ホワイトラベルアナリティクスとは何か、なぜ重要なのか、そしてその5つの主要なメリットとは
組み込みアナリティクスソリューションの購入時に考慮すべき重要な点は、グラフやレポートの組み込みをサポートしているかどうかだけでなく、既存のアプリケーションのエクスペリエンスとは区別できない方法でアナリティクスを統合できるかどうかです。
現在最高の組み込みBIプラットフォームは、ユーザーインターフェースを自由にカスタマイズし、リブランドできる機能をサポートすることで、サードパーティ製のアドオンとして際立つことなく、既存のソフトウェアやブランドアイデンティティとアナリティクスをシームレスに統合することができます。この機能は、ホワイトラベルアナリティクスと呼ばれていますが、多くのビジネスでは依然として不明確な機能として捉えられています。
ホワイトラベルアナリティクスがどのようなものであるか、どのようなメリットがあるのか不明な方は、ぜひ今回のブログを参照してください。
目次
ホワイトラベルアナリティクスとは何を意味するのか?
ホワイトラベルアナリティクスは、他の企業ドキュメントやシステムと同じ組織的な雰囲気を維持するために、アナリティクスのルックアンドフィールを、既存のビジネスアプリケーションの一部のようにリブランドやカスタマイズできる組み込みアナリティクスソリューションです。
ホワイトラベルアナリティクスには、ホワイトラベルBIやカスタムアナリティクス、OEM BIなど、様々な呼び方がありますが、これらすべては、アナリティクスを独自のものにする、という同じことを意味しています。
ホワイトラベル化をサポートする組み込みBIソリューションを使用することで、色やフォント、ロゴだけでなく、ボタンやリンク、ログインページやメニューなどの視覚的要素、そして最も重要な点として、レポートやグラフ、ダッシュボードなど、コンテンツ自体をリブランドやリスタイルすることができます。
ホワイトラベルアナリティクスの正確な柔軟性は、当然ベンダーによって異なります。
Eckerson グループが公開している「組み込みアナリティクス製品の選び方」ホワイトペーパーによると、最高のホワイトラベルアナリティクスソリューションは、ポイントアンドクリック方式のプロパティエディターを提供しており、開発者でなくても、コーディングを必要とすることなく要素の構成やスタイル設定を行うことができる一方で、より詳細なカスタマイズが必要な場合には、CSSを使用することもできます。
ホワイトラベルアナリティクスの事例には、次のように多くの理由があります。
- 既存の独自ソフトウェアにアナリティクス機能を組み込む
- 既存のブランドを使用してスタンドアローンのアナリティクスアプリケーションを導入する
- エンタープライズディプロイのために企業ブランドを反映する
Yellowfinは、組み込みアナリティクススイートの一部として、ホワイトラベルアナリティクスを完全にサポートしており、見込み客の多くが、なぜ現状既存のアナリティクスをホワイトラベル化することにメリットがあるのかについて問い合わせをしてきています。そこで今回は、ホワイトラベル化がもたらすビジネス上の主要なメリットトップ5について、さらに詳しく紹介していきます。
メリット#1 - シームレスで統合されたユーザーエクスペリエンス
ホワイトラベル化をサポートするBIプラットフォームの購入を選択するということは、他の製品から派生したものであることをユーザーに気付かれることなく、シームレスなアナリティクスエクスペリエンスを提供できることを意味します。
アナリティクスニーズのために既存のソフトウェアを使用しているユーザーなら誰でも、まったく異なる外観のサードパーティ製アナリティクスソリューションを使用する場合に生じる複雑さや混乱なしに、通常通りにビジネスデータを取り扱うことができます。これらのアナリティクスは基本的に、ユーザーが既に把握しているロゴや色、ポータルを使用して構築したように見えます。
データをエクスポートして、競合する別のソリューションや、従来のデータシート(Excelなど)でアナリティクスを実行するのではなく、使い慣れたユーザーインターフェースを使用して、単一のアプリケーションでデータを操作できるようにする方が、すべてのユーザーに全体的に優れたエクスペリエンスを提供することができます。
