2021年に新興のソフトウェア企業がオンラインでブランドを構築する方法
新興のソフトウェア企業にとって、オンラインブランド戦略の構築は、特に現在のコロナ禍において非常に重要です。実際のところ、ほとんどの製品で、新規ビジネスの大部分がオンラインで生み出されていますが、これは企業のロゴやコーポレートカラーだけの話ではありません。
成功するオンラインブランドを構築するためには、自分たちが何者であり、顧客のために何をしているのかを特定し、理解しなくてはいけません。これを実現するには、いくつか非常に重要なステップを実行する必要があり、注意すべき事項もあるので、今回はそちらを紹介していきます。
既存ブランド差別化の定義と理解
何もよりもまず、自分たちが何者なのかを正確に把握し、そのビジネスが誰のためにあるのか、何を体現しようとしているのか、顧客のためにどのような問題を解決しようとしているのかを、時間をかけて明確にする必要があります。
自分たちが何者であるかを把握したら、顧客基盤を可能な限り小さなセグメントに絞り込む必要があります。これには2つの理由があります。ひとつは、非常に小さなセグメントは、コミュニティとして自分たち自身で交流する傾向があるため、彼らに他の顧客を紹介してもらえるからです。また、小規模なコミュニティでは、容易にブランド認知度を高めることもできます。
新興企業が犯している最大の間違いのひとつが、顧客獲得の幅を広げすぎることです。彼らは、適切なビジネスではなく、あらゆるビジネスの獲得を望んでいます。これにより、あまりに多くの人々のために過剰な問題を解決しようとしていることになるため、実際のところ、ブランドを発展させることはできません。
まずしなくてはいけないことは、残りの世界について忘れることです。結局のところ、非常に厳しく焦点を絞ったブランド戦略は、すべての人々に販売しようとするよりも、市場参入に向けてはるかに成功する道を築いてくれます。
顧客のニーズと課題に焦点を当てる
世の中に何百万とあるビジネスについて考えるのではなく、自分たちの製品を誰のために販売しているのかに焦点を当てます。これは地理的、機能的、または垂直的な分類になるでしょう。ターゲットとする市場が小さければ小さいほど、全体的により効果的なブランド戦略を実行することができます。
次のような質問をすることで、顧客について把握しましょう。
- 彼らはどのように考えるのか。
- 彼らは何をしているのか。
- 彼らのためにどのような問題を解決しようとしているのか。
- 彼らにとってあなたはなぜ重要なのか。
これにより、彼らが目指す先を特定することができるため、オンラインで適切な顧客を見つけ、取引を始めることができます。彼らがどのようなメディアを読み、交流をするためにどのようなコミュニティを利用しているのかを考えてみてください。そこで彼らと交流し、コミュニティのためにコンテンツを作成し、イベントに参加して、スポンサーになることができます。そこはまた、顧客が似たような人々に自分たちを紹介してくれる場にもなります。
適切なコミュニティグループが存在しない場合は、自分たちで立ち上げることもできます。コミュニティ責任者がコミュニティ内で積極的に顧客基盤と会話をすることは、数多くの広告を打つよりも価値があります。これは、コミュニティに価値を追加することになるため、彼らはあなたが何をして、彼らをどのように成功へ導くことができるのかを理解することになります。
適切なソーシャルメディアプラットフォームを活用
顧客をどこから見つけ出せばよいのかを把握したら、LinkedInからコンテンツ、デジタル広告プラットフォーム、PR戦略まで、あらゆるオンラインツールを利用することができます。
適切なプラットフォームの選択は、対象となる顧客に応じて異なります。開発者を例にあげてみると、彼らはLinkedInの閲覧にそれほど時間を割くことがないため、ここに広告を掲載してもうまく機能しませんが、セールス担当者を対象にしているのであれば、LinkedInの活用は良い戦略になるかもしれません。
対象としているペルソナと、彼らがどこに時間を割いているのかを理解することで、可能な限り効果的かつ効率的に彼らに辿り着くための戦略を練ることができます。
ブランドビジョンを明確にし、焦点を絞る
ブランド戦略構築の際に障害となり得るものがいくつかあります。
まずは、セールス担当者がその戦略を好まない可能性があります。彼らは、対応可能な市場が非常に小さいことが制限になると考えるかもしれません。そのため、セールス組織をどのように管理し、彼らが対象の市場に焦点を当てることを確認しなくてはいけません。
次に、ブランド戦略を成功させるには時間と努力が必要です。戦略を立てるために費用をかけてコンサルタントを手配する必要があるかもしれません。最初はこれが高額なコストになるかもしれませんが、Google Adwordsにお金を投じて、上手くいくように祈るよりは良い使い道になるでしょう。
素晴らしい製品やサービスがある場合、優れたブランド戦略を立て、ビジョンに忠実であれば、最終的には成功することができるでしょう。戦略が明確であればあるほど、大きな成功を納めることができます。
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