見た目にも優れた効果的なアナリティクスダッシュボードをデザインする8つのステップ

見た目にも優れた効果的なアナリティクスダッシュボードをデザインする8つのステップ

ダッシュボードは企業の意思決定を支えるデータハブです。これはビジネス課題に視覚的な答えを提供することで、人々は機会や問題に迅速に対処することができます。このようにダッシュボードは強力なツールです。

しかし、ダッシュボードは常に優れているとは限りません。誰かが直前に依頼したデータの概要を、ただ素早くまとめただけに終わることも少なくありません。そのため、最も重要な事柄と含めるべきデータとの間の相反する見解が同居する場合があり、人々を混乱に招きます。そして、必要性の低い関連データで空白を埋めることで、情報過多も頻繁に発生します。

しかし、恐れることはありません。今回は、効果的で見た目にも優れたダッシュボードをデザインするステップを順を追って紹介していきます。

 

1.誰のためのダッシュボードなのか?

その答えが「マーケティング」だけであるならば、かなり具体性が欠けています。

どの役職の、どのような人々が使用するダッシュボードであるのかまで把握しなくてはいけません。そして、彼らが答えを出そうとしている課題を正確に理解する必要があります。

あなたの役目は、即座に理解できる簡潔な方法でデータを提供することです。そして、提供するダッシュボードは、素晴らしい見た目を兼ね備えていることが好ましいです。これは、人々の継続的な使用を促します。

課題への明確な答えとユーザーの役割の理解、そして日常的に彼らが必要とするデータを把握することで、課題に素早く答える効果的なダッシュボードのデザインが可能になり、正確なビジネス判断へと導くことができます。

2.適切なタイプのダッシュボードを構築

ダッシュボードには様々なタイプがあることをご存知でしょうか。

以下は、3つの主要なダッシュボードのデザインです。

業務ダッシュボード

業務ダッシュボードは、日常の様々な業務をトラッキングする管理職に有効で、パフォーマンスを最適化する短期間の意思決定をサポートします。

業務ダッシュボードは、各業務の各側面におけるリアルタイムレポートを提供できなくてはいけません。例えば、マーケティングマネージャーが、マーケティング業務を監督しようと思った場合、それは部門予算やGoogle AdWordsのパフォーマンス、ソーシャルメディアのエンゲージメント、獲得したリード数、ウェブサイトのランディングページのパフォーマンスなどを可視化する必要があることを意味します。これには、APIを使用したサードパーティ製データの取得が要求されます。

各マーケティング業務は個別のダッシュボードタブに分け、サマリーレポートには各業務の異なる要素を表示します。迅速なアクションを起こすためには、アラートを設定して事前にパラメーターを定義することで、値が閾値を超えた時に通知を受け取ることができます。これにより、マネージャーはアクションを起こすべきタイミングを把握することができます。

 

戦略ダッシュボード

広範囲な視点が必要な経営陣のためには、戦略ダッシュボードを構築します。このタイプのダッシュボードは、高レベルのサマリーレポートを含み、重要業績評価指標 (KPI) に対するビジネスのパフォーマンス状況を即座に把握できる情報を提供します。

戦略ダッシュボードは、経営陣が高レベルなパフォーマンスを測定し、ビジネス機能にグローバルな視点を提供するサポートをするためにデザインされています。これは、目標へ向かう進捗の監視や、長期的な意思決定をサポートします。戦略ダッシュボードにもドリル機能を備える必要があります。これにより経営陣は、サマリーレポートの背後にある詳細な数字を掘り下げ、パフォーマンス結果に起因する情報まで把握することができます。

戦略ダッシュボードに必要な情報を提供するには、複数のデータセットからデータを取得する必要があります。

 

分析ダッシュボード

分析ダッシュボードは迅速で、高度にインタラクティブにデザインされており、すべてのデータをリンクさせることで、ユーザーはより詳細な情報へと掘り下げることができます。このタイプのダッシュボードは、データ分析に馴染みのあるユーザーに最適です。ブラッシングやシリーズ選択、フィルターやドリル機能を備えることで、データに関して細かい情報まで把握し、新鮮なインサイトを引き出すことができます。

