ダッシュボードのデザインで避けるべき7つの失敗例

ダッシュボードのデザインで避けるべき7つの失敗例

ダッシュボードは、ビジネス指標を理解し、ビジネスパフォーマンスを管理するための重要なデータアナリティクスツールです。しかし、適切にデザインされていない場合、分析に使用するのが難しく、意思決定に効果がありません。ダッシュボードのデザインはシンプルでアクセスがしやすく、企業のブランドやアイデンティティを反映するものでなくてはいけません。

アナリティクスダッシュボードが読み取りやすく、使用しやすく、正確であることは、次に紹介するダッシュボードデザインのベストプラクティスに大きく依存します。本ブログでは避けるべき一般的なダッシュボードデザインの7つの失敗例について紹介し、優れたダッシュボードを作成するためのヒントをお伝えします。

 

ダッシュボードのデザインが重要な理由

適切にデザインされたダッシュボードを使用することで、ビジネスの主要業績評価指標 (KPI) の透明性を高め、特定の領域の目標達成や改善を促進することができます。適切なデザインが提供されない場合、混乱や時間の浪費につながります。情報に基づく意思決定を行うためには、ビジネスで何が起きているのかを明確に理解しなくてはいけません。

ここでは、ダッシュボードに適切なデザインを提供することが重要である理由をいくつか取り上げます。

整理性の向上: 適切にデザインされたダッシュボードを使用することで、情報は整理された状態を維持し、ビジネスを管理することができます。一貫した書式、イメージ、図解、色、フォントを使用してデータを一箇所でトラッキングすることで、ダッシュボードを使用するすべてのユーザーが表示されているデータを理解し、ビジネスを円滑に運営するのに役立つより優れた意思決定を行うことができます。

進捗状況の容易な監視: 適切なデザインガイドラインに従ったダッシュボードを使用することで、 表示されているデータを理解するために時間をかけることなく、ビジネスの進捗状況を一目で把握することができます。時間経過に伴うビジネスの進捗状況を一目で確認できるようになることで、適切な調整を行い、目標を確実に達成することができます。

より明確なコミュニケーションの実現: 適切にデザインされたダッシュボードは、インサイトや商談の成功、傾向について、チーム内でより優れたコミュニケーションを図るのに役立ちます。チームにとって重要なデータを明確かつ簡潔に表示することで、目標や目的をより効果的かつ効率的に実現することができます。

より詳細な情報はこちら: BIにデザインが重要な理由

ダッシュボードのデザインを構成するものは何か?

ここでは優れたダッシュボードのデザインを構成するいくつかの重要なコンポーネントについて、以下に例を取り上げます。

 

フォントおよびタイポグラフィ

フォントはデザインの重要な部分であり、ダッシュボードにおいては特に重要です。フォントはユーザーにとって重要な要素であり、デザイン全体を読みやすくするために賢く選択する必要があります。

色もダッシュボードにおいて重要な役割を果たします。これはユーザーがデザインの様々な違いを区別し、探している情報を見つけやすくするために使用しなくてはいけません。

グラフィックおよびイメージ

グラフィックやイメージを使用することで、ダッシュボードにちょっとした「華やかさ」を加えることができます。また、ユーザーがデータをより簡単に理解できるようサポートするためにも使用できます。

より詳細な情報はこちら: ダッシュボードデザイン: 2022年に向けた5つの重要なポイントと注意点

 

ダッシュボードのデザインで避けるべき7つの失敗例とは何か?

非常に多くのタイプのダッシュボードを利用できるため、独自のダッシュボードを作成する際に間違いが発生しやすくなります。ここでは、避けるべき最も一般的なダッシュボードの失敗例を7つ紹介します。

 

1. 不適切なビジュアライゼーションの選択

チャートやグラフはデータを伝える優れた方法ですが、これらはダッシュボードの唯一の視覚要素ではありません。イメージやアイコン、その他のビジュアルを使用して、ユーザーのデータ理解を支援することができます。

ダッシュボード作成者の中には、1種類のビジュアル要素に過度に依存したり、不適切なチャートやグラフを選択したりすることで、表示される情報の影響を軽減したり、ダッシュボードユーザーが表示されるデータを解釈しにくくしたりしています。

ダッシュボードでのポイントは、重要なデータの概要を素早く提供することであり、適切なビジュアル要素の選択がこれを実現します。これは理解しやすく、覚えやすく、データを補完するビジュアルの使用を意味します。

 

2. 不要な複雑さ

ダッシュボードに表示された要素が多すぎる場合、ユーザーが理解してこれを使用するのが難しくなります。不要な要素 (リッチメディア、追加の表など) を排除してダッシュボードをシンプルに保ち、最も重要な情報をユーザーに提供することに焦点を置きます。

チャートやグラフの追加しすぎも、ダッシュボードのナビゲーションを困難にします。追加するチャートやグラフのタイプは少数に限定し、データを伝えるために効果的に使用されていることを確認します。

 

3. 読みにくいフォントやグラフィック

フォントやグラフィックが読みやすくなっていることを明確にしましょう。シンプルで読みやすいフォントを使用し、すべてのグラフィックが見やすいサイズに縮小されていることを確認します。

