セルフサービスBI: ISVがROIを向上させ顧客に力を与える方法
競争の激しい今日のソフトウェア市場において、独立系ソフトウェアベンダー (ISV: Independent Software Vendors) は、自社の製品に付加価値を与え、機能をより使いやすくするための革新的な方法を常に模索しています。
そんな中大きな可能性を秘めているのが、顧客にセルフサービスビジネスインテリジェンス (BI) 機能の組み込みを提供し、データへのアクセスを向上させることです。
業界をリードするBIプラットフォームであるYellowfinを統合することで、ISVはROIを高め、データサイエンティストの専門知識を活用し、総所有コストを削減する堅牢なセルフサービスBIソリューションを提供できます。本ブログでは、ISVが自社のソフトウェアにYellowfinを組み込むことで得られるメリットや、強力なセルフサービスBIの提供により顧客に力を与える方法について紹介します。
目次
1) 投資収益率 (ROI) の開放
YellowfinをISVのソフトウェアに統合することで、顧客はYellowfin ガイド付きNLQや自動インサイトなどのアクセス性の高いセルフサービスBIツールを利用できるようになるため、外部の支援に頼ることなくデータから価値あるインサイトを取得できるようになります。
この新たな俊敏性と自律性は、大きなROIにつながるため、魅力的なモジュールとして購入することができます。顧客は、データを素早く分析し、傾向を特定して、データドリブンな意思決定を行い、隠れた機会を発見することができます。
Yellowfinのユーザーフレンドリーなインターフェースと直感的な機能により、あらゆるレベルのエンドユーザーが簡単にデータを探索できるようになるため、生産性の向上や業務効率の改善、最終的にはビジネスパフォーマンスの向上につながります。
2) データサイエンティストの専門性を組み込むことで価値を創造
顧客基盤に関わるISVは、その市場セグメントを牽引する優れた実践例を見て学ぶユニークな立場にあります。この独自のイノベーション視点は、データサイエンティストが異なるクライアント間で同様のビジネス上の質問に答えるための共通のフレームワークに変換できるドメイン知識と専門性を生み出します。
ISVの顧客の多くは、自社でデータサイエンティストを雇用したり、独自のBI機能を構築したりするビジネスモデルを持っていません。これはISVにとって、非常に価値の高い商品を、市場での存在感の大きさによって自分たちで作り出すよりも安価に組み込むことができる大きな機会を生み出すことになります。
データサイエンティストは、標準化されたデータモデルやセマンティックビュー、重要業績評価指標 (KPIs) を開発し、複数の顧客が容易に活用できるようにすることができます。このアプローチにより一貫性が確保され、冗長な作業を排除し、インサイト取得までの時間を短縮できます。また、共通の基盤により、このような導入をサポートをするコストを削減することもできます。ISVはデータサイエンティストのスキルを活用することで、顧客に合わせた業界固有のアナリティクスを提供し、既存のワークフロー内で競争力を発揮することができます。
3) 総開発コスト (TCD: Total Cost of Development) および総所有コスト (TCO: Total Cost of Ownership) を低減
データサイエンティストの専門知識とカスタマーエクスペリエンスを活用することで、ISVは開発コストを削減し、急速に進化する価値の高い機能を顧客基盤に還元することができます。
Yellowfinは、データ準備からデータビジュアライゼーション、一般的なレポート作成まで、アナリティクスワークフロー全体を網羅する包括的で機能豊富なBIプラットフォームを提供します。その結果、ISVは社内BIソリューションをゼロから構築・維持することに伴うコストを回避することができます。
さらに、Yellowfinの組み込みアナリティクス機能は、ISVのソフトウェアにシームレスに統合することができるため、開発、テスト、維持にかかるコストを削減するとともに、BI開発の世界的な傾向に基づいて成長を続ける製品の恩恵を受けることができ、ISVとその顧客の両方にとって経済的に実行可能な選択肢となります。
4) セルフサービス組み込みBIで顧客を強化
YellowfinのセルフサービスBI機能を組み込むことで、エンドユーザーは独自のデータ探索や分析ができるようになるため、組織内でデータドリブンな文化を育成できます。
Yellowfinの直感的に使用できるドラッグ&ドロップのインターフェースにより、ユーザーは簡単にインタラクティブなダッシュボードを作成し、アドホックな分析を実行して、関係者とインサイトを共有することができます。データアクセスや分析を民主化することで、ISVは顧客が情報に基づいた意思決定を行い、新たな傾向を発見して、リアルタイムに機会を捉えることができるようにします。
