで、Yellowfinが要件に対して技術的に最適であるかどうかを確認できます。
評価&サポート概要
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評価
アナリティクスソリューションを評価する最善の方法は何でしょうか?
一般的に、アナリティクスソリューションを評価する際には、達成したい事柄と評価する製品との間に、技術的な適合性があることを確認しなくてはいけません。
これには通常、次のような要件があります。
- コンテンツ作成ワークフロー:コンテンツの作成や、他のユーザーへの共有がどの程度容易に実行できるか
- デザインの柔軟性:デザイン要件を満たすコンテンツを作成できるか
- 分析機能:ツールはどの程度高度な分析機能を提供するのか
- データおよびアプリケーションのセキュリティ:セキュリティ基準を満たすかどうか
- 統合機能:どのようにして既存のソフトウェアやウェブサイトに統合できるのか
- 導入およびメンテナンス:本番環境で容易に管理できるか
(ライブまたは事前に準備された)技術的なデモンストレーション、技術ドキュメント、および既存のデータを使用したハンズオンテストドライブを組み合わせることで、時間のかかる複雑なトライアルを必要とせずに、すべての問題に対処できるはずです。
評価プロセスはどこから開始すればよいのでしょうか?
Yellowfinの導入をサポートするために、Yellowfinでの作業を可能な限り迅速に行えるよう、完全に統合された技術評価エクスペリエンスを作成しました。
- まずは、以下の紹介ビデオを確認するところから始めることができます。
- デモをリクエストすることで、詳細な情報を確認し、技術的な質問に対する答えを得ることができます。
- 「ハンズオン」テストドライブをリクエストします。これにより、Yellowfinのライセンスを取得し、ニーズに合った技術を証明することができます。
- さらに、Yellowfin コミュニティには、活発なユーザーフォーラム、Yellowfin wiki、Universityなど、学習用の豊富なリソースが用意されています。
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サポート
Yellowfinはどのようなサポートを提供していますか?
ここまで評価を進めてきても、Yellowfin ネットワークの一部であることの意味に、ほんの少し触れただけにすぎません。ビジネスニーズに適したアナリティクスソリューションを見つけるための調査と検証を完了する場合は、Yellowfin サポートチームが長期的な関係の基盤であることを覚えておいてください。
わたしたちは、業界が急速に発展しているため、Yellowfinのサポートサービスも同様である必要があることを認識しながら、パートナーが持つすべてのニーズを確実に網羅するために、セルフガイドとチームアシスタントの両方のサポート手法に投資してきました。
パートナーシップが開始されると、ユーザーのデータカルチャーが常に進化するなかで、彼らのビジネスニーズをサポートするサポートサービス、グローバルサポートチーム、University トレーニングプラットフォーム、認定プログラム、製品リリースのアップデート、開発および製品wikiサイト、プライベートポータルアクセス、マーケットプレイス、パートナーネットワークにアクセスできるようになります。
Yellowfinにはプロジェクトを迅速に提供するためにどのようなサポートがありますか?