色を使用することで、ダッシュボードが読み取りづらくなる場合もあります。中間色の配色を心がけ、すべてのテキストとグラフィックが見やすくなるように気を付けます。

4. KPI、ページ、セクションにラベルがない

ダッシュボードでは、重要なコンポーネントにラベルを付けることを忘れがちです。ユーザーが探している情報を簡単に見つけられるようにするために、すべてのKPI、ページ、セクションにラベルを付けることを忘れないようにしましょう。

ダッシュボードに適切なラベルを付けることは、ユーザーがデータがどのように整理されているかを理解するのにも役立ちます。これにより、ユーザーはデータをより良く理解し、より優れた意思決定を行うことができます。

 

5. データビジュアライゼーションの文脈の欠如

データビジュアライゼーションは優れたダッシュボードの重要な要素ですが、常に表示するデータと組み合わせて使用しなくてはいけません。データビジュアライゼーションは、ユーザーがデータをより簡単に理解するのに役立ちますが、情報を隠したり、曖昧にしたりするために使用してはいけません。

複雑なデータセットを理解するためには、文脈的データビジュアライゼーションが特に有効です。ユーザーが最も重要なデータに集中できるように、関連性のないデータは削除するか、ダッシュボードの別のセクションに配置する必要があります。

 

6. ナビゲーションが貧弱でモバイルフレンドリーではない

ダッシュボードは、デスクトップとモバイルのどちらのデバイスでも簡単に操作できなくてはいけません。すべてのチャートやグラフに明確なラベルを付け、大きなボタンやアイコンを使用することで、ユーザーが必要な情報に簡単にアクセスできるようにします。

7. サマリーやツールチップの欠如

役立つ情報をダッシュボードのフッターに記載することで、ユーザーは画面上で何が起きているのかをすぐに把握することができます。長いリストを確認することなく必要な情報を見つけることができるのは、従業員にとってありがたいことです。

 

優れたダッシュボードを作成する方法

優れたダッシュボードを作成するためには、ユーザーエクスペリエンス (UX) が重要になります。作成者は、ダッシュボードを使用する様々なタイプのユーザーと、そのユーザーがダッシュボードと対話するそれぞれの方法を考慮しなくてはいけません。優れたダッシュボードを作成するには、従うべき原則がいくつかあります。

有益なプレゼンテーション: すべてのデータが明確で簡潔に表示されていることを確認します。これにより、ユーザーはダッシュボード上で何が起きているのか、それを使用することでどのように業務を改善できるのかを理解することができます。

効果的なナビゲーション: ナビゲーションが使いやすいことも確認しなくてはいけません。これにより、ユーザーは探している情報を素早く簡単に見つけることができます。

グラフィックの適切な使用: 最後に、ダッシュボードを視覚的に魅力的にするためには、適切なグラフィックを使用しなくてはいけません。これにより、UXが向上し、画面上で何が起きているのかを理解しやすくなります。

ダッシュボードの主要なタイプは何か?

ダッシュボードには、運用、分析、戦略という3つのタイプがあります。これら3つのタイプのダッシュボードは、それぞれの目的に基づいて作成されます。

運用ダッシュボード

運用ダッシュボードは、重要なパフォーマンス指標をトラッキングし、関係者に進捗状況を伝えるために使用されます。運用ダッシュボードでトラッキングされる一般的なパフォーマンス指標には、収益、チャーン、従業員の生産性などがあります。

このタイプのダッシュボードは、情報に基づく意思決定を行うために、リアルタイムデータを提供します。重要なパフォーマンスベンチマークをトラッキングすることで、責任者は傾向を特定し、必要に応じて調整を行うことができます。

分析ダッシュボード

分析ダッシュボードは、企業または組織を理解して意思決定を行うために使用できるデータのグラフィカルな表現です。これはパフォーマンスのトラッキング、傾向の特定、状況認識の提供に使用することができます。

優れた分析ダッシュボードは使いやすく、KPIの明確な概要を提供できなくてはいけません。また、組織の特定のニーズを反映するために、カスタマイズ可能である必要があります。カスタマイズ機能には、様々なデータビジュアライゼーション、グラフタイプ、レポートの使用が含まれます。

戦略ダッシュボード

分析ダッシュボードは進捗状況を測定し、パフォーマンスを理解するための重要なツールですが、戦略ダッシュボードは、企業の戦略とその実行方法を視覚的に表現したものです。これは改善が必要な領域を特定し、リスクと機会を評価して、情報に基づく意思決定を行うために使用できます。

戦略ダッシュボードの作成には、データをコンパイルするだけでは不十分です。重要なインサイトを伝え、アクションを促進するようにデザインしなくてはいけません。

より詳細な情報はこちら: 運用、戦略、分析ダッシュボード: BIに最適なタイプはどれか?

 

インパクトのあるダッシュボードデザインを作成する準備は整っていますか?

適切なツールとガイダンスがあれば、視覚的に魅力的で使いやすいアナリティクスダッシュボードを作成することができますが、既存のビジネスインテリジェンス (BI) に即時的な影響を与えるには、チームや顧客、ユーザーがデータを使用する方法を改善できる、柔軟でカスタマイズ可能なダッシュボードビルダーを備えた実績のあるアナリティクスソリューションを導入することが最善です。Yellowfinは、効果的でユーザーフレンドリーなダッシュボードを作成し、デザインのベストプラクティスに従うサポートをします。詳細は以下のビデオをご確認ください。

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