自動ビジネスモニタリング:なぜいまこれが必要なのか

自動ビジネスモニタリング:なぜいまこれが必要なのか

わたしたちがYellowfinで注力してきたことのひとつに、自動ビジネスモニタリング(ABM: Automated Business Monitoring)があり、これは特にYellowfin シグナルに反映されています。ABMは真に組織を変革し、インサイトを迅速に提供して、それに対してアクションを実行できるようにサポートします。ABMが市場に出回るようになってから5年ほど経ちますが、その活躍を目にすることはまだあまりありません。

その理由のひとつは、自動ビジネスモニタリングが、データアナリストの現状に挑戦しているからです。基本的に、シグナルのような製品は、膨大な量のデータを自動的に掘り下げ、変化や傾向、急増や急減などを探します。これにより組織は、対応すべきビジネスの変化を即座に特定することができます。

これまでは、シグナルであれば瞬時に実行できる作業を行うために、アナリストを雇っていました。データソースが最小限でデータ量が少ない頃はよかったですが、現在の組織は非常に複雑なデータソースを抱えています。人間が効果的にビジネスを監視するのは不可能であり、作業が単調になることで、ヒューマンエラーを引き起こす可能性があります。そこで、データアナリストが行ってきたことを自動化したいと考えるようになりました。しかし、その製品をアナリストへ売り込む場合、これは課題になります。

自動ビジネスモニタリングの時代

データアナリストは、自動ビジネスモニタリングを彼らの仕事を大いにサポートするものではなく、彼ら自身を弱体化させる可能性があるものとみなしています。しかし実際には、依然としてデータに文脈を提供し、点と点を結びつける人材が必要なため、自動ビジネスモニタリングは、データアナリストの仕事に付加価値を提供します。

自動アナリティクスが軌道に乗らない理由のひとつに、インターフェースがあります。多くのベンダーは、製品の真の利用者という点で的を外しています。これらのインターフェースはデータの扱いに長けた人に向けて設計されていますが、実際のところデータはビジネスユーザーに提供されなくてはいけません。そして、何が起きたのか、なぜ起きたのか、それに対して何をすべきなのかについて、ユーザーを導くものである必要があります。

最後に、現在の組織の多くは、アナリティクスおよびデータの基本的なニーズを解決していません。彼らにとって、自動ビジネスモニタリングは、大袈裟なものにしか見えず、まだそれに対応できる準備ができていません。これは、数多くの組織が未だデータドリブンではないということを浮き彫りにしています。

最近わたしは、世界最大の小売ブランドの方とお話をする機会がありましたが、彼らは基本的にスプレッドシートを使用してビジネスを運営していました。自動ビジネスモニタリングを使用すれば、彼らのビジネスの可能性は無限大です。このビジネスは予期していなかった驚異的な四半期により、在庫が底をついてしまいました。自動ビジネスモニタリングを導入していれば、ビジネスに何が起きているのかを事前に把握することができたので、さらに優れた結果を残すことができたでしょう。

ビジネスで自動ビジネスモニタリングを効果的に機能させるために、いま変えなくてはいけないことが3つあります。ビジネスは複雑で、人々は現在の環境で何に勢いがあるのか、何が減速しているのかを把握することで、それに応じてビジネスを計画できるようしたいと考えています。これをより早く把握することができれば、さらに迅速な対応が可能になります。

より詳細な情報はこちら:ビジネスはどのように自動モニタリングを使用しているのか

 

既存のアナリティクスにおける自動化の価値を再考

まず、ベンダーは全体的な問題を考え直さなくてはいけません。わたしたちはデータアナリストの問題を解決しているのではなく、ビジネスの問題を解決しています。また、わたしたちは、データアナリストではなくビジネスユーザーに向けて販売をしているので、彼らのニーズや要望、期待を考えなくてはいけません。

また、データアナリストではなく、ビジネスユーザーの視点からインターフェースを見直す必要があります。ビジネスユーザーは、データを細分化する準備ができていないため、インターフェースを非常に簡素化しなくてはいけません。自動ビジネスモニタリングがビジネスユーザーにとってどのようなものであるべきかについては、既に収束の兆しが見え始めているため、最終的には共有のパラダイムに落ち着くでしょう。

Yellowfinでは、ダッシュボードウィジェットを使用してアナリティクスを使用する通常のパラダイムに統合することで、シグナルがどこに位置するのかについても考えてきました。また、携帯電話のインターフェースも導入し、APIを通して自動ビジネスモニタリングを人々が毎日使用するアプリケーションに統合しました。そのため、ビジネスユーザーがサプライチェーンツールを使用している場合、在庫に関するシグナルをそこから確認することができます。これはすべて同じワークフローの一部です。

最後に、組織は本当の意味で痛みを感じる必要があります。なぜなら、その時になって初めて飛躍する準備が整うからです。現在はビジネスモニタリングの自動化に関心を寄せる組織が数多く存在する環境にあります。彼らは、市場の勢いを維持し、現在の環境で成功するためには、より多くのことを実施する必要があることを理解しています。

現在企業は、何が起きているかを理解し、より迅速に対応できるように、より素早く分析を実行できる方法を求めています。そのため、今こそ自動ビジネスモニタリングに最適な時期だと言えます。

ホワイトペーパー:自動ビジネスモニタリングシステムおよび機械学習を使用したビジネスメトリックの分析(英語)

自動ビジネスモニタリングが、現在のビジネスにどのようなメリットをもたらすのか確認したい場合は、こちらからEckerson Research Groupのホワイトペーパーをダウンロードしてください。アナリティクスに自動化技術を導入することで、2021年以降のビジネスにどれだけの価値をもたらすことができるのかをご確認いただけます。

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