また、最高のホワイトラベルソリューションは、ユーザーが通常のアプリケーションワークフロー内からデータに対してアクションを実行できるようにすることで、機能をさらに一歩進めたものであり、さらなるコンテキストのために別のツールに移動する必要がありません。これは、文脈的アナリティクスと呼ばれています。
メリット#2 - 市場参入までの時間を短縮
既存のアプリケーションへのアナリティクスの導入は、決して面倒な作業ではありません。
カスタムアナリティクスをサポートする組み込みソリューションを購入することで、独自のBIモジュールを構築するためにさらなるリソースや開発時間を費やす必要がなくなります。
その代わりに、ソフトウェアユーザーがアナリティクスの価値を即座に引き出しながら、実証済みの高品質なアナリティクスエクスペリエンスを迅速かつ簡単に提供できます。
ユーザーは、すぐに利用できる状態で、最新のダッシュボードやデータストーリーテリング、運用レポート作成機能などを、すべて同じブランド、ルックアンドフィールで使用することができます。
メリット#3 - コア製品の向上にさらなる時間
ホワイトラベル化がサポートされた組み込みアナリティクスソリューションを使用することで、社内でアナリティクスを構築するよりも大幅に少ないコストと労力で、開発者がコア製品のイノベーションや改善に専念できるようになります。
例えば、Yellowfinのホワイトラベルアナリティクスは、ドラッグアンドドロップのプロパティエディターと、あらかじめ設定されたスタイルおよびホワイトラベル化オプションを備えたローコード環境をサポートしています。これにより、チームはこれらの機能を迅速に活用して、自社ブランドと他のソフトウェア製品を組み合わせることができます。
これとは対照的に、BIを構築するということは、開発をユーザーのレポート依頼処理に注力させ、専門のサードパーティ製BIソリューションの機能に合わせようとすることを意味します。これは、専門知識がなければ達成が不可能に近いタスクであり、非常に大きなコストがかかります。
カスタムアナリティクスでは、これらの潜在的な問題がすべて解消されるため、開発者はアナリティクスの専門家になる必要なく、既存の製品に集中できるようになります。
メリット#4 - ユーザー使用率やBI採用率を向上
ダッシュボードやレポートなどのアナリティクスコンポーネントの外観や、既存のアプリケーション内の他のコア機能とのインタラクションをカスタマイズできることで、ブランドの一貫性と、組み込みアナリティクス機能に対するユーザーの全体的な使用率を向上させることができます。
ホワイトラベル化を使用することで、ユーザーは他のツールを使用している感覚や、他のツールを使用する必要性を感じることなく、レポートの閲覧など、通常のワークフローを開始できます。また、日々の業務に必要なデータがよりシームレスに組み込まれるようになったことで、ユーザーはより多くの在庫を発注するなど、状況に応じたアクションを実行することもできます。
顧客はすぐにアプリケーションを彼らのアナリティクスニーズのための場所として関連付け、BIの採用を大幅に改善し、加速させるでしょう。
メリット#5 - サブブランディング
Yellowfinのような最新の組み込みアナリティクスプラットフォームは、ホワイトラベルアナリティクスオプションの一部として、追加のサブブランディングを提供しています。サブブランディングを使用することで、カスタマイズした複数のスタイルをダッシュボードやレポートに適用し、既存のアプリケーションのアナリティクス機能にアクセスし、使用するユーザーに応じて、特別にカスタマイズしたエクスペリエンスを実現できます。
例えば、各テナントが独自のブランドを表示する必要があるマルチテナントアプリケーションをホストしているとします。Yellowfinのサブブランディングでは、テナント固有のスタイルシートとイメージを定義できるため、各クライアント組織に非常にユニークなエクスペリエンスを提供できます。
ホワイトラベルアナリティクス(カスタムアナリティクス)がどのようなものであるかをYellowfin BIで確認
ホワイトラベルアナリティクスを、可能な限り既存のソフトウェアに近づけることは、できるだけ簡単な作業であるべきです。製品チーム向けウォークスルービデオから、Yellowfinがどのようにしてアナリティクスのルックアンドフィールを簡単にカスタマイズするかを確認してください。