ダッシュボードの種類:オペレーショナル、ストラテジック、アナリティカル など

ダッシュボードの種類:オペレーショナル、ストラテジック、アナリティカル など

要約

ビッグデータを迅速でスマートな意思決定に変えるためにダッシュボードは不可欠です。しかし、オペレーショナル、ストラテジック、アナリティカルなど複数のダッシュボードタイプがある中で、正しいものを選ぶことがBI成功の鍵となります。この記事では混乱を解消し、あなたの組織に最も適したダッシュボードタイプを明らかにします。

ダッシュボードの種類に関する主なポイント

  • ダッシュボードは意思決定を促進する: メトリクスを行動可能なビジュアルに変換し、迅速な結果を導く。

  • 5つのタイプを把握する: オペレーショナル、ストラテジック、アナリティカル、タクティカル、コンテクスチュアル。

  • 対象ユーザーに合わせる: 経営層から現場スタッフまで、ユーザーに最適なダッシュボードタイプを選定。

  • 効率化のための埋め込み: 組み込みダッシュボードは、SaaSアプリ内でインサイトを提供。

  • 戦略的な選択: 最適なタイプはユーザープロファイルやデータニーズなどに応じて決定。

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なぜBIダッシュボードを使うのか?

答えはシンプルです。ビジネスパフォーマンスダッシュボードは、生のデータをタイムリーで正確な意思決定へと変換するためのものです。複数のソースから得た業務データを1つの直感的なインターフェースに統合し、全体像を一目で把握できるようにします。現代のビジネスパーソンには、迅速な意思決定のためにリアルタイムのインサイトが求められています。

Yellowfinのダッシュボードは、このニーズに応えるためにアナリティクスをアプリケーション内に直接組み込み、エンドユーザーが意思決定を行う場面で、必要なタイミングに必要なコンテキストデータを提供します。

 

優れたBIダッシュボードとは何か?

優れたダッシュボードは、ユーザーに行動を促し、学習を助け、実際のビジネス価値を提供する必要があります。優れたBIダッシュボードを構成する5つの主要な要素は以下の通りです。

  • 明確さ(Clarity): データが瞬時に理解できる形式で提示されていること。

  • 関連性(Relevance): 特定のビジネス価値を提供するKPIにのみ焦点を当てること。

  • 双方向性(Interactivity): ユーザーがフィルターをかけたり、ドリルダウンしたり、コンテクスチュアルな操作でデータを探索できること。

  • タイムリーさ(Timeliness): データが最新またはほぼリアルタイムで更新されること。

  • アクセス性(Accessibility): 複数のプラットフォームから容易に利用できるか、またはエンドユーザーのワークプロセスに直接組み込まれていること。

BIダッシュボードの種類について

通常、3つの異なる種類があります。それは次の通りです。

1. オペレーショナルダッシュボード(Operational dashboard)

2. ストラテジックダッシュボード(Strategic dashboard)

3. アナリティカルダッシュボード(Analytical dashboard)

さらに、一部の組み込み型分析ソリューションでは、日常のダッシュボードワークフローにアクション、コンテキスト、オートメーションを深く統合した第四のタイプも提供されています。Yellowfinではこれを次のように呼んでいます。

4. コンテクスチュアルダッシュボード(Contextual dashboard)

5. タクティカルダッシュボード(Tactical dashboard)

また、特定の業界では在庫状況やサプライチェーン指標、フルフィルメントパフォーマンスを追跡するための特殊用途ダッシュボードも使用されます。

1. オペレーショナルダッシュボードとは?

オペレーショナルダッシュボードは、リアルタイムデータの指揮センターです。短期的な業績や日々の運用を監視し、非効率やKPIの変化を即座に通知することで、チームが迅速かつ的確に対応できるよう支援します。例えば、売上のパフォーマンス追跡やサポートキューの監視などです。多くの企業は、在庫ダッシュボードもこのカテゴリに含め、在庫管理やサプライチェーンの効率化に役立てています。

よく設計されたオペレーショナルダッシュボードは、マネージャーにリアルタイムで明確なデータを提供し、効率性、品質、プロセス管理を維持します。代表的な例としては、売上パフォーマンストラッカー、カスタマーサポートダッシュボード、サプライチェーンモニターなどがあります。

Yellowfinのダッシュボードギャラリーには、優れたオペレーショナルダッシュボードの例があり、サンプルデータに直接触れて操作できます。

オペレーショナルダッシュボードは自分に合っているか?

はい。日々のKPIを監視し、迅速に対応して業務効率を維持する必要があるマネージャーやビジネスプロフェッショナルに適しています。

関連記事:ダッシュボード vs レポート:BIにおいて優れているのはどっち?

 

2. ストラテジックダッシュボードとは?

ストラテジックダッシュボードは、企業全体の長期的な業績を追跡するためのものです。経営層が月次・四半期・年間単位でKPIの概要を把握し、戦略の評価、トレンドの特定、意思決定を支援します。

ストラテジックダッシュボードは、大規模データセットを分析して包括的な洞察を提供するため、他のダッシュボードよりもやや複雑です。例としては、経営者向けスコアカード、財務パフォーマンスのサマリー、企業目標の追跡ダッシュボードなどがあります。これにより、リーダーは業務を戦略に合わせ、コスト最適化を図ることができます。

ストラテジックダッシュボードが合っているのはどのような人物でしょう?

企業全体の進捗を把握し、長期戦略を推進する必要がある経営層(CEOやVPなど)に最適です。

 

3. アナリティカルダッシュボードとは?

