セルフサービスBI: エンタープライズ向けに活用する方法

セルフサービスBI: エンタープライズ向けに活用する方法

セルフサービスアナリティクスは、セルフサービスビジネスインテリジェンス (BI) とも呼ばれ、人によってその意味は異なります。ある人にとっては、階層を上下にドリルしたり、別の指標に切り替えたりできるインタラクティブなレポートを意味するだけかもしれません。

別の人にとっては、戦略的なインサイトを得るために、企業のデータウェアハウス内のあらゆるものに完全に自由にアクセスできることを意味する場合もあります。これらの見解に共通するテーマは、誰かの助けを待つことなく仕事を完了させたいという願望です。

なぜそれが重要なのでしょうか。簡単に言うと「時は金なり」です!誰かがレポートやデータ抽出を提供してくれるのを待つ時間は、多くの場合無駄な時間であり、お金を浪費していることになります。

しかし、それよりも悪いのは、データやレポートを最終的に提供する人々が、その仕事に対して過剰な資格と過剰な報酬を与えられていることが多いことです。彼らはむしろ、複雑な質問に答え、より価値を高めることを望んでいるでしょう。

そのため、「セルフサービス」イニシアティブは、次の2つのことを行う必要があります。ひとつは、人々が待つことなく答えを得られるようにすること。もうひとつは、データアナリストやデータマネジメントチームが、新しいデータソースの追加や複雑な問題の解決、高品質データモデルやセマンティックビュー、データ用語集などの再利用可能な資産の作成といった価値の高いタスクに確実に集中できるようにすることです。

ここまでご理解いただけましたでしょうか。では、なぜこれらは既に実現されていないのでしょうか。詳しくみていきましょう。

 

なぜセルフサービスBIは難しいのか、そしてそれにどのように対処すればいいのか?

わたしは30年にわたりBIとデータマネジメントに携わってきましたが、以前からBIにおける最大の問題 (あるいはわたしはそれを機会と捉えています) は、データではなくプロセスであるということは明らかでした。それゆえ、わたしはデータやデータモデリング、データインサイトの作成が大好きですが、データアナリストやデータサイエンティストではなく、今でもソリューションアーキテクトであり続けています。

ソリューションアーキテクトとしてのわたしの仕事は、全体像を把握し、組織の様々な懸念事項をバランスよく解決するソリューションを提案することです。これは、データマネジメントやビジネスインテリジェンスの懸念事項ではなく、ビジネスの懸念事項です。わたしたちは常に、なぜデータマネジメントやビジネスインテリジェンスを行うのかを覚えておかなくてはいけません。

ビジネスインテリジェンスは、ビジネス上の意思決定をサポートし、組織のパフォーマンスを向上させるためにデータを収集、分析、提示するプロセスです。

この先を読み進める上での注意: これからお話しすることに同意できない方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか最後までお聞きください。

わたしは、ビジネス上のすべての意思決定はビジネスプロセスの文脈内で行われると主張します。

さらに、ビジネスインテリジェンスを適切に活用するのが難しい理由は、ビジネスプロセスのモデリングに十分な労力が割かれていないためだとも主張したいです。

効果的なビジネスインテリジェンスは、次のように要約されるとわたしは考えています。

  1. ビジネスプロセスの特定/選択
  2. プロセスのSIPOCモデルの作成 (Suplier: サプライヤー、Inputs: 入力、Process (es): プロセス、Outputs: 結果、Consumers: 消費者)
  3. プロセスにおける意思決定ポイントの特定
  4. 適切な意思決定レポートの提供 (ビジネスインテリジェンスの古称です)
  5. 繰り返す

少し単純化しすぎかもしれませんが、わたしがここで強調したいのは、ビジネスの背景を完全に理解してこそ、効果的なビジネスインテリジェンスソリューションを提供できるということです。

さて、わたしの考えでは、最新のBIのスペクトラムは以下のようになっています。

この方法でBIを実現する場合、ほとんどの人は業務の一部であるビジネスプロセスの文脈でのみBIを使用するため、BIソリューションにロールベースのアクセス制御を適用する方法についてあまり心配する必要はありません。

しかし、「それは素晴らしいことですが、社内のインサイトチームについてはどうでしょうか?彼らは最高のインサイトを得るためにすべてのデータにアクセスする必要があると言っています」と思われるかもしれません。

それに対するわたしの答えは、ビジネス上の意思決定に関するわたしの主張と関連するものですが、さらに物議を醸すかもしれません!

