
組み込みアナリティクスで既存アプリケーションのアナリティクスを最新化する5つの利点
SaaSアプリケーションを販売するISV企業は、既存のソフトウェアにアナリティクス(分析機能)を導入しています。その理由として、アプリケーションに保存されているデータに対するインサイトを、顧客が高く評価していることを把握しているからです。
顧客にビジネスインテリジェンス(BI)およびアナリティクスが組み込まれたアプリケーションを提供することで、ビジネスの最適化をサポートするデータインサイトへの窓口を提供します。さらなる価値の提供により、ユーザー使用率が向上するため、顧客は長期にわたり継続するようになります。
既存のアナリティクスは、恐らく社内で開発したものでしょう。もしくは、優れたアナリティクスプラットフォームを購入し、それを既存のアナリティクスに組み込むことで稼働させているのかもしれません。
いずれの場合でも、アナリティクスに改良が必要であることに気付いているでしょう。
(デザインの好みやUIの可能性が変化してしまったため)見た目はあまりスマートではないし、アナリティクスの機能も競合製品より少ないので、少なくともそのギャップを埋めなくてはいけません。または、自動インサイトディスカバリーなど、真に強力なアナリティクスにより、顧客に衝撃を与えることができます。(すべてのビジネスは、データインサイトに頭を悩ませているため、顧客にとって自動化は、クマにハチミツくらい魅力的なものです。)

組み込みアナリティクスの購入か、独自構築の継続か
SaaSアプリケーションへのアナリティクスプラットフォームの組み込みは、一見すると冗長的なアイデアのように見えます。たとえば、社内にユーザーのためにレポートを構築する優れた開発チームがあったとします。これにより(追加費用や、ベンダー選出を必要とすることなく)社内リソースを利用し、最終製品に完全に制御できるようになります。
しかし、完全に制御できるということは、完全な責任も意味します。コアではないアナリティクス製品を中心に、技術的な負債が蓄積する様子を想像できたでしょうか。アナリティクスの完全な開発、保守、および将来的な証明をすべて自分たちで行うと決定した場合、開発チームからの反発は増加するでしょう。
加えて、競合の優れた組み込みの分析機能との競争にも苦戦することになります。これは、開発チームに構築できる能力がないわけではなく、アナリティクスは本業ではないため、チームの労力をコア製品から逸らしたくないからです。
すべての構築や保守、将来的な保証やアナリティクスに関するイノベーションを、組み込みアナリティクスベンダーにアウトソースできれば、主要なレベニューを生み出すコア製品に社内リソースを集約させることができます。
加えて、組み込みアナリティクスベンダーとパートナー提携をすることで、彼らが顧客へ最高のアナリティクス製品を提供するために、集中していることを把握できます。この重要な局面で、競争する心配から解放されます。
そのため、(Yellowfinは組み込みアナリティクスを提供しているという事実からも)、わたしたちは組み込みアナリティクスを強く推奨しています。

組み込みアナリティクスがISVにもたらす5つの利点
組み込みアナリティクスは、既存のソフトウェア製品の価値を高め、より多くの顧客を惹き付けることができますが、ユーザーはこれまで以上に膨大なデータを受け取ることになるため、最小限の努力で、その流入に対応する方法が必要であることに留意しなくてはいけません。
ユーザーは、データ(製品から得られるインサイト)を利用するために製品に時間を費やす場合、製品のデータ分析要素に関与したいと考えています。これは、新しいテクノロジーを備えた新しいビジネスが常に登場しているソフトウェア業界において問題になっています。
自動化と機械学習の時代は、過去数年の間にリリースされたアナリティクス製品を変革しました。機械学習により、データに自然言語のインサイトがもたらされます。自動化は、ユーザーがダッシュボードでトラッキングしていないデータでさえ、変化に対する通知を自動的に送付します。
既存のアナリティクスモジュールには、自動データディスカバリーや、機械学習搭載の自動インサイト、ユーザーとつながる視覚的に魅力的なビジュアライゼーションを提供されていますか?
そうではない場合、既存の組み込みレポートを最新のプラットフォームへアップグレードする計画を立てなくてはいけません。これにより、競合との差別化を図ることができます。以下に、最新の組み込みアナリティクスが提供する、いくつかの利点を紹介します。
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1. 競合に対する持続可能な競争優位性
アナリティクスがアプリケーション製品のコアではない場合、ISV製品責任者がアップデートを優先しないのは、ある意味理解できます。しかしそれは、使用者の要望に対する大きな誤解に反しています。
人々は、個人の健康管理やカロリー摂取、消費習慣から、収益やパイプライン、製造エラー、顧客チャーンのような業務活動に至るまで、あらゆるものに詳細なアナリティクスを期待するようになりました。インスタントインサイトを提供する最新のアナリティクスを導入していないということは、顧客のニーズに対応できていないことになります。
最新の組み込みアナリティクスは、自動インサイトを提供し、競合に対する持続可能な競争優位性の獲得を可能にします。それでは、これはどのようにして達成されるのでしょうか。適切で、最新のアナリティクスプラットフォームを組み込むことで、エンドユーザーは、データの核心であるインサイトを素早く引き出す新しいテクノロジーを利用できます。そして、イノベーションに注力するアナリティクスプラットフォームを組み込みことで、顧客ベースに常に最新のテクノロジーを提供できます。
ただし、組み込むアナリティクスプラットフォームが、光り輝く最先端のテクノロジーや、誇大広告を追いかけるのではなく、顧客が日々直面する課題を解決するテクノロジーを提供できることを確認しなくてはいけません。例えば、Yellowfinシグナルのような自動インサイトでは、ユーザーは、(たとえ、ダッシュボード上でそれらのデータを監視していなくても)自動的にデータの変化に関するアラートを通知されるため、即座にアクションを起こすことができます。これにより、問題をより迅速に解決し、ポジティブな変化を最大化して、再現することができます。

