Auto ITは、Yellowfinを使用することで、顧客のBI使用率を40%向上しました
背景
Auto ITは、オーストラリア地域で最大のB2Bディーラー管理ソフトウェアシステム (DMS: Dealer Management software System) 企業のひとつです。オーストラリアに本社を置くこの組織は自動車、農業、トラック運送業界の小売りディーラーがビジネスを成長させ、収益性を向上させて、より効率的に運営するための革新的なソフトウェアソリューションを構築、提供しています。
2000年に設立されたAuto ITは、9つの市場に1,500のディーラー拠点を置き、130人以上の従業員と24,000人のユーザーを抱えるまでに成長しました。その主要なDMSソリューションは、エンタープライズリソース計画 (ERP: Enterprise Resource Planning) および管理サービスを提供するEQUIPとPMDS、そしてYellowfinのホワイトラベル化アナリティクスソリューションをシームレスに統合した、Dealer Spectrumです。
新しい提案では、ERPソリューションよりも、Dealer Spectrum (Yellowfin) について詳しく紹介しています。これは、顧客にAuto ITをパートナーとして選んでいただくための大きな原動力になっています。
Auto IT ゼネラルマネージャー Rohan Duncan
課題
Yellowfin導入前、Auto ITの顧客は、Microsoft Excel スプレッドシートを使用してレポートを作成していましたが、そのワークフローは主に手作業で行われ、非効率的で信頼性に欠け、モバイルフレンドリーではありませんでした。また、ビジュアライゼーションなどの最新のアナリティクス機能を備えていなかったため、求める情報を伝えることができませんでした。
独立系ソフトウェアベンダー (ISV: Independent Software Provider) パートナーであるAuto ITは、増大する顧客のアナリティクス要件をサポートできるアナリティクスソリューションを必要としていました。Auto IT ゼネラルマネージャー Rohan Duncanによると、これらの課題がBIおよびアナリティクスソリューションの追求を決定する背景となり、BI (Yellowfin) ビジネスの一環として、ソリューションデリバリーのコンサルティング部門を開設することになりました。
ソリューション
Auto ITは、BIおよびアナリティクス分野での選択肢の調査に約3ヶ月を費やし、MicrostrategyやQlik、Tableauなど、エンタープライズ市場のいくつかの競合を検討する中で、Yellowfinに行き当たりました。Yellowfinは、2人の早期採用者とともに導入を選択した唯一のソリューションであり、同社はすぐに自分たちの特定のビジネス要件に最も適した選択肢であることに気が付きました。「すぐに明らかになったことは、導入によるメリットは計り知れないものであるということです」と、Rohanは言います。「わたしたちはその後、[Yellowfin]と今後のロールオーバーに対して、全面的に取り組むことを決定しました。」
同社は、2012年にYellowfinの利用を開始し、ホワイトラベルアナリティクスのサポートを即座に活用することで、コアソフトウェアにアナリティクスを組み込み、Yellowfinの多くの機能をそのブランドのシームレスな一部分に見えるよう大幅にカスタマイズすることができました。その結果として、Dealer Spectrum製品が誕生しました。これは、コアとなるDMSシステムと戦略的に連携するビジネスインテリジェンスの追加モジュールとしてリリースされました。
Auto ITは、Dealer Spectrumを通して顧客のすべての管理を行なっています。これにより、レポート作成依頼を収益化し、新たなレベニューストリームを開拓することができました。製品は、Rohanが80:20ルールと呼ぶ方法で、顧客にインサイトを提供します。「わたしたちが提供するダッシュボードの80%は同じもので、残りの20%は顧客の貢献度や好みに応じてカスタマイズされた独自のものです。これは、顧客がどこから移行してきたのかにより異なります。例えば、Qlikから移行してきた顧客もいます。多くの場合、これは多数のExcelのバージョンですが、顧客の運用を促進するために必要な情報も表示するようにしています。」そのうちのひとつが、リスクおよびコンプライアンスです。これは、金融業界だけでなく、自動車、農業、トラック運送業界全体のグラフ表示に関連して、大きな話題となっています。
