DataGrowersはYellowfin BIで最新の生産者向け組み込みアナリティクスプラットフォームを構築

背景

DataGrowersは、花卉園芸業界向けにデータ共有やレポーティングサービスを提供するビジネスインテリジェンス (BI) およびアナリティクスプラットフォームです。2019年に設立されたDataGrowersは、VisionBIとDataresultzとのパートナーシップにより、生産者が花や植物の栽培に関する情報を収集する支援をし、この分野の業務担当者にとって必要不可欠なインサイトをよりアクセスしやすくし、実行可能で、理解しやすいものにすることに特化したBIソリューションを構築しています。

DataGrowersはYellowfin BI製品をベースにしており、その組み込みBI機能を使用して、生産者がデータを記録し、アクセスして、より多くの価値を引き出すための究極のデータアナリティクスプラットフォームとして機能することで、生産性と収益性を向上させます。データは生産者のビジネスを向上させる可能性を秘めており、これはDataGrowersのソリューションの中核的なメッセージであると同時に目的でもあります。

課題

市場の急激な変化と大量のデータ

これまで花卉園芸業界の企業は、データ量や市場の変化により、ビジネス上の意思決定に商業データを活用する上で、いくつかの課題に直面してきました。

一例として、生産者と購入者の複合企業であるRoyal FloraHollandは、以前に標準的な回避策を用いた情報システムを構築していました (すべての生産者の商品には独自の番号と仕様がある)。生産者が彼らのオークションを通じて商品を販売した場合、販売した分の代金が保証されます。しかし、これは他の既存のデータシステムと同様に、複数のERPからの大量のデータを含んでおり、大部分の人々がアクセスしたり、理解したり、そこから価値を得たりするのは困難でした。

花卉園芸業界も、生産者が需要を満たすためにできる限り多くの商品の栽培に集中できる需要主導型から、購買者重視型へと変化しています。これにより、顧客行動、購買傾向、販売実績に関するデータをより深く分析するBIソリューションに対する生産者のニーズが大幅に高まっています。

「わずか数年の間に、この業界では『データを使用してこれらの目標を達成するにはどうすればよいか』という大きな疑問符が出ていました」と、DataResultzのマネージングディレクターであり、DataGrowersの創設者であるKees de Louwは言います。彼は、需要予測、顧客区分、商品価格設定などの分野で、データをより積極的に活用したいと考える顧客が増加していることをすぐに認識しました。

「花卉園芸業界の急速な変化に伴い、これらの企業は問題があることを理解していましたが、解決策がどのようなものになるかは分かっていませんでした。そのため、わたしたちはDataGrowersを創設し、花卉園芸業界におけるわたしたちの20年分の知識を活用した専門的なBIプラットフォームを提供することで、彼らが深いインサイトを得て、どのような質問をするべきかをより簡単に知ることができるようにしました。」

GataGrowersのプラットフォームは、Yellowfin BIの組み込みダッシュボードとレポートを使用してユーザーにサービスを提供していましたが、Yellowfin 製品のより高度な機能のさらなる調査を必要とする顧客の行動が特定されました。「ユーザーは関連するレポートを取得するために自らプラットフォームをナビゲートする必要があったため、データが十分に活用されていないことが多かったのです」と、Keesは説明します。「ユーザーの多くは、利用可能なアナリティクスを最大限に活用するために、経営会議などの適切なタイミングで適切なレポートが配信される必要があることが明らかになりました。」

導入

マルチテナントおよび行動喚起レポート

DataGrowersのプラットフォームは、各生産者のシステムに接続し、事前に構築されたAPIを使用してデータを抽出し、データウェアハウスに保存します。その後、Yellowfin内で生産者ごとに新しいテナントが作成され、新しく追加されたユーザーはレポートを利用できるようになります。「レポーティングの面では、Yellowfinは非常に単純化されており、新しい生産者に接続するための開発は必要ありません。ほとんどの作業は、彼らのデータを入手して利用可能にすることです」と、Gawieは述べています。

Yellowfinを使用することで、DataGrowersは新しい生産者に接続し、ユーザーをリンクして、標準的なレポートに即座にアクセスできるようにします。Gawieにとって、これには計り知れない価値がありました。「Yellowfinのマルチテナントにより、BI開発がより簡単かつ迅速になりました。一度開発してすべての生産者にレポートを共有するだけで、生産者は自分のデータでそのレポートを確認することができます。」

より多くのユーザーが新しいBIを利用できるように、DataGrowersはYellowfin ブロードキャスト機能を使用してユーザーに直接レポートを配信する行動喚起ルールを作成しました。「わたしたちがYellowfinで気に入ったもう一つの機能は、ブロードキャストなどの行動喚起機能です。これにより、事前にフィルターを適用したレポートをユーザーにメールで直接配信することができます」と、Keesは言います。「セールス担当者であろうと、責任者であろうと、プロセスを繰り返すことなく、誰もが適切なタイミングで適切なレポートを得ることができます。」

「ブロードキャストは、生産者が情報に圧倒されることなく、何を、どこでアクションすべきなのかを伝えるのに役立ちます」と、Gawieは述べています。「ユーザーの受信箱に直接レポートを配信できるので、ユーザーはビジネスで何が起きているのか全体像を把握することができます。」

DataGrowersは、Yellowfinのデータストーリーテリング製品であるプレゼントを活用し、継続的に更新されるストーリー仕立てのレポートで貴重な文脈を提供しています。「ダッシュボードだけでなく、プレゼントを活用して、スライドを使用しながら、ビジネスで何が起きているのかを生産者に伝え、全体像が把握できるようにしました」と、Gawieは言います。「すべてが非常にシンプルでアクセス可能です。」