インサイトチームにデータへの自由なアクセス権を与え、インサイトの取得を任せるのは、実際にチームに何を作ってもらいたいのかについての言及を怠るスクラップヒープチャレンジのようなものです (*イギリスのTV番組。挑戦者はスクラップ置き場で入手可能な材料を使用して、特定のタスクを実行できる作業機械を構築する) 。彼らは確かに素晴らしいものを思いつくかもしれませんが、それがビジネスを前進させる可能性はどれくらいあるでしょうか。

インサイトチームから価値を得るには、次のことを確立する必要があります。

  • どのような情報が欲しいかを明確にする
  • どのようなリソース (データ) が利用可能かを議論する
  • 会社の方針、GDPR、適用される業界の規則を反映した境界を設定する

使用を許可されていないデータをユーザーに提供しても意味がないですし、最も関連性が高いと思われるデータにユーザーを誘導することで、時間を大幅に節約することができます。

しかし、どのようにして関連性を判断するのでしょうか。ヒントはSIPOCです!概要としては恐らく次のようなものになります。「プロセスXには意思決定ポイントがあり、その意思決定を支援する推奨エンジンが必要です。これが入手可能な情報です。入力、決定、結果に関する過去の情報もあります。何ができるかを確認してください。」

データ漏洩のリスクを最小化するために、個人データを匿名化したいと思うかもしれませんが、必要な情報が失われないようにしなくてはいけません。例えば、一方向ハッシュを使用するとします。この方法では、ソースキーとターゲットキーが常に同じターゲットキーにマッピングされますが、ターゲットキーからソースキーを復元する実用的な方法はありません。または、トークン化アプローチを使用することもできます。この場合、ソースキーは元のキーにマッピングし直すことができるトークンに置き換えられますが、マッピングテーブルへのアクセスは厳密に管理されます (もちろん、インサイトチームには与えられません!)。

なお、これらのアプローチはいずれもBIツールではなくデータレイヤーに実装されています。これは意図的なものであり、BIツールの管理者であっても (個人情報だけではない) 機密データにアクセスできないことを意味します。

ここまでの内容は問題ないでしょうか。それでは、セルフサービスBIを容易にする最新のBIツールの機能と、それらを効果的に使用する方法について詳しく見ていきましょう。

 

すべては「情報消費者」のために

ここでもう一度「BIスペクトラム」を見てみましょう。スペクトラムの右へ行くほど、「従来のBI」が少なくなっていることにお気づきでしょうか。

これには理由があります。データや非常に単純な統計よりも詳しいことを本当に理解している人を見つけるのは難しいですが、多くのビジネスには創造的な側面があり、これには多くの人が必要とされ、意思決定をしなくてはいけません。

わたしたちがすべきことは、データや統計、そして最近では機械学習を本当に「理解」している少数の人々を雇用し、すべての「創造的な人々」が (ビジネスの観点から) より良い意思決定を行うのに役立つ再利用可能な資産の作成に従事させることです。

これにより、社内のデータおよびインサイトの専門家が行う仕事の価値は何倍にもなります。

わたしの考えでは、それはBIツールにも影響を与えます。担当者は「BIツール」を使っていることを「情報消費者」に知られたくないというのが本音でしょう。BIツールは裏方として機能し、既存のビジネスアプリケーションにコンテンツを提供して、ビジネスプロセスの文脈に沿ったインサイト、助言、推奨を提供したいと考えているでしょう。

つまり、BIツールは既存の基幹業務アプリケーションに完全に組み込まれている必要があるのです。Yellowfinは、マルチテナント、アクションボタン、コードモードなどの機能により、完全な柔軟性を提供するよう設計されており、組み込みアナリティクスの分野では特に優れています。

