リーダーシップについての考察: mentor(SHE:)とYellowfinによる座談会

リーダーシップについての考察: mentor(SHE:)とYellowfinによる座談会

Yellowfin 人材戦略責任者であるSimone Clancyと、VICT4Wプログラム責任者であるJessica Mareeは、リーダーシップとメンタリングについてお互いにインタビューを行い、これまでに学んだ貴重な教訓を共有し合いました。

 

社会的影響プログラムの一環として、Yellowfinは、非営利組織や女性技術者ネットワークのパートナーとなっています。わたしたちは、より多くの女性たちを積極的にテクノロジー業界に参画させ 、若い世代から大人になるまでのSTEM教育をサポートし、次世代に新たな機会を開くことを目指しています。

先月発行されたmentor(SHE:) のニュースレターでは、メンターとメンティーがお互いのユニークな仕事やキャリア体験をより深く理解するために、示唆に富んだ質問を受けました。Vic ICT For Women メンタリングプログラムとのパートナーシップの一環として、SimoneとJessicaはそれぞれの業界での個人的な経験から話を始め、インサイトに満ちた回答を共有してくれました。

 

身につけるのが最も難しいリーダーシップスキル

Jessicaが感じたリーダーシップにおける主要な課題は、効率的に管理することでした。

一般的に、より責任の重い役職を担う人々は、それぞれに大きく異なる管理アプローチをとります。例えば、自然にコラボレーションを図り、チームの一員として働き、チームメンバーとの共有ミーティングをスケジュールするのが好きな人もいれば、より分析的で、ミーティングへの参加を苦手とし、独立して働くことを好む人もいます。あるアプローチがすべてに当てはまるということはありません。

特に、自分よりも上の立場のリーダーが、グループでの協調性に欠けていたり、職場のプロセスやシステムが異なっていたりする場合には、部下にフィードバックを行い、ダイナミックな関係をうまく機能させることは難しいでしょう。

最終的には、コミュニケーションをオープンにして、フィードバックのプロセスを一歩ずつ進めていくことが、この比較的難しい分野においてスキルを磨くうえで非常に重要なことです。Simoneが述べたように、お互いのスタイルの違いを認めることは贅沢なことではなく、誰もがマネージャーや、自身がリーダーの場合はチームと一緒に取り組む必要があります。

それはなぜかというと、仕事の好みが大きく異なる人たちと一緒に仕事をしたり、管理したりできることは、自身と同じようなアプローチを持っている人たちを自然に導くことと同じくらい重要だからです。

「このような経験を積み、それを乗り越えることができたことに感謝しています。なぜなら、この経験は、わたしに適応するためのスキルを与えてくれ、より効果的に仕事をするために必要となるかもしれない分野をどのように変えることができるかを教えてくれるからです。」 - Jessica

 

これまでに学んだ最も重要なリーダーシップに関する教訓

Simoneによると、明確でオープンで誠実なコミュニケーションをタイムリーに提供することは、優れたリーダーシップを発揮し、一貫してそれを保証するうえで最も重要です。

リーダーは適切な時間をかけて聞き手のことを深く考え、自らの意思決定の背後にある 「何」や 「なぜ」 を共有して、人々を共に旅路へ連れ出し、信頼を得なくてはいけません。また、実現できないことで期待をさせてはいけません。

一般的に、責任者となった初期段階に、人々の面倒をみて、仕事をうまくこなしてもらい、結果を出すことにコミットしたいという欲求を持つことは、まったくもって普通のことです。しかし、人々を喜ばせたいとする気持ちがあるからといって、チームに悪いニュースを共有することを恐れるべきではありません。

物事の良し悪しに正直であることは、チームのエンゲージメントとコミットメントを高めることになります。期待が満たされず、ビジネスパフォーマンスに対するオープン性と透明性が欠如していると、あなたの信頼性やチームのモチベーションを低下させる可能性があります。

Simoneが学んだもうひとつの教訓は、自分の本当のスタイルを受け入れることです。理想的なリーダーになろうとせず、欠点も含めてありのままの自分でいることに自信を持つことが、長期的にはより効果的です。つまり、自分らしさを大切にするということです。

