Case IQ & Yellowfin: 組み込みアナリティクスによる調査管理の強化

背景

Case IQは、調査管理ソフトウェア、コンプライアンス自動化ツール、内部告発ホットラインソリューションを提供しています。世界中の大手企業から信頼されているCase IQのプラットフォームは、堅牢なセキュリティ、拡張性、直感的なデザインを組み合わせることで、企業が倫理、コンプライアンス、リスク管理の課題に対処できるようにしています。

Case IQは、人事関連調査 (従業員関係や休職)、犯罪調査 (ブランド保護や詐欺)、プライバシー調査 (コンプライアンスや倫理)、コンプライアンスの自動化や監視など、複数の業界にまたがる事例に対応しています。同社のグローバルな顧客基盤は、調査を記録および文書化し、高度なツールを活用することで、インシデント報告と是正措置を従来の方法よりもはるかに組織的かつ容易に行うことができます。

Yellowfinは、組織内のあらゆるレベルにビジネスインテリジェンスを提供できるという点で競合とは一線を画しており、中央のレポート作成グループに頼る必要がありません。調査管理を行うお客様は、誰かの介入なしに独自のレポートを作成できるこのような機能を持ち合わせていなかったため、YellowfinはCase IQにとって非常に重要です。

Case IQ CTO Jason Victor

課題

急増するデータおよびレポート作成要件

Case IQは設立当初、苦情処理に主眼を置いていました。しかし、顧客の非常に特殊な調査管理案件にプラットフォームを適合させることに成功した後、Case IQは、包括的な調査管理ソリューションを提供するためにプラットフォームの再構築を決定しました。

この拡張されたサービスの一部は、自社開発のアナリティクスコンポーネントであり、一部の顧客からは、データ、アナリティクス、インサイトニーズが高まっていることから、拡張の要望を受けていました。これにより、Case IQは、独自にBIを構築する場合と、BIを購入する場合の課題を検討し、将来の計画を立てることになりました。

「当社のレポーティングは、フィルタリング、グループ化、分類、様々なデータフィールドの参照といった基本的なもので、スケジューリング機能を備えているに過ぎませんでした」と、Case IQ CTOのJason Victorは振り返ります。「しかし、調査管理に集中したいと考えた際に、ビジネスインテリジェンス (BI) 機能に関する要望に対応する必要があることに気付いたのです。」

「人々が望むもの (グラフ化、フィルタリング、レポーティング機能) に対応し続けるのは難しいことがわかりました」と、Case IQの製品責任者であるAshley Rosaは説明します。「そこで私たちは、市場で解決すべきお客様の中心的な問題である調査管理に焦点を当てるというビジネス上の決断を下し、既存の製品に組み込むことのできる適切なBIツールが必要であると判断しました。」

ソリューション

Yellowfin BIのホワイトラベル化と組み込みアナリティクス

2011年、Case IQは、顧客の進化するデータニーズと自社の将来的な目標の両方を満たすことのできる新しいビジネスインテリジェンスソリューションの市場調査を始めました。これには、以下のような要件が含まれていました。

-　既存のプラットフォームにシームレスに組み込むことのできるホワイトラベルアナリティクス

-　KPI、調査活動、新たな傾向を追跡するための堅牢なレポーティング機能

-　データガバナンスのためのデータセキュリティ制御

Case IQは、BIベンダーの比較に時間を費やした結果、同程度のレポーティングおよび分析機能に基づき、TableauとYellowfinに対象を絞りました。「当時、お客様の中には、Tableauの使用に慣れている方もいらっしゃいましたが、ユーザーエクスペリエンスの観点から、データ分析にあまり向いていないというフィードバックを耳にしていました」と、Ashleyは言います。

「私たちがYellowfinを選んだ理由は3つあります。コストモデルの観点から、Yellowfinは私たちと協力し、当社がどのようにしてクライアントを構築しているかを理解してくれる唯一のBIベンダーでした。Yellowfinには、TableauやPower BIにはない素晴らしい機能や性能があり、そして最も重要なことは、既存のソフトウェアプラットフォームにシームレスに組み込むことができたことです」と、Jasonは言います。