分析ダッシュボードは、戦略または業務データのいずれかを表示することもできますが、主要な目的は、データを掘り下げられるようにすることで、データに起因して発生している状況の概要を掴むだけでなく、さらに詳細な情報を得られるようにすることです。日々の業務や広範囲の概要に代わりに、分析ダッシュボードはデータ技術者の戦略的で中期的な意思決定をサポートします。

 

3.適切なグラフタイプを選択

ダッシュボードは、ひとつのページに複数のレポートを表示しているため、データビジュアライゼーションに最適なグラフタイプの選択は非常に重要です。以下は、選択できるグラフタイプの簡単なガイドを示しています。こちらを参考にデータインサイトに最適なグラフを選択しましょう。

4.レイアウトを工夫する

ダッシュボードのレイアウトは、データの読み取られ方やビジネス課題への回答に対する有効性に影響を与えます。データの詳細なストーリーを明らかにすることで、ユーザーのインサイト取得を後押しします。

適切な順序でストーリーを提供

データのストーリーを最も効果的に伝えることのできる順序でレポートを配置しましょう。人々が、それぞれの結論に到達できるよう導きます。最も重要な情報はダッシュボードの上部に配置することで、ユーザーはまずその情報から目にすることになります。西洋文化では、上から下、左から右に読むよう教わります。そのため、データの配置順序もこのパターンを踏襲し、最も重要な情報は左上部に、最も些末な情報は右下部に配置します。他の国々では、右から左に読むパターンが主流の場合もあるため、対象ユーザーに応じた適切な方法を選択しましょう。

空白を設ける

最も重要なレポートには、最大のスペースを割り当てます。(その方が適切な場合は) 他のレポートよりも大きく表示し、周りに空白を設けましょう。このように、重要なレポートの周りに余白を持たせることで、ユーザーの目はそこで止まり、情報を読み取るようになります。これは、空白が人々の動きを落ち着かせる効果を利用したものです。

レポートの読みやすさを維持

上記すべてに加えて、読みやすいレポートを提供しましょう。ダッシュボードのスペースを埋めるために、無理矢理情報を詰め込むようではいけません。

データをグループ化

関連するレポートをグループにまとめましょう。これには背景色や空白、揃えの活用が効果的です。同様のトピックに関連するレポートが複数ある場合は、ダッシュボードにサブタブを設定することもできます。

スクロールを排除

すべてのレポートをできるだけひとつの画面に収めましょう。必要な情報を探すために、ユーザーにスクロールをさせてはいけません。ユーザーは、一目で把握できる情報を求めています。ひとつに画面に収まりきらないデータがある場合は、関連するレポートをグループ化して、サブタブを作成することを検討します。

 

5.ストーリーを追加して明確化を図る

視覚的に魅力的なレポートを作成し、優れたダッシュボードをデザインすることもできますが、情報が即座に理解されないようでは、それはただの芸術作品であり、ビジネスに有益なツールではありません。

データの表現には簡潔なビジュアルを使用します。魅力的には見えないかもしれませんが、素早くインサイトを引き出すことができるのであれば、迷わず使用しましょう。

過度なデザインだけが、ユーザーの理解を阻害するのではありません。情報の不足もまた、理解を妨げます。そのためストーリーは重要です。すべてのレポートにラベルを表示しましょう。軸にスケールを表示し、各レポートにタイトルを付けて、凡例に色やパターンを表示します。ツールチップを追加することで、必要な箇所に特定の情報を付加することもできます。重要点の説明には短い文章の追加も効果的です。データをより分かりやすくできるのであれば、それを使用しましょう。しかし、ダッシュボードを煩雑にしてはいけません。必要なツールを、必要なだけ提供しましょう。

ダッシュボードの見た目について、より詳細な情報は、こちらのブログを参照してください。

 

6.すべてに一貫性を持たせる

最も大きな課題のひとつが、それぞれに異なるすべてのユーザーがデータを同様に理解できるようにすることです。ダッシュボードに一貫性を備えることで、余計な混乱を防ぎます。

あるレポートやダッシュボードでの粗利益表示に紫を使用し、他のレポートではこれを純利益の表示に使用した場合、ユーザーは混乱します。一貫性のある色の使用を心がけることで、ビジネス全体のユーザーがデータの関連付けをするサポートになります。ラベルや数値、計算式にも同様の設定を反映しましょう。一貫性は信頼を生み出し、これはビジネスに非常に有益です。

 

7.データは信頼できるのか?