13年以上に渡って、顧客のコンセプトから本番運用への移行をサポートしてきたことで、わたしたちは、これがパートナーシップの最も重要な最初のステップであると認識しています。オンボーディングの一環として、専用のオンボーディングスペシャリストとカスタマーサクセスマネージャーが、Yellowfinの本番公開と継続的な成功を確実にするために協力します。
Yellowfinでは、ローンチパッドと呼ばれるオンボーディングプロセスを構築し、プロジェクトの正式なキックオフセッションを行うことで、マイルストーンや成功がどのようなものなのかを定義し、すべての関係者が本番公開プロジェクトの各ステップについて誰が責任を負うのかを理解できるようにしています。Yellowfinは、以下の項目を協力して実行します。
- プロジェクトデザインニーズのアウトライン化
- サポートする製品アーキテクチャーの定義と構築
- テスト計画への合意
- エンドユーザーにYellowfinを導入
協力して作業を実行することで、Yellowfinは合意された本番運用開始目標を達成しますが、これはデータカルチャーを構築し、管理することの始まりに過ぎません。Yellowfinの運用を開始すると、担当のカスタマーサクセスマネージャーは、顧客のチームと協力し、ビジネスの発展に合わせて、顧客のビジネス目標をどのようにサポートするかに焦点を当てた成功プランを策定します。
本番公開は、データジャーニーのひとつのマイルストーンに過ぎません。継続的な価値を確保し、ビジネスニーズをサポートするには、毎年の成功を確実にするための継続的な努力と、パートナーシップが必要です。
コミュニティサポート
Yellowfinにはプライベートユーザーコミュニティがあり、ユーザーからの質問や、製品のアイデア、製品に関する問題を確認することができます。また、製品のリリースノートを確認したり、製品や企業のアップデートに関する重要な発表を得るための中心的な場所でもあります。
コミュニティ共有に基づくサポートにより、数多くの顧客の業界や事例に渡り、知識や経験をグループに共有できます。コミュニティ検索エンジンでは、コミュニティのナレッジベースを検索したり、コミュニティの投稿を開いたりすることができ、Yellowfinの製品wikiにもリンクされています。
Yellowfinのグローバルサポートデスクチームは、コミュニティの質問やリクエストの傾向、製品の変更に基づいて新しいナレッジベース記事を作成し、共有するナレッジコンテンツが常に進化するようにしています。
また、プライベートチケットオプションも用意されており、ユーザーと協力して問題や製品の安定性に関する課題に迅速に対応するグローバルデスクチームに、直接問題を送信することができます。グローバルサポートデスクチームの主な目的は、製品の安定性に関する問題について顧客をサポートし、必要に応じて製品開発チームへの製品のエスカレーションを管理することです。
機能強化リクエストプロセスと、それらの優先順位付け方法について説明してください
機能強化リクエストは、まずYellowfin コミュニティを通じて起票され、そこで他のクライアントがフィードバックを追加したり、個々のアイデアに投票することができます。Yellowfinの製品チームは毎月リストを精査し、最も実現可能で、人気があり、次のマイナーリリースに含めることで影響が最大になるものを選択します。
機能強化リクエストのエスカレーションは、担当のカスタマーサクセスマネージャを通して起票され、ケースバイケースで分析されます。
ドキュメント化
Yellowfinは、集合的かつ共有されたナレッジへのアクセスを顧客に提供することに尽力しています。評価プロセスの一環として、ビジネスニーズに合った製品を確実に選択するためには、可能な限り多くの情報と検証が必要です。
Yellowfinのドキュメントチームは、コミュニティのナレッジベース、製品wiki、技術開発者wiki、Universityに渡り、パートナーが必要なものを迅速に見つけるための明確なパスウェイを提供する責任を担っています。多くのパートナーが様々な方法で学習をしているため、概要レベルの詳細や、詳しい操作方法、ビデオコンテンツなどを網羅したドキュメントリソースが必要になります。これによりユーザーは、適切なツールを使用して、データジャーニーを進めていくことができます。
Yellowfinのパートナー紹介
Yellowfinのパートナーネットワークは、顧客のデータジャーニーをサポートするように構築されています。ダッシュボードのデザインから、データアーキテクチャープロジェクトまで、Yellowfinの認定パートナーは、顧客と協力することで、顧客のデータプロジェクトまたは進行中のプログラムが期待通りの投資収益率を達成できるようにします。
パートナーについて、より詳細な情報は、こちらを参照してください。
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学習
Yellowfinを使用するのにどのような技術が必要ですか?
データに関する背景がある場合、Yellowfinのオンボーディングおよび基本的なユーザー基礎トレーニングで初期のニーズを網羅できます。データプロジェクトまたはプログラム内でのユーザーの役割に応じて、Yellowfinの用語や、ベストプラクティスを理解し、Yellowfin導入時に一般的な質問から未知のものを取り除くためのトレーニングコースを用意しています。
Yellowfinのトレーニングオプションには何がありますか?
オンボーディングの過程で、Yellowfin Universityにアクセスし、スタートアップトレーニングシリーズを受講することができます。ビジネスインテリジェンスにどの程度慣れているかにもよりますが、必要なのはこれだけです。より詳細なレベルのトレーニングが必要な場合でも、こちらですべてを網羅します。Yellowfinのライセンスを持つすべてのユーザーは、次の5つの基礎トレーニングコースを受講できます。
- ビジネスユーザー
- アナリスト基礎
- アナリスト上級
- データ管理者
- システム管理者
基礎トレーニングを修了すると、Yellowfin プラットフォームを導入、管理、発展させるための強固な基盤を備えていることが実感できます。ここから、Yellowfinの認定プログラムを参照して、Yellowfinに関する知識を次のレベルまで検証できます。
Yellowfinを学習するのにどの程度の時間が必要ですか?
