YellowfinでRAD Studio アプリケーションにBIを組み込む

YellowfinでRAD Studio アプリケーションにBIを組み込む

RAD Studio アプリケーションにビジネスインテリジェンス (BI) を統合することは、製品の信頼性を高め、顧客ロイヤリティを向上させ、エンドユーザーにデータ主導のインサイトを解放する優れた方法です。

組み込みアナリティクスとしても知られているように、既存のソフトウェア製品にネイティブに統合されたBIツールを備えることで、エンドユーザーのワークフローの一部としてデータへのアクセスやインサイトディスカバリーを可能にし、ビジネス上の意思決定を支援して、彼らの目標に対するソフトウェアの価値を高めることができます。

本ブログでは、YellowfinをRAD Studio VCLおよびFMX アプリケーションに統合するメリットと、その始め方について紹介します。こちらの内容は、Yellowfinの姉妹ブランドであるEmbarcaderoが最近開催したウェビナー「RAD Studio アプリケーションにビジネスインテリジェンスアナリティクスを追加する」でさらに詳しく解説しています。ご興味のある方は、こちらよりご視聴ください。

 

BIおよびアナリティクスをRAD Studio アプリケーションに組み込む理由

RAD Studio アプリケーション向けにBIソリューションを評価する前に、組み込みアナリティクスプラットフォームとは何かという基本的な概念と、なぜ現在多くの企業が自社のソフトウェアアプリケーションにアナリティクスを組み込もうとしているのかを理解するのが重要です (既存の製品にBIソリューションを追加するメリットについて既にご存知の場合は、「次のステップ」項目に進んでください)。

第一に、BIプラットフォームは、情報に基づいたタイムリーで実行可能な意思決定のプロセスを可能にします。その目的は、既存のアプリケーション内のユーザーがデータコンテンツ (レポート、グラフやチャートなどのデータビジュアライゼーション、ダッシュボード) を作成する方法を提供し、ビジネスにとって最も重要な情報を視覚的に表現して、1つにまとめて簡単にアクセスできるようにすることです。

BIプラットフォームには、以下のように、アプリケーションのための複数のコンポーネントが含まれています。

  • データソースへの接続メカニズム
  • BIコンテンツを既存のアプリケーションに直接組み込むための柔軟なAPI
  • メタデータとして知られるデータに関するビジネスルールを取得する機能
  • データクエリを安全に生成する機能 (通常はドラッグ&ドロップのインターフェースを使用)
  • レポート、グラフ、ダッシュボードなど、データクエリを表示する方法

 

組み込みアナリティクスの最も重要なメリットは、エンドユーザーにデータをより利用しやすくすることです。既存のアプリケーションのワークフローに直接レポートを組み込むことで (従来のプロセスのように1日に1回、または1週間に1回レポートを実行するのに比べて) アプリケーションのユーザーは、特定のクライアントに対してフィルタリングされたレポートを、彼らが意思決定をしようとしている適切なタイミングですぐに閲覧することができます。

市場には多くのBIベンダーが存在しますが、主な差別化要因は、レポートの自動配信機能、インテリジェントなアルゴリズムを使用したインサイトの自動識別機能、データに質問をするための自然言語機能、識別されたインサイトをクリックするだけでユーザーに説明をする機械支援分析機能など、さらに特化した機能に集約されます。

 

RAD Studio アプリケーションにYellowfinを組み込む理由

Yellowfinは、Embarcaderoの姉妹ブランドであり、最新のビジネスインテリジェンスおよび組み込みアナリティクスソフトウェアのマーケットリーダーです。Yellowfinの拡張可能なAPIを使用することで、RAD Studio ソフトウェアにアナリティクスを統合し、ホワイトラベル化することができ、従来の機能セットを超えてレポーティングを向上させることができます。また、エンドユーザーのワークフローに非常に価値のあるBI機能を迅速に提供することで、より迅速なビジネス上の意思決定を可能にします。

Yellowfin 組み込みアナリティクス製品の詳細なデモと、これがRAD Studio アプリケーションに何をもたらすのかについては、以下のウォークスルービデオにてご確認ください。

 

次の項目では、Yellowfin BIの最もユニークな3つの機能と差別化要因について紹介します。これらすべては、RAD Studio アプリケーションに組み込み可能であり、その価値を即座に引き出すことができます。

 

