自動ビジネスモニタリングがもたらす5つの主要なビジネス上のメリット
自動ビジネスモニタリング（ABM: Automated Business Monitoring）は、組織を変革し、以前よりもはるかに迅速にビジネスに対応し、インサイトを提供するサポートをします。
しかし当然のことながら、最新のアナリティクスソリューションに搭載された自動化やAI、機械学習といった多くのテクノロジーは、最新に維持するのが困難です。
わたしたちは、Yellowfin シグナルが提供しているABMで、日常的な分析やインサイト生成にどのような利点があるのかについて、よく問い合わせを受けます。
今回のブログでは、自動ビジネスモニタリングの5つの主要なメリットと、今日のアナリティクスソリューションの一部として、これを検討する必要がある理由を紹介します。
目次
メリット #1: 変化に対するプロアクティブな対応
自動ビジネスモニタリングは、早急な対応が必要なビジネスの変化に対応し、問題を未然に防ぐためのアクションをサポートすることに優れています。
自動化、AIおよび機械学習テクノロジーにより、膨大なデータを自動的に解析し、統計的に重要な変化を検知して識別し、ビジネスや役割に関連する事柄を非常に迅速に人々に通知できます。
このような自動化機能をアナリティクスプラットフォームの一部としてすぐに利用できるようにすることで、ダッシュボードを使用した従来の分析では事前に予測や特定ができない問題など、急激な変化を把握することができます。
例えば、航空機製造業界のある顧客は、シグナルの自動化機能を使用し、リアルタイムで生産ラインを綿密に監視していました。
彼らは、高価な材料を必要とするタービンブレードを大量生産し、厳しい規制に従う必要があったため、膨大な量のデータ（機器、測定点、材料の到着日など）を手作業で管理するよりも早く分析し、製造上の問題につながるパターンを検出する方法が必要でした。
同社は、シグナルの自動ビジネスモニタリング機能を導入することで、生産ワークフロー内の互換性のないアイテムの一覧を自動的に生成し、次のような有益な成果を実現することができました。
- 製造プロセス全体が継続的に閲覧可能で最適化されている
- 生産現場の変化をリアルタイムで警告および監視することで、コストのかかる問題を未然に防ぐ
- セルフサービスレポートおよび分析の全体的な効率を改善する
最終的には、組み込みアナリティクスプラットフォームの一部として自動化機能を備えることで、ユーザーはより多くの情報を得てアクションを起こし、ビジネスの変化に対して迅速、簡単、信頼できる方法で、回避、適応、対応することができます。
より詳細な情報はこちら：自動ビジネスモニタリングとは？
メリット #2: コストの最適化およびROIの向上
自動ビジネスモニタリングによりプロアクティブな問題検出が可能になることで、コストの最小化やリスクの軽減、タイミングの悪い支出を完全に回避することができます。
具体的な例として、Yellowfinの顧客である協和（ヘルスケアおよび化粧品業界）は、特定の需要のある製品の予期せぬ在庫不足に関する問題を解決するために、Yellowfin シグナル機能を導入してABMを活用しています。
以前までの手作業のプロセスでは、発注のタイミングを逃したり、在庫切れになり商品を完全に切らしてしまうことがありましたが、ABMを活用することで在庫レベルを即座に検出し、在庫切れを防ぐことができるようになりました。協和の事例では、自動モニタリングとレポート作成機能により、年間5000万の在庫切れイベントによる損失を、ほぼゼロに抑えることに成功しました。
協和の事例：シグナルを使用して在庫管理を自動化する協和の事例
メリット #3: 不明なメトリックへの迅速で信頼性の高いアクセス
何が見えていないのかを把握することはできません。
ダッシュボードは、事前に定義された「既知の」メトリックに基づき運用パフォーマンスを測定し、一般的には、組織の最も重要なビジネスデータの一部を集計された概要として表示します。これは、一目で全体を把握できるように、複雑ではなくシンプルに表示することを目的としています。
運用BIの事例には、ダッシュボードが最適です。しかし、そのデザインの性質上、ダッシュボード上には意思決定に必要なデータの一部しか表示できません。
一方で、自動ビジネスモニタリングを備えたアナリティクスプラットフォームでは、以下を実現することができます。
- すべてのタイプのビジネスメトリック（既知および未知の両方）のトラッキングをサポート
- 従来の方法では監視できないほど膨大または複雑なデータを迅速に選別
- ユーザーがこれまで検討していない可能性のある機会領域を表示
そして、地域セールスレポートの見えない傾向であろうと、在庫レベルパターンの突然の変化であろうと、自動ビジネスモニタリングシステムが何かを発見した場合、これらのツールはアラートを通知し、発見されたインサイトを遅延なくユーザーに直接表示します。
未知のデータを表示する信頼性の高い方法を提供することで、機会を見つけるために手作業で膨大なデータを探索する必要がなくなり（しかも、この場合発見される保証はありません）、表面化した重要なインサイトを解釈し、共有し、それに対応するためにより多くの時間を確保することができます。
より詳細な情報はこちら：ダッシュボード対自動ビジネスモニタリング - その違いは何か？
メリット #4: 他の優先事項に注力する時間を増やす
自動アラートおよび自動レポート作成機能は、データのインサイトや重要な変化をビジネスユーザーに伝えるために基礎作業の多くを実行していることが十分に知られていますが、（パラメーターを適切に設定することで）これを継続的かつ確実に実現できます。
ユーザーは、意思決定に必要なインサイトを得るために、手作業でデータを探索し、監視するという通常の時間を費やす必要がないため、全体的な生産性が向上し、代わりに他の優先事項に時間を割くことができるようになります。
前述したように、Yellowfinの顧客である協和は、シグナルをセットアップして在庫の変化を自動的に監視し、アラートを通知するように設定することで、スプレッドシートを使用して在庫数を入力し、管理する従来のプロセスを置き換えることができました。
自動検出および変化のアラート通知により大幅に時間を節約したことで、協和はシグナルがなぜ有用なのか、そしてそれを日常業務でどのように使用するのかについて、従業員に教育することに注力しています。これにより同社は、自動データアナリティクスを日常業務にスムーズに統合し、Yellowfinの他の組み込みアナリティクス機能の利用を長期的に改善することができました。
より詳細な情報はこちら：ビジネスはどのように自動ビジネスモニタリングを使用しているのか
メリット #5: BIツールのユーザー使用率を加速
セルフサービスアナリティクスツールへのアクセスを付与したとしても、人々がそれを使い始めるとは限りません。
しかし、問題を自動的かつプロアクティブに表面化し、突然の変更や潜在的なインサイトをユーザーに直接もたらすことのできる組み込み型アナリティクスプラットフォームを備えることで、アナリティクスを始める際の労力や障害を最小限に抑えることができます。
アナリティクスがデータに潜む価値ある機会を示してくれることをユーザーが把握していれば、日々の業務や意思決定にアナリティクスを利用しようという意欲が湧き、組織全体での導入が容易になることでしょう。
より詳細な情報はこちら：自動ビジネスモニタリング - なぜいまこれが必要なのか