新機能:Yellowfin 9 グラフ機能
Yellowfin 9リリースでは、非常に多くの新機能・機能強化が追加されました。このブログシリーズでは、その中でも(分析環境を劇的に変えるほど)特に優れた機能について紹介します。
Yellowfin 社内開発チームは、膨大な作業を実施することで、Yellowfinのルック&フィールや機能性を完全に刷新しました。これら優れた機能の数々を、存分にお楽しみください。
まず始めは、新しいグラフ機能について紹介します。
変貌を遂げたグラフ
グラフはすべての分析の基礎になるため、ユーザーが必要としているものを正確に作成できるように注力しました。
とある調査の結果
カスタマイズ可能な優れたグラフを作成できる、JavaScript グラフに焦点を当てるのは簡単です。しかし、本当にユーザーは無数のグラフタイプによるビジュアル化を求めているのでしょうか。それとも、JavaScript グラフの需要は、何か別の兆候なのでしょうか。
わたしたちは、(2,000あまりのダッシュボードを確認することで)調査を実施し、実際に使用されているビジュアライゼーションのタイプは、片手に収まるほどであることに気が付きました。80:20ルール(今回の例では、95:5のルール)に倣うと、ダッシュボードデザイナーが頻繁に使用するビジュアライゼーションは、次の5つです。
- 数値・メーターグラフ
- 線グラフ
- 縦棒・横棒グラフ
- 円グラフ
- 表
このように、選択肢は非常に少ないです。これは、グラフのカスタマイズにおいては、さらなる機能追加ではなく、既存の改善に注力すべきことを示しています。
グラフの問題点
これには、3つの懸念点があります。
- デフォルトグラフ - グラフのデフォルトの見た目はどのようになるのか
- ダッシュボードにグラフを追加するワークフロー
- 見た目に優れているかどうか
デフォルトグラフ
デフォルトグラフについては、Yellowfin 社内開発チームが膨大な時間を費やし改善を実施しています。そのため、全てを紹介することはしませんが、余白や色、線の太さやグリッド線、フォント(これについては、後ほど詳しく紹介します)など、グラフ要素のすべてが改善されました。これらすべての変更は、グラフの見た目をデフォルトで美しくするために実施されています。
改善による影響
デフォルトの見た目が既に優れているため、グラフの書式を設定する必要がありません。これにより、コンテンツ作成の時間を短縮し、ワークフローに対する不満を軽減します。
オートスケーリング(自動調整)と応答性
オートスケーリングと応答性は、デフォルトに関連していますが、機能を使用するには独自の呼び出しが必要です。これまでは、Yellowfinでグラフを縮小する際にすべての設定がオンになっていると、グラフが少し乱雑に見えることがありました。そこで、グラフの縮小時に要素を削除、または移動するロジックをグラフに追加しました。一例として、カラーシリーズの多いグラフの凡例が改善されていますので、ぜひご覧ください。
改善による影響
サイズを縮小しても読みやすいグラフは、誰にとっても優れています。グラフのラベルに何が書いてあるのかを推測する必要がありません。また、自動的に調整されるため、手動での書式設定も不要です。
フォント
これまで、アプリケーション全体で一貫したデザインを保つのは困難でした。例えば、グラフで使用されるフォントスキームは、表で使用されるものとは異なっていました。しかし、これらはすべて変更されました。
いまでは、(Google フォントを含む)見た目に美しいフォントを使用することで、優れた第一印象を与えることができるようになりました。この変更により、グラフのみでもポップな見た目を提供し、キャンバス上のテキストウィジェットとしても、優れた見た目を演出できます。また、プラグイン管理からアプリケーションへ独自のフォント追加も可能になりました。
改善による影響
新しいフォント機能により、デザインの柔軟性が増しています。グラフは視覚的な印象を与え、すべてのコンテンツ適したグローバルフォントを簡単に設定することができます。
クイックグラフ
Yellowfin CTOをはじめとする社内開発チームの努力により、新しいクイックグラフ機能では、ダッシュボードから直接グラフを作成することができるようになりました。「ウィジェットパラダイム」を使用することで、ユーザーは、グラフウィジェットをドラッグし、そこからグラフを作成できます。ダッシュボード上から適用できる書式設定にはいくつかの制限がありますが、より細かな設定を行いたい場合は、高度なビルダーに遷移して継続編集も可能です。
改善による影響
クイックグラフは、ダッシュボードの構築時間を短縮します。これにより、ダッシュボード作成者の80%は、ダッシュボードを離れることなく作業を完了できるでしょう。Yellowfin 9を実際にお試しいただくことで、優れたユーザーエクスペリエンスを体験できます。
以上がグラフの新機能の紹介です。次回は、すべてが新しくなったシグナルについて紹介します。
すべてが刷新されたYellowfin 9をご確認ください
グラフやシグナル、フィルターなど、Yellowfin 9のすべての新機能を確認しましょう。現状実現できていない課題が、Yellowfin 9で実現可能になります。ぜひ、アップグレードをご検討ください。