すべての意思決定はビジネスプロセスの文脈の中で行われると言ったのはわたしの本心ですが、もちろんすべての「ビジネスプロセス」が厳格に定義されているわけではないことは認識しています。ビジネス活動を「計画」と「実行」のどちらかに分類することはよくあることです。そして、計画側のプロセスは緩やかに定義されることが多いです (緩やかすぎることもあるかもしれませんが、それは今回の議論の焦点ではありません)。新しいマーケティングキャンペーンを計画するプロセスを考えてみましょう。高いレベルでは、キャンペーンの計画は、相互に関連する一連の意思決定と考えることができます。

  • 何を宣伝したいのか (製品またはサービス)
  • 誰にそれを宣伝したいのか (顧客セグメントまたは見込み客)
  • どのような「仕組み」を使うか (割引、ギフト、抽選など)
  • どのチャネルを使用するべきか (電子メール、ソーシャルメディア、オンライン広告など)

これらの質問に答えるプロセスは非常に柔軟ですが、データを伴う可能性が高く、共同作業となる可能性も高いでしょう。

Yellowfinのデータストーリーテリング機能であるストーリーやプレゼントのおかげで、これらはYellowfinの「スイートスポット」になっています。ストーリーはデータ中心のブログ、プレゼントはPowerPoiontのスライドに似ていますが、どちらもインタラクティブなレポートやグラフを含めることができます。ストーリーはブログのようなコメント機能を備えており、例えばキャンペーンのアイデアについて議論するために使用することができます。

または、もう少し厳格なプロセスであれば、製品/サービス、チャネル、仕組みなどのパラメーターを設定し、キャンペーンの展開に必要なすべてのグラフを含むプレゼンテーションテンプレートを作成することができます。

しかし、クリエイターがストーリーやプレゼンテーションのためにグラフやレポートを「セルフサービス」することはできるのでしょうか。

どのようなデータが必要になるかを把握し、適切に構築されたセマンティックビュー (本当に必要なフィールドのみ、暗号化された名前なし、優れたヘルプテキストなど) でこれを簡単に使用できるようにするための作業を行っている限り、答えはイエスです。

Yellowfinを使用している場合は、ガイド付きNLQと呼ばれる特別な機能があります。これは、ユーザーがシンプルなポイント&クリックのインターフェースを使用して最も一般的なクエリータイプを構築し、結果を適切なグラフに表示するのに役立ちます。その後、必要に応じてレポートビルダーの全機能を使用してグラフをさらに編集することができますが、多くの場合はデフォルトのグラフで十分です。

 

まとめ

「セルフサービスBI」を成功させるために、既存のBIチームやインサイトチームを排除する必要はありません。これは、彼らが最も付加価値の高いタスクに集中できるようにすることです。BIチームにとってそれは、ビジネス上の意思決定を本当にサポートする再利用可能な資産を生み出すことです。インサイトチームにとっては、最も困難なビジネス上の問題を解決するためにデータを使用することです。

BIツールの観点から見ると、それは組み込みBIとデータ中心のコラボレーションに関するものになります。

 

著者について

Robは30年以上に渡り様々な開発およびアーキテクチャの職務に携わってきた経験豊富なITプロフェッショナルです。

Robは、データベース、統合ツール、データモデリング、データガバナンスツールなどの幅広いデータマネジメントテクノロジーおよびツールや、アイデンティティおよびアクセス管理、プロセスモデリング、クラウドプラットフォーム、ネットワーキング、エンタープライズアーキテクチャなどの多くの関連技術を扱ってきました。

Yellowfinに参画する以前は、John Lewis Partnership (イギリスの大手小売業) の新しいデータプラットフォームを開発する大規模プロジェクトでソリューションアーキテクトを務め、Google Cloud Platformをホストし、Google Cloud Storage、BigQuery、Snowflake、Looker、Collibraを含み、すべてをPing Federate SSOに統合しました。

 

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