セキュアなBI統合を解放: BMC Remedy/Helix ユーザーにとってYellowfinへのアップグレードが最良の選択である理由

Yellowfinは長年に渡りBMC Remedy ユーザーにとっての信頼できるビジネスインテリジェンス (BI) ツールであり、以前は「Smart Reporting (スマートレポーティング)」という名称でRemedy内部に組み込まれていました。

この長年に渡る関係の重要な利点のひとつは、BMC Remedyの顧客がRemedyを通して重要なビジネスデータにアクセスする際に、Yellowfinが提供できるデータセキュリティの強化です。

「Smart Reporting」のブランドは廃止されますが、基盤となるテクノロジー (Yellowfin) は何バージョンも先行しており、Smart Reportingや新しいHelix Dashboardsが提供するものをはるかに超える素晴らしい機会を提供しています。

BMCとの長年のパートナーシップにより、YellowfinはGartnerから組み込みアナリティクス分野のイノベーターとして認められ (2020, 2021, 2022)、ITSMデータに基づいてダッシュボードやレポートへの投資を維持し、追加ソースからのデータでそれらを強化するための最もセキュアでリスクの低い方法を提供できるユニークな立場にあります。

 

ISV ソフトウェア & Remedy/Helix アプローチにおけるセキュリティモデル

ISVの (Remedyのような) 自社ソフトウェアでアクセス制御を実装する場合、主に2つの選択肢があります。それは、データレイヤーセキュリティとアプリケーションレイヤーセキュリティです。

データレイヤーセキュリティ:

各ユーザーのアクセス権をデータベースに追加する必要があります。ユーザーアクセスは呼び出し元のアプリケーションに関係なく同じです。この場合、ユーザーを設定するためにデータベース管理の呼び出しが必要になるため、管理コストが高くなる可能性があります。

アプリケーションレイヤーセキュリティ:

ユーザーセキュリティはアプリケーションで設定され、データベースに依存しないため、インストール時の選択肢が広がります。これにより、アプリケーションに合わせたより柔軟なアクセス制御が可能ですが、他のアプリケーションからの再利用が難しくなります。

多くのISVアプリケーションと同様に、RemedyはユーザーとユーザーロールをRemedyに追加したアプリケーションレイヤーセキュリティモデルを選びました。これにより、ユーザー認証、アクティブディレクトリ統合オプションなどにおいて、最終的に大きな柔軟性がもたらされました。

 

これはRemedy/HelixとのBI統合にとってどのような意味を持つのか？

ほとんどのBIツールは、アプリケーションを経由するのではなく、データソースに直接接続することを想定した既製のソリューションです。ダイレクトアクセスによりすべてのデータにアクセスできるようになりますが、BIツールで同等の制御が定義されない限り、保護されるべきデータが公開される可能性があるため、セキュリティ上の問題が生じる可能性もあります。これにより、設定や構成が複雑になり、システム管理に技術的負荷がかかります。

YellowfinがBMC Remedy (およびその新ブランドバージョンである「Helix」) とのセキュアなデータ接続に最良のBIオプションである主な理由のひとつは、Yellowfin ユーザーがRemedy アプリケーション内で適用するのと同じデータアクセスおよびセキュリティ設定でBMC Remedy データソースに接続できる強力なツールである擬装アダプターを使用していることです。

より詳細な情報はこちら: BMC Smart ReportingのYellowfinへの拡張: ウェビナー振り返り

 

YellowfinがRemedy/HelixのセキュリティをBIにもたらす仕組み

Yellowfinの擬装アダプターは、医療、金融、政府など、厳しいデータプライバシー規制に準拠する必要がある組織にとって特に重要です。データ接続においてアプリケーションレイヤーのセキュリティ設定を維持する機能は、機密データを不正なアクセスや傍受から保護するのに役立ちます。

さらに、Yellowfinのデータセキュリティモデルは、データの機密性、完全性、可用性を保証する多層的なアプローチに基づいています。Yellowfinは、擬装アダプターに加え、ユーザー認証、ロールベースのアクセス制御、データ暗号化、監査証跡機能などの堅牢なセキュリティ機能を提供します。これにより、データプライバシー規制を遵守し、機密データを保護する必要がある組織にとって、Yellowfinは理想的な選択肢となっています。

 

なぜSmart ReportingからYellowfinにアップグレードするのか？

Yellowfinを使用することで、既存のレポートを使い続けながら、新しい機能やより多くのデータソースを既存のアナリティクスに追加することができます。Smart ReportingはYellowfinの最新機能を完全にライセンスしていなかったため、今回のアップグレードにより、以下のことが可能になります。

 

• より適切にカスタマイズされたダッシュボードやレポートを作成
• ガイド付きNLQを使用したセルフサービスアナリティクスでチームを強化
• Yellowfin シグナルでデータディスカバリーを自動化
• 複数のデータソースに接続し、統合されたアナリティクスを実現
• カスタム定義されたテンプレートからデータドリブンなストーリーやプレゼンテーションを構築

 

さらに、Yellowfinは大規模なBIプロジェクトの一環として他のシステムに統合することができ、既存のITSMソリューションのために既に確立した強力な基盤の上に構築することが可能です。

 

まとめ

結論として、Yellowfinは擬装アダプターと多層データセキュリティモデルを使用していることにより、BMC Remedyとのセキュアなデータ接続を実現する最良のBIオプションとなっています。

Yellowfinの擬装アダプターは、Remedy/Helixのアプリケーションレイヤーセキュリティをデータベース接続に反映させることができ、業界をリードするベストプラクティスを順守する必要がある組織に、さらなるセキュリティレイヤーを提供します。

Smart ReportingからYellowfinへのアップグレードは、何度も試行されテストされたものであり、多くのBMCユーザーにとって使い慣れたソフトウェアに複数の新機能を追加し、既存のビジネスプロセスのリスクを取り除き、Gartnerによってこの分野のイノベーターと評価されている真のクロスファンクショナルBIツールを使用して、他のビジネスワークフロー内で深い統合の基盤を構築します。

 

著者について

Stephen Ball (Idera, Inc. プリセールスディレクター) は、技術部門で24年以上の経験を持つ公認ITプロフェッショナルです。ISVソフトウェア開発チームを率いた強力な経歴を持つStephenは、Hilton、American Express、Fitness First、Virgin Activeなどの企業や中小企業とのコラボレーションを経験しています。

Stephenはこれまで、Embarcaderoでシニアテクニカルプリセールスエンジニアやシニアプロダクトマーケティングマネージャーを歴任し、IoTブートキャンプの立ち上げや学術プログラムのサポートを成功させました。StephenはNokiaに在籍中に、同社のIoTサービス戦略の策定や、通信ネットワークにおけるAIの進歩を推進する上で重要な役割を果たしました。ホワイトペーパーの著者としても高く評価されており、開発者向けカンファレンスでの講演も数多く行っています。