あなたのデータは信頼できますか。ダッシュボード上のデータとユーザーのデータが一致しない場合、信頼を失うことになります。ユーザーとともに信頼できるソースを定義して、そこから始めましょう。品質の保証されたデータのみを使用し、それをキレイに保ちましょう。これらすべてが、堅牢なデータガバナンスに紐づきます。ビジネスインテリジェンス (BI) プロジェクトはデータ品質が貧困な場合に即座に失敗し、一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。

データ品質の維持は継続的なタスクですが、極めて重要です。新しいデータは常に追加されるため、ダッシュボード作成に使用した初期データに対して実施した品質検証を、新しいデータに対しても行わなくてはいけません。

フィードバックサイクルを構築することで、ユーザーはデータ品質の課題にフラグ付けをすることができます。Yellowfinのタスクでは、ユーザーがレポートやダッシュボードのスクリーンショットを取得し、注釈を追加して、アナリストに割り当てることで、データ品質課題を即座に解消することができます。

データ更新の頻度も信頼性に影響を与えます。データの更新頻度が十分でない場合、ユーザーは更新されたデータインサイトを別の場所から探すようになります。データは頻繁に更新しましょう。しかし、必要以上に実施してはいけません。これは、データ検索の遅延を招きます。

信頼できるデータについて、より詳細な情報は、こちらのブログを参照してください。

しかし、ガーディアン紙は、イギリスとアメリカの政治的混乱により、子供時代の古典を題材にした風刺的な本が過去数年間で人気を博すようになったことを説明し、テキスト形式の段落で数字に文脈を追加しました。ブラジルにおける2014年の驚くべきパフォーマンスは、司祭からシェフに転向したPadre Marcelo Rossiによる、料理本の大成功に完全に依存していました。時には長文形式のテキストが、文脈の追加に最適な場合があります。これは、より完全なイメージを提供できるからです。

グラフに直接注釈を表示するのはどうでしょうか。以下の線グラフに注釈を表示しない場合、2016年6月23日にS&P 500が劇的に減少した理由を知ることができません。これは通常の下落とは異なるように見えますが、イギリスがEU離脱を決定した国民投票の直後に暴落が発生しており、これが市場に衝撃を与えたことがラベルにより説明されています。この付加文脈は、外部データを使用することで、「なぜ」の説明をサポートしています。

8.共有は思いやり、ダッシュボードを幅広く共有しましょう

データへの容易なアクセスは非常に強力なツールですが、すべてのユーザーが毎日BIプラットフォームを利用するわけではありません。そのため、ダッシュボードやデータを共有できるようにすることが非常に重要です。データをアクセス可能にすることで、これを有効活用することができます。

ダッシュボードをモバイル端末からも参照できるように構築してあるでしょうか。多くのユーザーが移動中や会議中にデータを必要としています。いつでも、どこでもダッシュボードを利用できるようにしましょう。

週1または月1程度の頻度でデータが必要なユーザーのためには、電子メール経由やBIプラットフォームの通知経由でレポートを提供するブロードキャストを設定しましょう。インサイトは、ウェブページや電子メールに組み込めるようにする必要もあります。特別なデータは、ユーザーの目を引くインフォグラフィックを使用して共有するよう考慮しましょう。魅力的な形式は、人々のデータ共有を促します。

データの共有方法は様々あるので、ダッシュボードを配信可能にすることを忘れてはいけません。

 

まとめ

明快さがすべてです。

以下の項目を備えて効果的なダッシュボードをデザインしましょう。

  1. 特定のユーザーまたはユーザーグループのためにダッシュボードをデザインする
  2. 役職に適したダッシュボードを構築する
  3. レポートに最適なグラフタイプを選択する
  4. 情報を論理的に伝えられる方法でダッシュボードをレイアウトする
  5. 明確さを備えるために文脈を追加する
  6. 色、計算式、ラベル、数値の一貫性を保つ
  7. データの信頼性 (キレイ、完全、高品質) を確保する
  8. ダッシュボード、インサイト、データの共有を可能にする

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