拡張ユーザーの時代
ユーザーエクスペリエンスの一部をカスタマイズするのではなく、別のツールとしてのアナリティクスに対する従来の期待は急速に変化しています。Yellowfin CEO Glen Rabieが、拡張ユーザーへの移行がどれほどの影響力を持つのかについて、その見解を述べています。
最近アナリスト業界で起きている変化のひとつは、考え方の大きな変化です。特にGartnerは現在、拡張ユーザーとマルチエクスペリエンスアナリティクスについて述べています。わたしにとってこれは、非常に興味深いことです。なぜなら、ここではビジネスユーザーについて、そして彼らがデータをどのように処理し、使用したいのかについて述べられているからです。これまではデータアナリストがすべてでしたが、ユーザーに焦点を当てることで、まったく新しいレベルの考え方が生まれました。
Yellowfinでは、何年も前から拡張ユーザー、またはビジネスユーザーについて述べてきました。ビジネスユーザーは、単なるダッシュボード以上のものを求めています。これまでは、ワークフローとは別のBIツール内で作業をしてきました。しかし、ビジネスユーザーは、自分たちが作業をしているビジネスプロセスやアプリケーション内で分析をしたいと考えています。その結果、エンドユーザーに提供されるアナリティクスは、ユーザーのエクスペリエンスに合わせてカスタマイズできるようになりました。これは自動化することもでき、アルゴリズムを実行して、人々が意思決定を行い、アクションを起こすサポートをすることができます。
それでは、業界がここまで辿り着くのに、なぜこれほどまでに時間がかかったのでしょうか。
大手ベンダーは専門家で、BIとアナリティクスのみを扱ってきました。以前は、Business Objects、Cognos、Tableauでしたが、今ではGoogle、Amazon、Salesforceなどのメガベンダーが、完全なアプリケーションの一部として提供するために、アナリティクスを買収しています。
エンタープライズソフトウェアベンダーは、実際にはアナリティクス市場を所有し、顧客のニーズを満たすためにパッケージ化されたアプリケーションを構築しています。その結果、多くの合併が行われ、メガベンダーはエンドツーエンドのプロセスも所有できるようになりました。例えば、SalesforceはTableauを買収し、AtlassianはChartioを買収しています。
これまで、すべてのエンタープライズは独自のレポートを作成し、エンドユーザーが何が起きているのかを理解できるようにするサポートする必要がありました。しかし、今ではそれが変化し、ほぼすべてのエンタープライズソフトウェアベンダーが自社製品にアナリティクスを構築し、その専門知識はビジネスユーザーに直接提供されています。ビジネスがどのように行われているのかについて、エンタープライズ全体を分析するというギャップは依然として存在しています。これは複雑であり、データアナリストは依然としてこれを実行する必要がありますが、日常的な分析作業の大部分は、アナリティクスをパッケージ化した製品を使用する人々によって行われるとわたしは考えています。
ここから生まれる緊張は、独自のBI製品を所有しているメガベンダーのためのものであり、他の誰かが彼らのアナリティクス製品を使用したいと思う可能性は低いでしょう。ServiceNowにはかつて、オプションのひとつとしてTableauがありました。Tableauは現在、Salesforceが所有しています。彼らはSalesforceと直接競合しているので、もはや顧客にTableauを利用させるつもりがないのではないかと疑われます。SAPがBusiness Objectsを買収したときにも同じことが起き、人々はCrystal Reportsの使用を止めました。
かつては、多数の独立したBIベンダーが存在しましたが、その数は急速に減少しています。これは、小規模ベンダーに勝ち抜きの機会を与えますが、それには非常に長い年月を要します。優れた製品の構築には何年もかかるため、明日にでも別のアナリティクス製品を立ち上げることなどできず、企業の問題を解決するための近道も存在しません。
現在のソフトウェアベンダーにとって最大の課題のひとつは、組み込みや自動化のニーズ達成をサポートとし、顧客にエンタープライズアナリティクスを提供できる、独立したBIソフトウェアベンダーを見つけることです。
YellowfinはどのようにしてBIユーザーを強化するのか
わたしたちからのメッセージだけでなく、Gartner、Ventana Research、Forresterなど、業界をリードする専門家たちが公開する最新のレポートから、Yellowfinがどのようにしてすべてのユーザーのためにアナリティクスを組み込み、自動化して、強化しているのかをご確認ください。