2022年SaaS製品を強化する組み込みBIのユースケース3つ

2022年SaaS製品を強化する組み込みBIのユースケース3つ

データが多くの企業で中心的な役割を担うにつれ、データの専門家やビジネスリーダーはデータをどう分析すればよいか模索しています。全世界で作成、消費、コピーされたデータの量は、2020年には64.2ゼタバイトに達し、2022年から2025年にかけて年平均成長率19.2%と予測されています。すなわち、データを活用するためのツールが必要なのです。

今日、企業はデータを活用して、より良いサービスの提供、より良い製品の構築、新しい収益の流れを作り出しています。しかし、企業が持つ利用可能な膨大なデータの活用を妨げているのは、徹底したアナリティクス能力の不足です。ビジネスが拡大するにつれ、通常のデータ管理業務が非常に困難になってきます。

組み込みアナリティクスは、データへのアクセスを正常化し、データチームやBIチーム外での導入を促進させる上で重要な役割を果たしています。データ分析をしている企業は、市場に対するインサイトを得ることができ、オペレーションの競争力と生産性が向上します。

このブログでは、組み込みBIの使用例をいくつか取り上げ、今日のビジネスにどうメリットをもたらすかを解説していきます。その前に、組み込みBIについてもう一度確認してみましょう。

 

組み込みBI:簡単なまとめ

組み込みBIとは、BIソリューションをビジネスプロセスのアプリケーションに統合し、予測分析、インタラクティブなダッシュボード、データ分析、レポートなどのアナリティクス機能を、既存のビジネスアプリケーション内でアクセスすることです。

リアルタイムのアナリティクスとインタラクティブなデータの可視化の組み合わせにより、より優れたユーザー体験となります。主力産業の企業やソフトウェアベンターは、主要なビジネスアプリケーションやプロセスにアナリティクス機能を組み込んで活用しています。

従来のBIとの違いは単純で、組み込み型BIソリューションは、スタンドアロンアプリケーションではなく、すべてのアナリティクス機能を直接アプリケーションに搭載しています。通常、情報は BIプラットフォームで管理されていて、意思決定のしやすさとデータの使いやすさを最大限にするために、アプリケーションのユーザーインターフェース内に配置されています。

下記が、アプリケーションにアナリティクスを組み込む理由です。

  • アプリケーションを使う時間の増加
  • 顧客満足度とユーザー体験の向上
  • ユーザー導入率の上昇
  • アプリケーションに付加価値を与える
  • 収益拡大に貢献

もっと読む:組み込みBIの本来の意味とは?OEMレポーティングツールの定義

 

組み込みBIの一般的な使用例

現在最も一般的な組み込みアナリティクスの使用例をご紹介します。

 

1.セルフサービスアナリティクス

ソフトウェアチームは、ユーザーがレポート作成やアナリティクスを行う機能を増やしたいと考えています。組み込みセルフサービスBIにより、ユーザーが必要な情報を得ることができ、データソースに直接アクセスできるようになります。データの可視化、BIレポート、インタラクティブなダッシュボードにより、データ分析をしてインサイトを深めることができます。

ユーザーは、簡素化されたインターフェースを使ってインサイトを共有し、情報に基づいたデータ主導の意思決定を実現します。セルフサービスアナリティクスは、アナリストがデータにアクセスしたり、レポートを作成・配信したりすることなく、ユーザーが特定の分析機会を発見し、理解し、行動できるようにします。

さらに、分析プロセスを重視することで、作業生産性を向上させ、インサイトの発見力を高められます。また、ダッシュボードや臨時レポートを企業全体で連携・共有することができます。ユーザーは、組み込みBI環境からダイナミックなレポート指標や様々なKPIを作成することができます。

企業にとって、プライバシー、セキュリティー、データガバナンスの確保は、最大の課題の一つです。ビジネスにはそれぞれ独自の要件、手順、データのクリアランスがあります。セルフサービスアナリティクスを成功させるには、データガバナンスの部分も取り入れる必要があります。共有するデータの正確性を確保し、品質管理を行うことができます。

2.中小企業向けの組み込みBI

ビジネスインテリジェンスプラットフォームとデータ可視化ツールは、中小企業の成功の鍵を握っています。企業は、セールス、財務データ、顧客状況、在庫状況など、膨大なデータを生み出しています。多くの場合、これらのデータは、スプレッドシートやオンプレミスのデータベースに保存されています。データセットが分散した状態では、ビジネスに関する総合的なインサイトを得ることが困難となります。

ここで、組み込みアナリティクスの出番です。組み込みアナリティクスを使えば、分散されたデータセットをまとめて簡単に分析し、単一の情報源を提供することができます。数回のクリックでインサイトを可視化し、企業内で共有することができます。BIを組み込むことで、保有コストを削減することも可能です。システムの作業フローに機能が組み込まれているため、社内のすべての従業員に新しいプラットフォームを導入する必要はありません。

