Yellowfin 9.14 リリースハイライト

Yellowfin 9.14 リリースハイライト

Yellowfin 9.14は、2つの新しいAIチャットボットアシスタント、Yellowfin REST APIの大幅なアップデート、セキュリティアップデートやユーザビリティの改善など、ユーザーからの要望に応える多数の変更を導入した重要なリリースです。

本ブログでは、9.14 リリースにおける重要なハイライトのいくつかを取り上げます。なお、アップデートの全容については、リリースノートをご参照ください。

 

まったく新しいYellowfin AIチャットボットアシスタント

機械学習 (ML) や自然言語クエリ (NLQ) などの人工知能 (AI) 技術は、Yellowfinの既存のソリューションの重要な要素であり、自動インサイト、ガイド付きNLQ、シグナルは、ユーザーが大量のデータセットを迅速に分析し、クエリーに対する有効な回答を見つけ、推奨事項を取得して、データの価値ある傾向を自動的に発見する支援をします。

YellowfinのAIの未来の一部として、Yellowfin 9.14は、Ask YellowfinとCode Assistantという、Yellowfinのウェブサイトから利用できる2つのAIチャットボットアシスタントにより、AIを活用した機能セットを拡張します。

日本でのAIチャットボットアシスタント提供開始時期は未定です。

Ask Yellowfinは、開発者がYellowfin プラットフォームをナビゲートし、基本的なナビゲーションから複雑なデータ分析タスクまで、最適な使用方法に関する質問をするための専門的なガイダンスに迅速にアクセスできる方法を提供します。これにより、全体的なエクスペリエンスをよりシームレスなものにします。Code Assistantは、Yellowfin REST APIやJSAPIに関するクエリーに対して技術的なサポートを提供し、コードサンプルの生成に使用できます。

どちらのツールも無料で利用でき、開発者とエンドユーザーの両方が、より迅速かつ簡単な方法でコードを生成したり、Yellowfinに関する回答を得たりできることを目的としています。また、9.14のアプローチを補完して、アナリティクスでよりシームレスなユーザーエクスペリエンスを導入します。

より詳細な情報はこちら: Ask YellowfinとCode Assistantとは何か?Yellowfin AI チャットボットの紹介

 

REST API機能の拡張

YellowfinのREST APIにより、外部の開発者は、JavaScript APIなどの既存の統合機能と連動させたり、完全にスタンドアロンの統合ツールとして使用したりして、独自のアプリケーションや、Yellowfin システムおよびコンテンツとの統合を作成することができます。

YellowfinのREST APIは、マルチテナント環境における新規ユーザーのオンボーディングの自動化、Yellowfinを使用したカスタム組み込みアプリケーションの構築、サードパーティ製アプリケーション内でのYellowfin コンテンツ (ユーザー、ストーリー、シグナル、レポートなど) の統合など、主要なプロセスの自動化を希望するユーザーに重要な機能を提供します。

9.14では、REST APIに以下のような新しい機能を導入しました。

  • 新 /content エンドポイント: Yellowfin ビュー、レポート、ダッシュボード、ストーリーなど、ユーザーがアクセス可能なすべてのコンテンツの一覧を返します。これにより、組み込みBI環境で独自のコンテンツ閲覧ソリューションを構築することができます。
  • 新 /dashboards、/presentations、/themes エンドポイント: これらのコンテンツアイテムの一覧、または特定のコンテンツアイテムの詳細情報を取得できるようになりました。
  • 新 /health エンドポイント: クラスタ化されたデプロイを含む、Yellowfin デプロイの全体的な健全性を返します。これには2つの形式があり、認証を必要とすることなく限定された情報を返すping エンドポイントと、Yellowfin デプロイに関する包括的な情報を返す完全な健全性エンドポイントがあります。
  • /users および /import-export エンドポイント: タイムゾーンや言語設定など、より多くのユーザープロフィール情報を更新し、インポートファイルからコンテンツアイテムの依存関係を一覧化することがより容易になりました。
  • キャッシュされたフィルターの更新: 新たに追加されたREST エンドポイントは、これまでSOAP APIに限定されていたダッシュボードおよびビューのキャッシュされたフィルターの更新をトリガーします。
  • 新しい統合API: このユーティリティにより、外部の開発者は、使いやすいインターフェースからユーザーおよび組織に関する情報を取得できるようになります。これにより、カスタムヘッダー、JSP、フォーマッターや分析機能などの内部プラグインを開発する際に、現在のユーザー、ロール、クライアント組織を取得するために内部のYellowfin メソッドを参照する必要がなくなります。

 

より詳細な技術情報として、現在REST APIのドキュメントはこちらからご確認いただけます。

 

