BMCのSmart(er) ReportingをYellowfinで実現: ウェビナー振り返り

先日グローバルでは、BMCのSmart(er) ReportingをYellowfinで実現するウェビナーを開催しました。

BMCがRemedy向けBMC Smart Reportingのサポート終了 (EOL) 計画を開始したことで、現在BMCの顧客は既存のレポートやアナリティクスをYellowfinで維持する (継続する) 機会を得ています。

しかし、実際のところSmart ReportingのEOLにはどのような意味があるのでしょうか。また、Yellowfinへアップグレードすることでどのようにしてビジネスのリスクを軽減し、ダウンタイムをゼロにして、ビジネス継続性のためにすべての現行コンテンツを利用することができるのでしょうか。

最新のウェビナーではこれらの内容を取り上げています。本ブログでは、当日参加できなかった方や、文章で簡単に振り返りをしたい方に向けて、ウェビナーの概要をお伝えします。

本ウェビナーの登壇者は以下の通りです。

• Stephen Ball – Idera DevTools プリセールスディレクター
• Jean Lawson – Yellowfin EMEA ビジネスディベロップメント & パートナーマネージャー
• Robert Jones – Yellowfin ソリューションアーキテクト

ウェビナー本編をご視聴になりたい方は、こちらからご確認ください。

 

BMC Smart Reporting: 元々のストーリー

世界中の多くの企業が、その機能やセキュリティ、拡張性からBMCのツールを選択しています。

しかし、BMCユーザーは知らないかもしれませんが、実はYellowfinは、BMC Remedy Smart Reportingの基盤となっており、これはYellowfin バージョン7および8のOEM導入と、BMCとYellowfinの8年来のパートナーシップに支えられています。

BMC Remedy Smart Reportingは、YellowfinとそのホワイトラベルBIの拡張性を他のビジネスアプリケーションやシステムに組み込み、いくつかのアナリティクス機能を確立されたユーザーベースに非常に迅速に提供することが、いかに容易であるかを示す代表的な例です。

 

YellowfinへのアップグレードによりBMC HelixおよびSmart Reportingの顧客が得られるメリット

BMC Remedyユーザーが利用してきたYellowfinのOEM版は数年前のものです。そのため、Yellowfin 製品の最高クラスの新機能 (ガイド付きNLQなど) や、それらがもたらす多くのメリットが含まれた最新バージョンであるYellowfin 9へのアップデートがされていません。

最新バージョンのYellowfinへアップグレードすることで、Smart Reportingのユーザーには、以下のようなメリットがあります。

• 既存のダッシュボードやレポートへの新たなデータソース (ITSM, HR, CRMなど) の追加
• データの集中監視による、より全体的で合理的なパフォーマンスビューの実現とレスポンスタイムの向上
• エンタープライズBI機能の向上
• ガイド付きNLQなど、AIを活用した新しい分析機能

Smart Reportingの顧客は、Smart Reportingが実質的にはYellowfinであることから、既存のすべてのレポートを継続して使用し、BMCパートナーと連携して、既存の知識やスキルを活用することができます。これは、Helixのダッシュボードのみのソリューションに移行する場合と比較して、移行に伴うリスクや課題、コストは発生しません。さらに、Yellowfin 9には、メジャーバージョン全体と2年以上にわたる追加のイノベーションが含まれています。

より詳細な情報はこちら: BMC Remedy/Helix ユーザーにとってYellowfinへのアップグレードが最良の選択である理由

 

Smart Reportingのサポート終了 (EOL): BMCユーザーにとっての意味

BMCは、RemedyをBMC Helixという新しいSaaSソリューションに再プラットフォーム化することを決定し、Remedyの正式なEOLを2024年4月29日に設定しました。以前は2022年末をターゲットとしていましたが、移行の複雑さに伴いその時期を延長しました。

この移行は現行のSmart Reportingユーザーにとって多くの影響を及ぼしますが、その一部は、前回のウェビナー「BMC Smart ReportingのYellowfin BIへの拡張」で紹介しています。今回のウェビナーでは、Helixの制限とRemedyに関して、登壇者たちが以下の点について議論しています。