2. 顧客に優れたアナリティクスエクスペリエンスを構築する能力
最新のアナリティクスを組み込むことで、顧客のアプリケーション使用方法を変革する、新しい機能を提供できます。例えば、Yellowfinのダッシュボードコードモードにより、開発者は、今まで思い描くだけであった機能をダッシュボードに構築できます。
最新の組み込みアナリティクスは、強化されたユーザーエクスペリエンスも提供します。最新のダッシュボードでは、Yellowfin自動インサイトのような機械学習アルゴリズムが、ボタンをクリックするだけで、表示されるデータの分析を実行します。
さらに、様々なカスタマイズオプションが、組み込みアナリティクスのホワイトラベル化など、自社の仕様に合わせたアナリティクスモジュールのブランド化を可能にし、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供します。(顧客は、アナリティクスが社内開発されていないことに気付くことはないでしょう)。そして、改善されたユーザーインターフェースにより、ユーザーはアナリティクスの使用プロセスを楽しめるようになり、その結果、アナリティクスへの関心が高まります。また、優れたエンゲージメントが、定着率を向上させます。
3. アップセルの機会から新しいレベニューストリームを獲得
最新の組み込みアナリティクスを通して、顧客に大きな価値をもたらすことで、レベニューストリームを獲得し、アップセルの機会を得ることができます。アナリティクスモジュール自体が、新たな収入源になり得ます。また、例えば、ダッシュボードや組み込みレポートをアプリケーションに標準搭載し、自動インサイトを追加オプションとすることで、セールスチームは顧客へのアップセルが可能になります。Yellowfin ストーリーや、プレゼントのような、ストーリーテリング機能でも、同じようなことを実現できます。
組み込みレポート作成のアップセルと、レベニューストリームの獲得を最適に機能させるためには、既存のソフトウェアの価格設定に合わせて、アナリティクスの価格を設定できる、アナリティクスプラットフォームプロバイダーとパートナー提携をしなくてはいけません。成長に合わせて、双方が確実に成果を上げることのできるコマーシャルを提供するベンダーを探しましょう。
直接的なレベニューストリームとしてアナリティクスを追加していないにしても、最新のアナリティクスの導入は、コア製品の価値を大幅に向上させます。これらの価値を新規、および既存顧客にどのように販売するかを検討し(それぞれに対する方法は、異なる可能性があります)、どのように実施するのが最善か、ベンダーに見解を求めましょう。彼らは、顧客ベースにその価値を販売するアナリティクスの価格設定について、適切なサポートを提供します。

4. 最速で市場に参入する能力
適切な組み込みアナリティクスパートナーと連携することで、素早く市場に参入できます。(注意:既存のアプリケーションに彼らのソフトウェアを組み込むことで、アナリティクスプロバイダーとビジネスパートナーシップを結ぶことになるので、パートナーの選択には細心のご注意を)
Yellowfinでは、Yellowfin プラットフォームにおけるすべての統合や、ダッシュボードおよびレポートベストプラクティスの構築について説明をする、リリースパッドパッケージを提供しています。また、アプリケーションのマーケティングや、アナリティクスをアプリケーションに組み込むことで得られる新しい利点の販売に向けた、セールスチームの準備についても紹介します。
組み込みアナリティクスの専門チームがあれば、迅速なリリースに必要な有利なスタートを切ることができます。顧客が購入しないソフトウェアに、長期的に費用を費やす人などいないでしょう。最速で成果を収めるために、常にサポートをしてくれる組み込みBIベンダーを選出しましょう。
5. コア製品の向上にリソースの集中が可能
前述したように、組み込みアナリティクスを独自に構築するのではなく、これを組み込むことで、開発者のリソースをコア製品に集中させることができます。アナリティクスは、最終目的ではありません。わたしたちは、それに気付いているため、必要以上の時間やリソースをアナリティクスに費やしてほしくありません。
さらに、業界をリードする完全なアナリティクスプラットフォームを購入することで、競合のアナリティクス機能に後れを取る心配をする必要がありません。
アナリティクスは、わたしたちの専門であるため、Yellowfinを継続的に改善し、新しい機能を追加して、最新技術を統合してきました。そのため、今までにない、最高の製品およびエクスペリエンスを提供することができます。これは、コア製品に悪影響を及ぼすことなく、リソースを投入できるものではありません。
さあ、自社のアプリケーションを最新化しましょう!
組み込みアナリティクス製品を最新化することで、以下5つの利点を得ることができます。
- 持続可能な競争優位性
- 顧客に優れたアナリティクスエクスペリエンスを構築する能力
- アップセル機会から新しいレベニューストリームを獲得
- 最速で市場に参入する能力
- コア製品の向上にリソースの集中が可能
Yellowfin 組み込みアナリティクス(と、組み込みBI業界で多くのアナリストがYellowfinを高く評価する理由)について、より詳細な情報は、ウェブサイトのソフトウェアベンダーに関するページを確認してください。最新のアナリティクスがビジネスや顧客ベースにもたらす機会について、喜んでお話させて頂きます。
既存のアプリケーションの最新化に最適な組み込みアナリティクスソリューションを選択する方法
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