【事例公開】データの可視化のメリットと3つの実施方法を解説
データの内容を分かりやすく人に伝えるためには、データの可視化が必要不可欠です。一方で、データを可視化することによるメリットや、データの可視化の方法が分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、データを可視化することによって、ビジネスに活用した事例について紹介します。また、データを可視化する際の方法についても解説します。データの活用が上手くいかず困っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
データ可視化の成功事例5選
ここからは、実際にデータの可視化に成功した事例を5つ紹介します。いずれも、イエローフィンのBIツールを利用しており、データの可視化によってビジネスの現場における効率化を実現しています。紹介する企業と同じような課題がある企業の担当者様は、BIツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
集計作業と確認作業を簡略化【アイシン株式会社】
アイシン株式会社はグローバルに展開している、自動車部品メーカーです。アイシン株式会社では、会社規模が大きく、従業員が多いため、労務管理に非常に多くの時間を費やしていました。そこで、労務管理の自動化と従業員の労働時間をいち早く把握するためにBIツールを導入し、データの可視化を行いました。
BIツールを用いてデータの可視化を行った結果、労務管理に費やしていた時間のうち、600時間の削減に成功しています。その他にもデータの可視化によって、効率的な従業員の配置も行うなど、現場での業務効率化にも可視化されたデータは活用されています。
全社員への数字共有を実現【株式会社協和】
株式会社協和は、化粧品や美容サプリメントなどを販売している企業です。月次の売上は、社内共通で把握できていたものの、営業や広告に関するデータは担当者しか把握しておらず、課題を感じていました。
BIツールを導入することで、月次の売上はもちろんのこと、営業や広告の成果や商品別の売上など、細やかなデータまで可視化が可能になりました。現在は、可視化されたデータを用いて、各施策の成果に対して適切な評価と経営判断が可能となっています。この株式会社協和の事例は、データを可視化することで、社内でより多くのデータの共有を行うとともに、経営判断にも活用している例の1つと言えます。
システム導入によって意思決定を迅速化【Lohn & HR】
Lohn & HRはオーストラリアの中~大企業に対して、人事ソリューションを提供している企業です。Lohn & HRでは、給与形態や従業員の勤務管理などを的確に行い、素早くレポートを出すことが求められます。しかし、これらは非常に手間がかかる業務であり、社会の情勢を鑑みてより深い分析が求められるようになっていました。
そこでBIツールを導入して、データの抽出から可視化、レポートの作成までを自動化しました。いつでも迅速に必要なデータを抽出し、可視化できるため、意思決定もよりスピーディです。また、顧客に対して可視化されたデータをそのまま見せられるため、顧客満足度も向上できました。データの可視化は自社内の業務効率化のみならず、企業としての顧客満足度の向上にも貢献するのです。
関連記事:Lohn & HRは、組み込みBIで顧客の給与・人事レポートを強化し、極めて重要な意思決定を迅速化
リアルタイム患者数の共有を可能に【North Tees and Hartlepool NHS Foundation Trust】
データの可視化は、医療の現場でも大いに役立ちます。North Tees and Hartlepool NHS Foundation Trustとは、イギリスの病院とコミュニティを統合した組織のことです。ここでは、年間40万人の患者にサービスを提供するとともに、毎月6,000人の新規患者の診察を行います。全員の患者データを整理する必要がある上に、各医療機関から深い分析を行ったレポートの提出を求められます。
深い分析を行ったレポートは、データに深い知見を持つ人でなければデータの意味を理解できませんでした。しかし、BIツールによってデータを可視化することで、深い知見がなくても、データの意味を把握できます。その結果、各医療機関や組織の中のスタッフへの情報共有がより速く、正確になり、業務効率化に繋がっています。
関連記事:North Tees and Hartlepool NHS Foundation Trust : Yellowfin プレゼンテーションでリアルタイムの患者報告を実現
財務レポートの制作における手作業の削減【ビクトリア州財務公社】
データの可視化は、官公庁でも利用され、活用されています。オーストラリアのビクトリア州財務公社はビクトリア州の財務顧問であり、財務に関するソリューションを提供している団体です。財務に関するデータは、パフォーマンスや資金の流動性、利益率など非常に様々な指標に基づいています。そのため、それぞれのデータを分かりやすい形で共有しなければ、正しく情報が伝わりません。
BIツールを利用し、自動的にデータを可視化できるようにしました。その結果、社内で的確にデータを共有できるようになり、各省庁に送る財務レポート制作にかかる手間の削減にも繋がっています。
関連記事:ビクトリア州財務公社は、Yelllowfinにより財務レポート作成を最新化し、手作業でのBIを削減しました
データを可視化する3つの方法【事例あり】
ここまで、データを可視化してビジネスに応用させた事例について解説しました。しかし、データを可視化するとはどういうことか、イメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。データを可視化する際の代表的な方法は下記の3つです。
- グラフ化
- グラフィック化
- 数値別の色分け
それぞれ順番に解説します。
グラフ化
グラフ化は最も基本的なデータを可視化する手段です。棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなどにすることで、それぞれのデータの比率や推移を可視化できます。
代表例としては、サイトのアクセス解析で用いられるGoogleアナリティクスが挙げられます。Googleアナリティクスは、アクセス数の推移を折れ線グラフで表示しており、一目で傾向の確認が可能です。また、サイト訪問者の属性に関するデータは、棒グラフで可視化するなど、データに適した可視化の方法が取られていることがよく分かります。
グラフィック化
グラフィック化とは、データをもとに画像やイラストによってデータを解釈しやすくすることです。そのデータをグラフィック化したものをインフォグラフィクスといいます。インフォグラフィクスの大きな特徴は、言語の垣根を超えてデータの意味を伝えられることです。
データをグラフィック化したものの例としては下記の画像の通りです。一目で体内の水分が60%であることが分かります。
出典:「健康のため水を飲もう」推進運動|厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html
数値別の色分け
データの数値や強弱を色分けをして表現することで、データを可視化することもあります。人は色によって受ける印象が異なるため、本能的にデータの内容を伝えられます。数値別の色分けを行ってデータを表現している代表例は、天気予報の降水量マップです。天気予報の降水量マップでは、青から赤に近づくにつれて、降水量が多くなるように表示しています。
まとめ
本記事では、データを可視化することでビジネスに応用した例を紹介するとともに、データを可視化する代表的な方法について解説しました。データを可視化することで、よりデータの理解や共有が容易になり、ビジネス上の決断を迅速に行えるようになります。多くのデータを取り扱ったり、データを多く人と共有したりする必要がある場合は、データの可視化は必須です。
また、データの可視化はBIツールを活用することで、比較的容易に行えます。BIツールなら、データを入力することで自動的にデータを可視化し、そのデータを共有することも可能です。データの整理や共有が上手くいかずに悩んでいる企業の担当者は、BIツールの利用を検討してみてはいかがでしょうか。