Yellowfinが社会変革に与える影響：社会的影響プログラムの3つの柱
Yellowfinでは、データ関連の職種により多くの女性を採用するうえで、課題に直面しています。これに変化をもたらすためには、雇用者の母数を増やさなくてはならず、それを実現するためには、出来るだけ早く対策に取り掛からなくてはいけません。
Yellowfinでは、確立された非営利組織や、トップテクノロジーネットワークに参加し、活躍している多くの女性たちと協力して、小学生から大人に至るまで、女性のテクノロジーおよびSTEM教育への従事に注力しています。Yellowfinの社会的影響プログラムには、Women in Dataの傘下に入る3つの重要な柱があります。
1.Young ICT Explorers Accelerator Competition
Young ICT Explorers Accelerator Competitionは、オーストラリアの非営利団体であるSmith Familyにより運営されており、社会経済的に低い層の学校と提携して、小学校から中学・高校までの子供たちにテクノロジーを教えています。
Smith Familyによると、社会経済的に低い、または不利な背景を持つ子供たちの場合、政府が求める技術基準を満たしているのは10人に4人であるのに対して、社会経済的に高い背景を持つ子供たちの場合は、10人に7人であると言われています。もし、このような子供たちがテクノロジーに触れずに育った場合、テクノロジーリテラシーが向上せず、デジタル化が進む世界で、彼らの将来的な機会を制限することになります。
協議会はSAPにより運営され、提携校の子供たちは、テクノロジーを使用したプロジェクトの作成を求められます。提携校の教員たちは、他の方法では得られない指導やリソースを直接利用してサポートされます。例えば、Javaなどのコーディング言語を教えるためのサポートを得ることができます。これにより、子供たちの想像力を刺激して、競技会に参加し、何かを創造するように奨励することができます。
審査員として、先生や子供たちと出会い、触れ合うことができるのは非常に光栄なことです。審査の日はわたしの誕生日と重なることが多く、正直なところ、他のどこにも行きたくないと思っています。今年のイベントはバーチャルで開催されたため、オーストラリア全土からのプロジェクトを見ることができました。
子供たちのイノベーションのレベルには目を見張るものがあり、何年にもわたり数々の素晴らしいプロジェクトを見てきました。子供たちが経験してきたデザインの考えや思考のプロセスに、わたしは非常に感銘を受け、それはいつもテクノロジー以上のものでした。彼らは現実世界の問題に目を向け、テクノロジーを使ってそれらを解決しようとします。昨年、特に際立っていたのは、不安や抑鬱状態の管理を支援する3D体験ゲームです。他にも食料不足や環境問題を取り扱ったものがあり、子供たちが非営利団体と協力することで、解決策の開発を支援しています。
Young ICT Explorers Accelerator Programの一環として生み出されたプロジェクトを見ていると、イノベーションやテクノロジーには非常に明るい未来が待ち受けていると思います。
より詳細な情報はこちら：Young ICT Explorers
2.GoGirl、Go for IT
VIC ICT for Womenが運営するGoGirl、Go for ITは、小学5年生から高校3年生までの女の子たちに焦点を当てています。これは2年に1回開催されるテクノロジーショーケースです。IT業界でのキャリアがどのようなものかを、Yellowfinを含むテクノロジー業界で働く女性たちと交流する機会を提供することで紹介します。
魅力的なプレゼンターによるプレゼンテーションや、数々のワークショップが開催されますが、これは何も難しいことではなく、女の子たちにテクノロジーについてのアイデアを知ってもらうことが重要です。テクノロジーは単なるコーディングであるという認識が、多くの女性をこの業界から遠ざけています。彼女たちは必ずしもコーディングがしたいと思っているわけではありません。この1日のショーケースに参加することで、彼女たちは提供されるキャリアと機会の幅広さを認識することができます。これはステレオタイプに頼るのではなく、情報に基づいた意思決定を行うことです。
イベントで収集したデータによると、参加者の関心は高く、10%がテクノロジー業界でのキャリアを検討する可能性が高いと回答しています。さらに重要なことは、彼女たちの多くが、次回もイベントに参加することで、異なるキャリアを持つ女性たちと交流し、彼女たちにさらなる刺激をもたらすかもしれないことを学びたいと話していることです。
より詳細な情報はこちら：Go Girl, Go for IT
3.She Loves Data
She Loves Dataはもともと、大学を卒業したばかりの女性たちを対象にしていましたが、最近では中堅からベテランのキャリアを持つ人々を対象にしています。女性たちがデータへの興味を試したり、スキルを身につけようとプログラムに参加しているのは嬉しいことです。
女性たちは、予備知識ゼロを前提とし、データベースから、データビジュアライゼーション、アナリティクスの入門まで幅広いトピックを網羅するワークショップに参加することができます。そして、これらのスキルは、さらに勉強をしていくための踏み台となったり、女性たちが様々な分野のキャリアを積むための自信につながったりします。
このイベントは誰でも参加することができ、あっという間にムーブメントに成長しました。She Loves Dataは現在、世界中に15,000人のメンバーがいます。彼女たちは、つながりを持ち、ストーリーやアイデアを共有して、ネットワークを作り、継続的にコミュニケーションを図る機会に恵まれています。このように女性をサポートするコミュニティが確立されているということは、強さや自信を与えてくれます。
これらのプログラムに参加することは、人材の母集団と積極的につながる素晴らしい方法ですが、これは成功を図る方法ではありません。わたしたちは、これらのプログラムの成長を見ることで成功を測っており、すべてが驚くほどの成功をおさめています。She Loves Dataは、数年前のアジア太平洋地域のイベントから、成長を続ける世界的なムーブメントへと発展しました。Yellowfinは、2017年にYoung ICT Explorers Accelerator Programのパイロット版に参加し、昨年は30の学校から360人以上の子供たちが参加しました。
わたしたちは、Women in Dataプログラムとその影響を非常に誇りに思っています。すべての年齢層の女性たちがSTEM業界に興味を持つように奨励するこれらのプログラムを見ることは、非常に喜ばしいことです。これが、この業界での役割を求める女性の増加につながっていくことを信じています。また、Yellowfinのスタッフが地域社会と関わり、恩返しをする機会でもあり、これは非常に満足のいく成果です。
より詳細な情報はこちら：She Loves Data
テクノロジーにはあなたのような女性に最適な居場所があります
テクノロジー業界における女性の活躍の場を強調し、その育成をサポートすることは、わたしたちのチームにとって非常に重要なことです。Yellowfinの女性スタッフから、テクノロジー業界でのキャリア形成を考慮すべき理由について聞いてみましょう。