チームの持つ背景にもよりますが、数日で運用できるようになります。ただし、すべてのビジネスインテリジェンスソフトウェアが類似しているわけではないので、用語やエンドツーエンドのシステムの仕組みを時間をかけて学習することを推奨します。また、Yellowfinのすべてのユーザーには、Universityの入門シリーズを学習することを推奨しています。このコースの所要時間は、約1時間です。
プロジェクトおよびプラットフォームチームには、プラットフォームチームがエンドツーエンドのシステムを理解し、継続的な成功を確実にするために推奨されるベストプラクティス構成と管理ステップを学ぶために、Universityの基礎トレーニングを修了することを推奨します。5つのコースは20時間以上のガイド付き学習で構成され、Yellowfinの構成と管理の方法を順を追って説明します。Yellowfinのインスタンスが自由に使用できる環境として提供されるため、安全な環境で学習内容を実践できます。
Yellowfinはどのような継続教育オプションを提供していますか?
Yellowfin Universityでは、製品リリースの変更や、より詳細なインサイトを得るためにデータを適用する方法で業界主導の変更にリンクされたYellowfinの新しい使用方法に焦点を当てて提供されている、新しいコースに継続的にアクセスできます。
Yellowfinの顧客になると、新しいコースが利用可能になったり、過去に受講したコースの変更が更新された場合に通知されます。わたしたちは、ユーザーが、Yellowfinのビジョナリー製品の進化を常に最新の状態で把握することを望んでいます。
また、コンサルタントのリードトレーニングを有料で提供しており、オンサイトまたはリモートセッションを利用できます。ユーザーはYellowfinのチームと協力して、チームのナレッジのギャップを網羅するカスタムトレーニングを構築したり、基礎ワークブックトレーニングシステムをガイドとして使用したりできます。
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実装
Yellowfinの実装はどのようになりますか?
Yellowfin アプリケーションの実装は、いくつかのコンポーネントに分割できます。
サーバプロビジョニング:最初に、Yellowfin アプリケーション用に少なくともひとつのサーバを、選択したOS・環境にプロビジョニングする必要があります。大規模環境の場合は、通常HAクラスタ内に複数のサーバをセットアップします。構成データベースもインストールする必要があります。
アプリケーションセキュリティセットアップ:Yellowfinは、非常に複雑なデータセキュリティおよびコンテンツアクセスモデルを実現する機能を提供します。(ユーザーロール、コンテンツフォルダー、アクセスフィルターなど)。これは通常ユーザーにより実行され、実装作業よりも多くの計画とディスカッションが必要になります。
メタデータレイヤー作成:メタデータレイヤーの目標は、レポート作成者が成功できるように設定することです。実際の実装は、初期実装期間(1ビューあたり最大1時間)とレポート作成ニーズの改善に応じた一連の再帰的改善で構成されます。
レポート作成:エンドユーザーに提供される構築済みコンテンツの量により、これが実装の一部または大部分になる場合があります。レポートの数が多いほど、また表示要件が厳しくなるほど、時間がかかります。
アプリケーション統合:単純なSSOから、完全に組み込まれたワークフローまで、どこにでも構成することができます。要件が複雑になると、このフェーズに必要な時間とリソースが増加します。
どのくらい時間がかかりますか?
上記の要因に基づき、Yellowfinの実装には、プロジェクトの複雑さや、データの準備状況、エンドユーザーに提供したいアナリティクスの範囲に応じて、1週間から6ヶ月の期間が必要です。
一般的には、最初の1ヶ月以内にMVP(実用最小限の製品:Minimum Viable Product)が作成され、アプリケーションは最初のユーザーセットに公開されます。これはその後、数ヶ月の間に洗練され、拡大されていきます。
通常、このプロセスの遅延は、リソースの不足(誰もレポートを作成しない)、または不完全なデータウェアハウスなど、満たされていない前提条件が原因で発生します。