Yellowfin 9.3 リリースハイライト
Yellowfinでは、最新のリリースにおいて、ダッシュボードおよびレポートの構築エクスペリエンスを改善し、ソフトウェア企業やエンタープライズ顧客の両方が真に文脈的なアナリティクスを構築できるようにするためのAPI機能をさらに拡充することで、ユーザーのためのコアとなる強みを構築し続けています。
最新リリースにおけるすべての詳細は、ウェブサイトの最新情報ページを参照してください。また、合わせて以下のビデオより、新しい機能強化の実際の動きをご確認いただけます。
ダッシュボード&プレゼンテーション
システム管理者によりアクセス権を付与されている場合は、ダッシュボードおよびプレゼンテーションに新しいアイコンが表示されていることに気付くかと思います。
今回のリリースから、ダッシュボードおよびプレゼンテーションの両方で、ブロードキャストを利用できるようになりました。レポートと同様に、これらのアナリティクスコンテンツにスケジュールを設定し、様々なユーザーへ配信できます。スケジュール設定に追加したオプションにより、さらに詳細な頻度での配信設定が可能になりました。例えば、隔週の配信では、第2月曜日のような設定ができます。また、月次配信では、特定の日にちに設定できます。
ダッシュボードおよびプレゼンテーションの両方に、PDFエクスポートを再実装しました。PDF生成は、ダッシュボードキャンバスと定義済みレイアウトの両方をサポートするだけでなく、生成されるレンダリングはピクセルパーフェクトで、ダッシュボードやプレゼンテーションに使用されているJavaScript グラフや、コードモードオブジェクトも含まれます。
ダッシュボードデザイナーのために、テキストウィジェットを刷新し、テキストの書式設定をより簡単に、直感的にできるようにしました。
今回のリリースから、テキストウィジェットを最初にクリックすると青い枠線で強調表示され、プロパティパネルでそのプロパティを確実に変更できるようになりました。プロパティパネル上でさらにクリックをしても、テキストウィジェット自体のフォーカスが外れることはありません。テキストウィジェットを次にクリックすると入力モードになり、必要に応じたテキストの編集が可能になります。カーソルが点滅し、ウィジェットの青い枠線がさらに濃くなることで、入力モードに変わったことが分かります。この機能強化の一環として、太字、下線、斜体のキーボードショートカットがサポートされるようになりました。
ダッシュボードやプレゼンテーションへのイメージの追加プロセスも改善しました。Yellowfinにイメージをアップロードすると、イメージウィジェットはイメージを自動的にトリミングし、キャンバスに直接追加します。既存のイメージの場合は、ドラッグ&ドロップするだけです。
イメージを右クリックし、別のイメージを選択することで、キャンバス上でイメージを置き換えることができます。ここでのアクションは、新しいイメージをインラインで置き換えると同時に、前のイメージのプロパティを維持します。
この機能強化の一環として、刷新されたイメージ管理を利用できるようになりました。新しいイメージ管理には、検索パフォーマンスを大幅に改善した検索バーを含む、複数の並べかえおよびレイアウトオプションがあります。
イメージ管理に新しいカテゴリーを追加することで、特定のイメージを簡単に検索できるようになりました。これにより、Yellowfin プラットフォーム上のすべてのイメージ、共有イメージ、最近アップロードしたイメージ、ユーザー自身がアップロードしたイメージをフィルタリングできます。共有イメージは、適切なロール権限を付与されていない限り、変更または削除することのできないイメージです。
データディスカバリー
データディスカバリー製品では、表形式レポートを向上させるために、複数の機能強化を行いました。これには、表形式データの一部をグラフやダッシュボードにおいて、ユニークでクリエイティブな方法で再利用する機能も含まれています。
新しいイメージリンクフォーマッターを追加したことで、表形式レポートに即座にイメージを表示できるようになりました。これまでレポート作成者は、イメージをフォーマットする前に、URLカラム(列)に追加のHTML構文を提供しなくてはいけませんでした。今回のリリースから、イメージのURLを含むカラム(列)にイメージリンクフォーマッターを適用するだけで、Yellowfinは即座にイメージをキャッシュしてインラインで表示するため、HTMLをコーディングする必要はありません。さらに、表示されるイメージの大きさをカスタマイズしたり、URLカラム(列)にNull、または空の値がある場合に、デフォルトの表示イメージを指定したりできます。
表形式レポートで合計や小計をレポートの最初に移動できるようになりました。これは、データ量が多く、合計を確認するために、レポートの一番最後までスクロールしなくてはいけないレポートに有効です。
複数レポートにわたるドリルスルーを構築する場合、親レポートからハードコードされたフィルターを、子レポートのフィルターにリンクできるようになりました。これにより、ドリルスルーステップにさらなる柔軟性を提供します。
数値グラフに、左または右揃えを適用できるようになりました。これまでのリリースでは、数値グラフは中央揃えで表示されていました。これは、メトリック(数値)が動的で、表示される値が大きかったり、小さかったりする場合には望ましくありません。この機能強化により、デザイン主導のグラフやダッシュボードで、値がどのように変化しても、数値表示グラフを常に揃えて表示することができます。
テキストウィジェット置換に、新しいtablevalueパラメーターを導入しました。これを使用することで、カラム(列)合計やフィルター値をテキストウィジェットに置き換え、グラフの動的なナラティブを構築できます。これにより、レポートを更新することで、テキストウィジェット内の値も更新されます。9.3 リリースでは、この新しいtablevalueパラメーターの機能を拡大し、表形式レポートの任意のカラム(列)およびロウ(行)にアクセスすることができます。
この機能強化の一環として、tablevalueは書式設定されたカラム(列)値も表示します。ボトルイメージについて上述したイメージリンクフォーマッターがありましたが、この場合、tablevalueを介してアクセスをすることで、テキストウィジェットにボトルイメージを表示し、視覚的で分かりやすく、ユーザーがレポートを操作した際に動的に変化する、クリエイティブなナラティブを構築できます。
アナリティクススイート
前回のリリースと同様に、JavaScript APIおよびREST APIの強化を継続しています。
自動インサイトは、JavaScript APIにより組み込まれたコンテンツもサポートするようになり、Yellowfin 自動インサイト機能すべてを、既存のアプリケーションに組み込むことができます。
このアップデートの一環として、JavaScript APIでドリルスルーをサポートするようになりました。これにより、組み込みコンテンツでも、ダッシュボードのすべての対話的機能を使用することができます。コードレベルでは、開発者はドリル機能や、グラフのブラッシング、シリーズ選択や単位選択、日付スライダーなど、すべてのレポートインタラクションの有効・無効を切り替えることができます。これにより、様々な組み込み事例でレポートを再利用できるだけでなく、各インタラクションに対してカスタムUIを構築することもできます。
REST APIでは、ブロードキャストアラートのために新しいendpointを追加しました。これにより、ブロードキャストアラートを表示し、それらの通知に適切な対応を決定するために、独自のカスタムUIを構築できるようになりました。新しく追加されたすべてのendpointは、ユーザー、ロール、データソース、ライセンスなどの管理を自動化するサポートをします。より詳細な情報や、それらの活用方法については、こちらを参照してください。
以上が、9.3 リリースの主要なハイライトです。リリースに関して何かお気づきの点や、フィードバック等がございましたら、Yellowfinの担当営業、またはサポートチームまでご連絡をお願い致します。