さらに、ガイド付きNLQの形式で提供されるYellowfinの自然言語クエリー機能を使用することで、ユーザーは日常的な言葉で質問できるようになり、データにクエリーを発行するための複雑な専門用語や技術的専門知識を必要とすることなく、セルフサービス機能をさらに強化することができます。
5) 組み込みアナリティクスによりさらなる「定着性」を生み出す
YellowfinのセルフサービスBI機能をISVのソフトウェアに組み込むことで、ISVが提供するサービスの「定着性」を向上させ、カスタマーロイヤリティを高めることができます。
顧客が、Yellowfinが提供する強力なBI機能を頼るようになると、他のソリューションへの切り替えがますます困難になります。BI機能をコアソフトウェアにシームレスに統合することで依存関係が生まれ、ISVのエコシステムに対する顧客の投資が深まります。
定着性は顧客維持を高めるだけでなく、追加サービスや高度なアナリティクスモジュールのアップセルやクロスセルの機会を開き、信頼できる不可欠なパートナーとしてISVの立場をさらに強固なものにします。
アナリティクスのグレーラベル化またはホワイトラベル化
Yellowfinを自社のソフトウェアに組み込むISVは、ホワイトラベル化またはグレーラベル化のオプションを柔軟に選択することができ、それぞれに異なるバリュープロポジションを提供できます。
ホワイトラベル化では、YellowfinのBIプラットフォームをISV自身のブランドアイデンティティに合わせて完全にリブランディングします。このアプローチでは、BI機能がISVのソフトウェアの不可欠な部分として顧客に認識されるため、シームレスでまとまりのあるユーザーエクスペリエンスを得ることができます。
ホワイトラベルアナリティクスは、ブランドの一貫性を強化し、顧客の信頼を高め、独占的な感覚を育みます。一方、グレーラベル化では、Yellowfinのブランド要素を維持しつつ、独自のブランド要素を取り入れることができます。このアプローチでは、信頼されたYellowfinブランドを活用するとともに、ISV独自のアイデンティティを維持するというバランスを図ることができます。グレーラベル化は、YellowfinのBIプラットフォームに対する信頼性と堅牢性を重視する顧客にとって、親しみやすさと認知度を提供します。
最終的に、ホワイトラベル化またはグレーラベル化のどちらを選択するかは、ISVの戦略的目標やターゲットとする市場、ブランディング戦略によって決まります。どちらの選択をしても、ISVは自社のソフトウェアとシームレスに連携するカスタマイズされた組み込みBIソリューションを提供し、自社のバリュープロポジションを強化するとともに、包括的なソフトウェアとアナリティクスソリューションの信頼できるプロバイダーとしての地位を確固たるものにすることができます。
まとめ
Yellowfinを既存のソフトウェア製品に統合することで、ISVはビジネス上のメリットを確実にもたらすセルフサービスBIソリューションを提供できるようになります。ISVは、顧客に使いやすいアナリティクスツールを提供することで、ROIを向上させ、データサイエンティストの専門知識を活用して既存のソフトウェア製品を改善し、業界をリードするベストプラクティスに基づいて顧客に付加価値をもたらす追加の収入源を開拓することができます。
Yellowfinの堅牢な機能とシームレスな統合機能により、ISVはソフトウェア製品を強化し、競争の激しい市場で差別化を図ることができます。YellowfinでセルフサービスBIを導入することで、顧客に力を与え、データドリブンな意思決定を促進し、ますますデータ中心となる世界で組織を繁栄させることができます。
著者について
Stephen Ball (Idera, Inc. プリセールスディレクター) は、技術部門で24年以上の経験を持つ公認ITプロフェッショナルです。ISVソフトウェア開発チームを率いた強力な経歴を持つStephenは、Hilton、American Express、Fitness First、Virgin Activeなどの企業や中小企業とのコラボレーションを経験しています。
Stephenはこれまで、Embarcaderoでシニアテクニカルプリセールスエンジニアやシニアプロダクトマーケティングマネージャーを歴任し、IoTブートキャンプの立ち上げや学術プログラムのサポートを成功させました。StephenはNokiaに在籍中に、同社のIoTサービス戦略の策定や、通信ネットワークにおけるAIの進歩を推進する上で重要な役割を果たしました。ホワイトペーパーの著者としても高く評価されており、開発者向けカンファレンスでの講演も数多く行っています。
セルフサービスアナリティクス: ISVに最適なBIソリューション
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