「Yellowfinは、Case IQとYellowfinが1つの製品であるかのように、当社の製品に完全に組み込むことのできる唯一のツールでした」と、Ashleyは言います。「Yellowfinは、すべてのデータおよび分析に関する要件を満たしていましたが、組み込みアナリティクスと価格体系が私たちにとっては一番のセールスポイントでした。」

導入

既存のCase IQユーザーエクスペリエンスとのシームレスな統合

Case IQはYellowfinとの提携を進め、そのアナリティクス製品を既存のプラットフォームおよびユーザーエクスペリエンスに組み込み、アナリティクスとインサイトのための完全に統合されたモジュールとして機能させました。

「私たちは緩い統合を実施することを決めていたため、導入自体は非常にスムーズでした」と、Jasonは言います。「私たちはYellowfinを別のデータベースに保存し、スケジュールに基づいてデータを転送して、ユーザーとアクセス制御を手動で設定しました。より最新の製品に既存のソフトウェアを再構築する際、アプリで何かを行うと、既存のレポーティングシステムに自動的に更新されるように、できるだけシームレスにすることにしました。」

Case IQのプラットフォームの調査レポーティングモジュールとして、ユーザーはすぐに、Yellowfinの豊富なデータビジュアライゼーションツールや動的なダッシュボードなど、作業負荷や業務パフォーマンスを監視し、より戦略的な意思決定を行うための強力なレポーティングおよびアナリティクスツールを利用できるようになりました。

また、Yellowfinがスムーズに統合されたことで、これはCase IQの社内の日常業務の一部にもなりました。「私たちは常に、それが何をするのか、Yellowfinのデータにどのような影響を与えるのかを考えています」と、Ashleyは言います。

結果

組み込みBIによる最高クラスのレポーティングとアナリティクス機能

Case IQは、13年以上にわたってYellowfinを使用しており、Yellowfin 組み込みアナリティクスによる高品質で最高クラスのダッシュボードやレポーティング機能を提供してきました。また、Yellowfin自体の毎年のアップデートと並行してビジネスインテリジェンスモジュールを進化させ、顧客に以下のような機能や利点を提供しています。

-　各ユーザーの職務、ワークフロー、視覚的な好みに合わせてカスタマイズされたBIダッシュボード

-　ドラッグ&ドロップでのビジュアルベースのインターフェースによる容易なレポート作成

-　リアルタイムのデータ更新、自動化、将来性の高いBI機能

「当社のツールにYellowfinが組み込まれていることは、私たちにとって大きな競争優位性を備えていることになります。事前に組み込まれた堅牢なBIツールを製品の一部として提供している調査管理ソリューションは他にありません。これは、競合と真っ向から勝負することを考えた際に、当社にとって非常に大きなことです」と、Ashleyは言います。

Case IQは当初Yellowfin v5を採用していましたが、その後、Yellowfinの組み込みBI製品の最新バージョンであるYellowfin 9へ移行し、そのアナリティクスパートナーシップから価値を引き出し、提供し続けています。

「今も昔も、Yellowfinは私たちにとって非常に価値のある存在であり、私たちのビジネスやお客様への販売に本当に役立っています」と、Jasonは言います。「Yellowfinは、組織内のあらゆるレベルにビジネスインテリジェンスを提供できるという点で競合とは一線を画しており、中央のレポート作成グループに頼る必要がありません。これは多くのお客様にとってゲームチェンジャーです。調査管理を行うお客様は、誰かの介入なしに独自のレポートを作成できるこのような機能を持ち合わせていなかったため、YellowfinはCase IQにとって非常に重要です。」

今後

Case IQは、その包括的な調査管理プラットフォームを改良し続けており、人工知能 (AI) 分野における選択肢を調査しています。また、Yellowfinが今後公開予定であるAIアナリティクス機能も含め、どのようにAIを活用してソフトウェア製品を強化できるかを検討しています。

「AIはCase IQの将来にとって大きな役割を占めています。私たちは、AIを単なる手伝いではなく、ユーザーが調査を行う際に同行する共同調査員のようなものだと考えています」と、Jasonは言います。「また、レポーティングの観点からも、Yellowfinがガイド付きNLQや自動インサイトで行っているようなものだと思いますが、これをさらに合理化し、促さなくてもインサイトをより強調できるようなレポーティングの提供が、私たちが積極的に探求したい道です。」