「学びたいこと、参加したいこと、提供したいことがあるからといって、断る、というのは難しいスキルです。しかし結局のところ、うまくいかないときは、うまくいかないのです。そして、それで問題ありません。」- Simone

 

新しい役職への挑戦、そして恐ろしいインポスター症候群との直面

多くの人は、自分が求めている、あるいは就いている役職に、100%適任であるとは感じていません。またジェンダーの観点から、両者ともに、この課題について話すことの方がより重要であると同意しています。調査によると、女性は必要な資格やスキルをすべて備えていないと感じる場合、キャリア形成の機会に応募する傾向が低いことが分かっています。これは、今日多くの女性が繰り返し直面する障害です。

Jessicaは、その役職に対する充分な資格がないと感じ、恐ろしい 「インポスター症候群」 を経験したことがあると語っています。この障害を克服するために、彼女は自身の働き方を見つめ、チームに対して透明性を示し、与えられた役職には多くの 「未知数」 があるかもしれないが、それが自動的にその役職に対する資格が充分ではない、あるいは不適任であることを意味するわけではないと認識することが必要だと気付きました。

その代わりに注力すべきことは、段階的なアプローチを計画し、関連する責任者へサポートを求め、同僚と相談して、それが特定のプロセスや専門用語であるかどうかにかかわらず、その役職や企業環境についてできる限りのことを学ぶことです。

テクノロジーの面では、業界のペースが速いため、この課題はさらに大きくなる可能性があります。充分な資格を持っていても、例えば専門用語に慣れていないと自信が持てないことがあります。しかし、すべてはゆっくりと安定したアプローチです。透明性を示し、サポートを求め、将来の目標に到達するための計画を立て、チームの主要メンバーを真似ることで、スキルを発揮するために彼らが何をしているのかを理解します。何よりも大切なのは、自分自身に優しくすることです。これは普通のことです!

「わたしたちは常に100%の資格を備えているわけではありませんし、そうすべきでもありません。人生とは学ぶことです。常にすべてを備えているとは限らず、学ぶ方法はたくさんあることを覚えておきましょう。」- Jessica

 

フィードバックを受け取り、管理し、提供するというバランスの取れた行動

批判されることに対する自身の敏感さを自覚している者として、Simoneは親切心と共感をもって先頭に立ち、人々に対してオープンで誠実であり、彼らの立場に立って、そこから継続的に学ぶために積極的に聞く機会を活用することが非常に重要であると考えています。責任者は、フィードバックを提供することを決して妨げられてはいけません。Yellowfinで最近実施したエンゲージメント調査では、ほとんどの人がそれを望んでいることが明らかになったため、継続的にフィードバックを提供する文化を構築することは、Yellowfinが組織として目指すSimoneの主要な目標のひとつです。

Jessicaは、最近同僚との間に困難な状況が発生したことで、彼らの業務負荷を管理する際に、開発機会と個々の能力とのバランスを取ることの重要性を強調しました。能力が管理者の期待に応えられない場合、人々が圧倒されていると感じるのは、課題に挑戦するのと同じくらい簡単なことであり、そのバランスは微妙なところです。これに対する万能な解決策はありませんが、この問題を認識することは、特定の状況や職場にとって正しい方向への一歩になります。

 

mentor(SHE:)およびVic ICT for Womenについて

Vic ICT for Womenは、テック業界での女性のリーダーシップに対する壮大な道を切り開いている専門組織であり、mentor(SHE:) は、キャリアやリーダーシップ形成のあらゆる段階で、メンターシップを通じてSTEM業界の女性をサポートする6つの素晴らしいプログラムのうちのひとつです。

Yellowfinは、2017年にVIC ICT for Women コミュニティに参加し、2018年にはGoGirl、Go for ITプログラムのスポンサーになりました。メンタリングの利点と、この分野で女性が成功するために重要な役割を果たしていることを実感したわたしたちは、2021年にmentor(SHE:) プログラムのスポンサーとして、VIC ICT for Womenとのパートナーシップを拡大できたことを嬉しく思っています。

テック業界には、あなたのような女の子のための場所があります

テック業界は、あらゆるスキル、教育、興味、背景を持つ女性にとって、刺激的でやりがいのある職場を提供します。Yellowfinで働く女性たちから、テクノロジー業界でのキャリアを考慮すべき理由について聞いてみてください。

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