アナリティカルダッシュボードは、過去データや複雑なデータセットを活用してトレンド、比較、予測を明らかにするための深い分析向けのダッシュボードです。オペレーショナルビューとの違いは、フィルターやドリルダウンなど大量データを扱いやすくする機能に重点を置いている点です。

この高度な分析ダッシュボードは、予測モデルや機械学習(ML)と統合され、より洞察の深い分析を提供することもあります。例としては、Google アナリティクスのダッシュボードや、地域・製品カテゴリ別にトレンドを把握する売上分析ダッシュボードなどがあります。

アナリティカルダッシュボードが合っているのはどのような人物でしょう?

統計やデータ可視化に慣れているアナリスト、データサイエンティスト、またはビジネスマネージャーに最適です。アナリティカルダッシュボードは、パターンを特定し、データに基づく戦略的意思決定を行うのに役立ちます。

 

4. コンテクスチュアルダッシュボードとは?

コンテクスチュアルダッシュボードは、文脈に基づいたインサイト (コンテクスチュアルインサイト) 提供に特化した分析ダッシュボードです。データとインタラクティブ機能、AI駆動のアクションを組み合わせることで、同じインターフェース内でワークフローを直接トリガーでき、アプリケーションを切り替える必要がなくなります。

ソフトウェアアプリケーションにコンテクスチュアルダッシュボードを組み込むことで、ユーザーはデータと対話し、フィルターを適用し、得られたインサイトに基づいて効率的に行動できるようになります。

コンテクスチュアルダッシュボードの仕組み

コンテクスチュアルダッシュボードは以下のように機能します:

  • アプリケーションページ内に組み込まれる

  • コアアプリケーションと同期する

  • トランザクションワークフローをサポートする

例えば、CRMシステムでは、特定の顧客レコードに基づいた購入履歴やKPIをフィルタリングして表示できます。管理用ダッシュボードでは、部門横断でパーソナライズされたインサイトを提供し、意思決定者がワークフロー内で迅速に行動できるようにします。

Yellowfinのような一部のBIソリューションでは、AI駆動の分析ツール(例:Tell Me About My Data)を活用して、さらに高度なコンテクスチュアルアクションを提供します。

関連記事:「What」から「Why」へ:コンテクスチュアルインサイトがBIを進化させる方法

 

5. タクティカルダッシュボードとは

タクティカルダッシュボードは、中期的な戦略の追跡や業績評価に適しています。部門目標の達成状況を把握するため、KPIに加えてリソース追跡やプロジェクトのタイムライン分析を組み合わせます。チームリーダーが進行中の作業をモニタリングし、全体戦略に沿って軌道修正するのに不可欠です。

タクティカルダッシュボードの例としては、プロジェクト管理ダッシュボード、部門別業績トラッカー、リソース配分モニターなど、スピード感のあるオペレーション環境で使われるものがあります。

 

BIダッシュボード活用のベストプラクティス

ダッシュボードの効果を最大化するには、単にデータを表示するだけでなく、行動につながる設計が重要です。以下の基本原則に従いましょう:

  • 対象ユーザーを理解する:ダッシュボードを職種や役割に応じてカスタマイズ(例:マーケティング用、オペレーション用)。

  • KPIに集中する:重要な指標に絞り、表面的なデータは省く。

  • 明瞭なデザインにする:視覚的な階層と一貫性で直感的に理解できるようにする。

  • インタラクティビティを戦略的に使う:フィルターやドリルダウンを適切に追加し、セルフサービスBIを促進する。

さまざまなタイプの高性能ダッシュボードの構築は、単なる手探りではありません。最善の結果を出すには、確立された設計フレームワークが必要です。Yellowfinのガイドブック「BIアナリティクスのダッシュボードベストプラクティストップ10」では、上位10のベストプラクティス、レイアウト最適化のコツなど、完全なガイドラインを確認できます。

 

BIダッシュボードの作り方

効果的なBIダッシュボードを構築するには、データの可視化とビジネス目標の整合性を確保する、複数ステップのプロセスが必要です。

  • 目標を定義する:ダッシュボードが答えるべきビジネス上の問いを明確にします(例:営業成績の把握、経営レビュー)。

  • 対象ユーザーを把握する:各ダッシュボードは、対象ユーザーのデータ理解度に応じた内容である必要があります。

  • 適切なデータを特定する:正確で関連性のあるクリーンなデータソースを取得・活用します。

  • KPIを選定する:設定したビジネス目標に直接関係する主要指標を選びます。

  • レイアウトを設計する:ダッシュボードやウィジェットを、視覚的な階層が分かるように順序立てます。

  • インタラクティブ性を追加する:戦略的なフィルター、ドリルダウン、ガイド付きアクションなどを組み込み、セルフサービスBIを可能にします。

  • テストと改善を繰り返す:実際の使用状況に基づき、継続的にダッシュボードを改善します。

ステップごとのガイドが必要な場合は、ダッシュボード作成についての各ステップを解説した連載ブログがおすすめです。

 

結論

ダッシュボードの選択は戦略的な意思決定であり、ビジネス目標、ユーザーのニーズ、データ要件に基づいて行われます。各ダッシュボードタイプには、それぞれ特定の役割があります。

Yellowfinは、主要なダッシュボードタイプすべてに対応しており、高度な自動化機能、データストーリーテリング、コンテキスト分析機能を提供します。

その結果、Yellowfinを利用することで、ユーザーは適切なデータを、適切なタイミングで、適切な文脈の中で取得できるようになります。

 

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