より高速で使いやすいレポートビルダーエクスペリエンス

レポートビルダーのカラム (列) を並べかえるためのユーザーインターフェースが改善されました。カラム (列) の書式設定画面で新しい位置にドラッグ&ドロップするだけで、カラム (列) の並べかえができるようになりました。これは、多数のカラム (列) を持つレポートで特に便利です。

9.14では、ほとんどのグラフタイプで合計(計算フィールド)を使用できるようになりました。合計(計算フィールド)は、レポートで計算フィールドを使用する際に非常に便利な機能です。これは、従来の合計や平均などの集約タイプを使用するのではなく、レポートの合計または小計レベルで計算を再実行するオプションを提供します。これは、例えば、比率 (例えば、自己資本比率など) などの計算に使用すると便利です。これまで、グラフで使用されると、グラフ自体を作成するためにデータが再集約されるため、この集約タイプは使用できませんでした。

 

最後に、Yellowfinは、ユーザーが求める正確なビジュアルデザインを実現できるよう、マイクロ構成を適用する機能を含め、グラフ作成能力の向上を継続的に実施してきました。今回のリリースでは、ラベル線の色を設定する機能を追加しました。

 

より直感的なユーザーインターフェースと操作感

9.10 リリースでは、閲覧ページ刷新の一環として、様々な新しいポップアップウィンドウが導入されました。これらの新しいポップアップは、これまでは閲覧ページからしかアクセスできませんでしたが、従来のポップアップは、アプリケーションの他の場所でも表示されていました。今回、アプリケーション全体で一貫したポップアップが表示されるようにUIを統一しました。これには、フォルダーの作成や編集のためのポップアップ、レポートやストーリーなどのコンテンツを共有するためのポップアップ、ビューサマリーポップアップなど、その他様々な確認用 (コンテンツを削除する際など) ポップアップが含まれます。

さらに、ユーザーからのフィードバックに基づき、フォルダーのユーザーアクセスを管理するためのUIを強化しました。これには、次の機能が含まれます。

  • 情報が見やすくなるように、表のカラム (列) サイズを変更する
  • ユーザーのみ、グループのみ、クライアント組織内のグループのみから選択して、一覧に表示される内容を制限する
  • 常に保存ボタンやキャンセルボタンが表示されるように、ページ内で表をスクロールできるようにする

 

添付ファイル形式に対するよりきめ細かい制御

Yellowfinでは、レポートを添付ファイルとしてエクスポート、共有、ブロードキャストする機能 (Yellowfin エクスポートおよびYellowfin ブロードキャスト機能を使用) など、市場をリードするレポーティング機能の改善を継続しています。

9.14 リリースでは、TXTとCSVのロール機能を分離しました (これまで、これらは1つのロールに統合されていました)。また、次の画像に示すように、ブロードキャストのデフォルト添付ファイル形式を変更する機能など、レポートとダッシュボードでサポートされる添付ファイルの形式を細かく制御できるようにしました。

 

Yellowfin 9.14のその他の機能強化

イメージマネージャーが強化され、ブラウザのクリップボードから新しいイメージをアップロードして貼り付けることができるようになりました。これにより、ストーリーダッシュボードプレゼンテーションへのイメージの追加が容易になります。イメージを検索 (例えば、Google 検索の結果) し、右クリックしてコピーして、イメージマネージャーのポップアップに直接貼り付けることができます。

 

プロフィールイメージを追加していないユーザーには、デフォルトのYellowfin ユーザーアイコンではなく、多くの最新のメッセージアプリケーションと同様に、ユーザーアバターにイニシャルが表示されるようになりました。さらに、ユーザーはアバターの背景色をカスタマイズすることができます。これは、Yellowfinの標準のカラーピッカーを使用しており、標準色、または好みの色を16進コードで入力する機能を含む完全なカスタム色から選択できます。また、表示されるイニシャルをカスタマイズすることもできるため、特に姓と名のイニシャルがユーザーにとって最適な選択肢ではない特定の言語で便利です。

Yellowfin モバイルアプリでは、単一のクライアント組織のメンバーであるユーザーは、モバイルアプリに初めてログインする際に、クライアント組織IDを入力する必要がなくなりました。

 

その他の情報

これらのハイライトは、Yellowfin 9.14で実施された機能強化や不具合回収の一部です。

すべての不具合改修、新機能、機能強化を含むリリースノート一覧、およびYellowfin バージョン9のすべてのリリースノートは、こちらからご確認ください。

Yellowfinの使い方について、より詳細な情報は、Yellowfin Wikiをご確認ください。

 

製品紹介資料はこちら↓

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