組み込みBIツールの統合により、IT担当者はビジネスを中心とした役割に集中することができます。定期レポートのリクエストやデータ取得の手間が省かれるので、より多くの時間をコアとなる重要事項に費やすことができます。さらに、BIのダッシュボードとレポーティングツールの活用により、より良い意思決定や業界のトレンドの把握に役立ちます。

通常、中小企業では、CRM(顧客関係管理:Customer Relationship Management)やERP(企業資源計画:Enterprise Resource Planning)、企業ウェブサイトから得たデータを手作業で分析する時間がないのが現状です。これらのプロセスは、労力と時間がかかり且つ思うような結果が得られない場合があります。インタラクティブなダッシュボード、データ可視化ツール、ユーザー向けBIレポートによるデータ分析で、人件費の削減と時間の短縮を実現します。BIインサイトは、業績のモニターをし、業務の欠陥を簡単に発見し、迅速に修正することを可能にします。

3.業績プロセスの最適化

通常、企業の業務のデータは膨大な量なため、従業員や管理者がデータの傾向に気づかないことがあります。しかし、組み込みアナリティクスツールでは、企業資源計画やCRM、他の業務アプリケーションの膨大な量のデータを取得することができ、オペレーションの中で注意を要するダイナミクスを発見することができます。

例えば、BIツールでアンバランスなITネットワーク、供給チェーンのボトルネック、製造プロセスの非効率性などを検出することが可能で、これらのツールが提供するトランザクションデータから、企業内の障害となっている事柄を発見することができます。

さらに、ビジネスインテリジェンスは、企業の内部業務も支援します。組み込みBIの活用による業務の効率化は、企業にとって最大の課題となっています。BIが生み出すインサイトは、方程式から推測を取り除き、より効率的なマーケティングキャンペーンを設計し、顧客の需要に基づいた新しい製品を生み出すことを可能にします。

Yellowfin 組み込みアナリティクスのメリット

組み込みBIは、ユーザーがデータにアクセスしやすくするための簡単な方法です。 正しいベンダーを選べば、組み込みアナリティクスが企業に与えるメリットは無限にあります。ここでは、Yellowfinが提供する拡張アナリティクスに深く関連する、最も重要な機能について説明します。

セキュリティ:組み込みBIは、ユーザーの管理、プラットフォームのセキュリティ、プラットフォームの監査アクセス、そして認証が可能です。

ガバナンス:使用状況を把握し、データの生成方法、情報をプロトタイプからプロトタイプに共有するなどの管理を行うことができます。

データソース接続性:ユーザーがデータに接続し、様々なストレージプラットフォーム(クラウドとオンプレミスの両方)にデータを取り込むことを実現します。

クラウド組み込みアナリティクス:オンプレミスとクラウドの両方に対応して、クラウドでアナリティクスの作成、展開、管理することができます。

自動インサイト:拡張アナリティクスのコアの要素であり、機械学習技術でインサイトを自動に生成する機能です。

データ準備:ドラッグ&ドロップ、分析モデルの作成、様々なソースからユーザー主導のデータのサポートを提供します。

データ可視化:組み込みアナリティクスにより、高度なインタラクティブなダッシュボードと、グラフ画像操作によるデータ探索をサポートします。棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ以外にも、散布図、地理地図、ヒートマップ、ツリーマップなど、目的に応じた様々な可視化オプションが用意されています。

データストーリーテリング:継続的なモニタリングによる発見に基づき、ストーリー性のあるテキスト、見出し、視聴覚コンテンツを組み合わせた、ニュース形式のデータストーリーを生成する機能です。

自然言語クエリ(NLQ):音声または検索ボックスに入力したキーワードでデータを検索することができます。

レポート:パラメーター化され、ピクセル単位でページ分割されたレポートをスケジュールし、大勢のユーザーコミュニティーに提供することができます。

詳しく見る:Yellowfin BI セルフサービスアナリティクス

 

アナリティクス体験を拡張するには

ユーザーの導入率を向上するためには、組み込みBIソリューションをが必要です。また、ユーザーは、さまざまな人の視点や知識を得られるようになります。情報に基づいた意思決定を行うためのインサイトをタイムリーに生成し、ビジネスインテリジェンスを高めることにより、インサイトは社内の効率を最適化し、顧客の要求に対するより良い対応に繋がります。

組み込みアナリティクスは、日々の業務を大幅に簡素化しインパクトのあるものにしますが、正しいBIソリューションを選ぶことは簡単ではありません。Yellowfinのような組み込みBIソリューションは、業務アプリケーションとシームレスな統合が可能です。ダッシュボードやアナリティクスレポートの提供により、ユーザーに素晴らしいアナリティクス体験をもたらします。ユーザーフレンドリーなセルフサービスレポートから、あらかじめ作成されたダッシュボードまで、Yellowfinはアプリケーション内で必要なアナリティクスの全てを備えています。真のセルフサービスアナリティクス、自動分析、データストーリーとプレゼンテーション、必要な全ての可視化を提供します。

組み込みBIをはじめましょう

Yellowfinの組み込みアナリティクスソリューションで、現在使用のアナリティクスを拡張し、他にはないレポートとアナリティクス機能を手に入れ、唯一の顧客体験を提供しましょう。

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