1対1の置き換えではない: BMC Helixは、(Graphanaを搭載した) より軽量なアナリティクスツールを使用しているため、BMC Remedyを直接置き換えるものではありません。そのため、そのレポート作成および分析機能はダッシュボードを中心としたものより基本的なものとなっており、既存のRemedyユーザーのニーズには適さなくなる可能性があります。

複雑さの増加: Helixの変換ツールはデータベースのSQLを取り出すだけなので、ユーザーは(データビジュアライゼーションを含めて) RemedyのレポートやダッシュボードをすべてHelixで手動で再構築しなくてはならず、それには多くの時間と労力がかかります。これは既存のBMC Remedyユーザーにとって調整が難しくなることが明らかです。移行は複雑で不完全であり、Helixは特に管理者ロールを中心に構築されているため、多くのユーザーは高価なプロフェッショナルサービスが必要になるでしょう。例えば、メタデータコンテンツはユーザーフレンドリーではないため、最終的にレポートを作成できる人が限定されてしまいます。

機能の少なさ: Helixのレポートフィルター、データのエクスポート、データセキュリティやガバナンスの機能は、Remedyと比較して非常に限定的で、フォルダー構成も大きく異なっています。ダッシュボードの作成やコントロールの設定も、Smart Reportingのようにシンプルで直感的ではありません。

 

アップグレード手順: RemedyからYellowfinへ

そうは言っても、BMC Helixはユーザーに優れた機能を提供しており、BMC HelixとRemedy (Yellowfin) の両方をITSMレポートで並行して使用できない理由はありません。実際、HelixのダッシュボードはYellowfinと非常にうまく連携することができます。

しかし、Yellowfinへのアップグレードを選択した場合は、さらに多くのオプションを利用することができ、アップグレード手順は非常に柔軟でRemedyユーザーにとって都合の良いものとなります。ウェビナーでは多くの事例を紹介しましたが、その中から特に重要なものを以下にまとめました。

ビジネス継続性: Yellowfin BIはBMC Remedy Reporting レポートを実行することができるため、EOLを向かえた後のRemedyからYellowfinへの移行は事実上シームレスで問題なく、既存システムへのリスクもなく、複雑さを最小限に抑えて、ダウンタイムもゼロで実施することができます。

既存のナレッジベース: BMCの顧客とパートナーは、何千人ものトレーニングを受けた専門家を含み、既にYellowfin BIに精通しているため、(Remedyに導入されたOEMバージョンのYellowfinでは利用できなかった) Yellowfin製品を最大限に活用するためのサポートを得ることは、Helixに移行するよりも迅速かつ容易です。

より多くの機能を搭載: スタンドアローンのYellowfinはより多くの機能 (例: 複数のデータソース) を搭載しており、最新バージョンのYellowfinはSmart Reportingよりも2年以上進んでいるため、ガイド付きNLQや自動インサイト、Yellowfin シグナル、ストーリー、プレゼントなどの新しいツールを使用することができます。また、Remedyユーザーは慣れ親しんだ機能が失われる心配もなく、同じ機能セットと合わせて、新しいツールを手に入れることができます。

セキュリティの同期: シングルサインオン (SSO) やデータアクセスなどを含めて、BMC RemedyとYellowfinを同期させることが可能です。

結局のところ、YellowfinはBMCユーザーが既に知っていて、気に入っているSmart Reportingをよりスマートかつ高速にしただけです。BMCユーザーは、わずか数時間でリスクなくRemedyから移行することができ、現在のコンテンツを維持して、強化されたスピードや新しい機能にアクセスできるという事実は、Yellowfin 9を魅力的な提案にしています。

 

Yellowfin 9でさらに多くを実現: どのように始めるのか

Yellowfin 9は、BMC Smart Reporting ユーザー向けに、ダウンタイムなしでより多くの機能 (自動化、データストーリーテリング、セルフサービスアナリティクス) を提供します。既存のソリューションをYellowfinでアップグレードすることで、どのような新機能を解放できるのかについては、本ウェビナーをご覧ください。

 

BMC HelixおよびSmart Reporting向けYellowfin ソリューション

YellowfinはBMCのSmart Reporting モジュールを支えるソフトウェアです。既存のソリューションをYellowfinで強化してBMCの新しいHelix ITSMプラットフォームと連携する方法や、Smart Reportingからの簡単な移行にYellowfinがどのように最適なのかをご確認ください。

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