RAD Studio アプリケーション向けYellowfinの独自機能

Yellowfin ガイド付きNLQによる真のセルフサービスBI: 自然言語クエリ (NLQ) は、アナリティクスユーザーがデータに質問して回答を得ることを可能にし、通常BIツールではフリーテキストの検索ボックスとして提供されます。しかし、この場合ユーザーは、何が質問したいのか、どのように質問すればよいのかについて、ある程度の知識が必要になります。Yellowfinはガイド付きNLQ機能でNLQをさらに一歩進め、ユーザーがデータセットに質問をする際に、入力に応じて自動的に選択肢を生成し (メトリックを比較したいのか、特定のグラフの説明を得たいのか、など) 積極的にガイドします。生成される答えは、ベストプラクティスのデータビジュアライゼーションやレポートとなり、ユーザーはそれを直接ダッシュボードやレポートに取り込んだり、編集することでさらに修正することができます。Yellowfin ガイド付きNLQについて、さらに詳細な情報は、こちらをご確認ください。

 

Yellowfin シグナルによる自動データディスカバリー: 人工知能は、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、データセットに統計的に関連する変化が発生した時に自動的に検知して警告することで、ユーザーがインサイトを発見できるようにするために、アナリティクスソリューションでますます使用されるようになっています。Yellowfin シグナルは、AIを活用してデータ内の異常値を自動的に特定し、ユーザーがパフォーマンスの変化が発生した際に積極的に分析し、対応できるようにすることで、手動での監視に必要な労力を最小限に抑え、分析における人的ミスを低減します。Yellowfin シグナルについて、さらに詳細な情報は、こちらをご確認ください。

 

Yellowfin 自動インサイトによる機械支援型インサイト: 手作業によるデータ分析には長い時間がかかることもあり、専門知識のない特定のアナリティクスユーザーにとっては選択肢から外れることもあるため、BIソリューションにおけるAIや機械学習 (ML) 機能の活用がますます目立ってきています。このようなAIやMLを活用した例の1つが、Yellowfin 自動インサイト機能であり、ユーザーがデータの相関関係やパターン、傾向を明らかにする支援をします。ボタンをクリックするだけで、ユーザーはデータセットを自動で分析し、特定のグラフやレポートの比較や説明を求めることができ、ベストプラクティスのデータビジュアライゼーションや自然言語によるテキスト説明の形式ですぐに答えを得ることができます。Yellowfin 自動インサイトについて、さらに詳細な情報は、こちらをご確認ください。

 

RAD StudioにYellowfin BIを組み込むメリットは何か?

RAD Studio アプリケーションでは、Yellowfinのような堅牢なビジネスインテリジェンス (BI) プラットフォームを既存製品に統合することで (前述のBI機能の組み込みに加えて) 多くのビジネス上の利点を引き出すことができ、いくつかの点で市場をリードすることができます。

  • より迅速にROIを達成
  • より多くの取引を獲得し、競合との差別化を図る
  • 新しいレベニューストリームの創出
  • 開発コストの削減

 

最終的に、Yellowfinで組み込みBIを統合することは、単なる機能追加ではなく、製品を強化し、新しいレベニューストリームを確保して、開発リソースを最適化する戦略的な動きです。現在のようなデータの時代において、成功に必要なインサイトをユーザーに提供することで、進化の激しいこの市場において、既存の製品に大きな価値をもたらすことができます。

 

次のステップ: RAD StudioでYellowfinを試してみましょう

Yellowfinとその姉妹ブランドであるEmbarcaderoは、YellowfinをRAD Studio アプリケーションに統合し、その豊富なビジネスインテリジェンス機能を活用するための無料リソースを用意しています。

まず、Embarcaderoの最新のウェビナー「RAD Studio アプリケーションにビジネスインテリジェンスアナリティクスを追加する」では、YellowfinをRAD Studio アプリケーションに組み込むための詳細な説明とライブデモを提供しています。こちらはオンデマンドで無料でご視聴いただけます。

次に、RAD Studio バージョン11 (またはそれ以降) がインストールされた環境をお持ちであれば、Delphi アプリケーション内でYellowfinを使用することで、VCLとFNXのソースコード例をGithubから今すぐダウンロードできます (ウェビナー内で実際にコードを使用している様子をご覧いただけます)。これらのコードサンプルは、Yellowfinの統合を開始するのに役立ち、Yellowfinの主要なAPIの呼び出しをまとめた「すぐにコピーできる」バックエンドロジックを提供し、既存のアプリケーションにYellowfinを迅速に統合するのに役立ちます。さらに重要なのは、以下に提供するDocker インスタンスを使用するだけで、Yellowfinの統合をすぐにテストし始めることができるということです。

より詳細な情報はこちら: Dockerを使用してYellowfinをデプロイし、Delphi アプリケーションと接続する

 

Yellowfin 開発ライセンスをリクエスト

より詳細なサポートが必要な場合は、Yellowfin セールスチームまでお問い合わせください。無料の開発ライセンスの提供や、RAD StudioとYellowfinの導入に最適なオプションについてのアドバイスを提供させていただきます。

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