Auto ITは、多くのユーザーから積極的にフィードバックを収集し、グラフ作成やレポート作成、ビジュアライゼーションやモビリティなどの速度に関して、Yellowfinのパフォーマンス測定に時間を費やすことで、顧客へのBIの提供方法を継続的に改善するのに役立てました。「主な[フィードバック]としては、タブをクリックしたり、ドリルダウンをしたりすることなく、画面上に多くの情報を表示したい、というものでした」と、Rohanは言います。「[ユーザー]が意思決定を迫られるのではなく、自ら結論を導き出すことのできる様々な情報があります。これらは、適切なレイアウトが得られた時に提供したいと考えている主要なKPIです。」
「この3年間でわたしたちが参入している業界に多くの若者が参加してくるようになり、人々は[ビジネスインテリジェンスツール]について、より多くの知識を持つようになりました。彼らが持ち合わせていないのは、データ構造に関する知識と、それらを構築するための情報の表示です。さらに深く掘り下げていくと、グラフの作成に時間を費やすのではなく、グラフを閲覧し、そこから意思決定を行うことに時間をかけるべきです。わたしたちのビジネスモデルは、顧客が本当にグラフ作成に時間を費やしたいと考えているかどうかです。もしそうでないならば、彼らはわたしたちと一緒に投資をして、説得力のある情報を得られるようにすることで、自ら意思決定を行う方が良いでしょう。」
メリットと今後の展望
現在Auto ITは、Dealer Spectrumをメインのディーラー管理ソリューションへの付加価値として位置付けており、顧客のほぼ半数が彼らのBI製品を採用しています。「これは、Auto IT 顧客ベースの約40%です」と、Rohanは述べています。「新しい提案では、ERPソリューションよりも、Dealer Spectrum (Yellowfin) について詳しく紹介しています。これは、顧客にAuto ITをパートナーとして選んでいただくための大きな原動力になっています。上級管理職として、[顧客]は意思決定の場に出くわします。彼らは、修理の発注や部品の販売方法について把握する必要はありません。彼らにとっては成果がすべてであり、そこから得られる利益やROIは何かを考えています。ダッシュボードにはそれらの情報が表示されるため、[Dealer Spectrum]が販売の最前線になっています。」
Auto ITは、Dealer Spectrumの顧客が、Yellowfinの様々な内臓機能から大きなメリットを得ていることに気が付きました。ブロードキャストは、顧客がスケジュールに従い実行されるバックグラウンドタスクを設定し、特定のファイルや表示形式でコンテンツを送付することを可能にし、モバイル機能は、顧客がモバイルデバイス上で素早く簡単にダッシュボードを使用できるようにします。
Dealer Spectrumを採用しているAuto ITの新規顧客には、ソリューションの使い方や、ダッシュボードタブ、ドリル機能、ブロードキャスト、共有やエクスポートなど、Yellowfinの主要な機能の理解をサポートするビデオガイドが提供されます。Rohanによると、これは、Yellowfinが同社にとっていかに有益であるかを示す良い例だと言います。「わたしが作成した3分間のナビゲーションビデオがありますが、これだけでも[Yellowfin]の使用がいかに簡単であるかが分かります。」
Rohanによると、Yellowfinとの提携による最大の利点は、Dealer Spectrumで活用できる豊富なビジュアライゼーションおよびレポート機能だと言います。「これは、ホワイトボードやExcelに代わるものとして、また人々に説明責任を果たさせるものとして、視覚的で動的なレポート作成機能や、顧客が求める形式でのレポートを提供します。わたしたちがサービス提供している業界で言われていることのひとつは、「うまくいっています」ということです。わたしたちは、顧客がERPソリューションに情報を取り込むようにすることで、ダッシュボードに、実際ビジネスがどのくらいうまくいっているのかを表示します。ひとつの真実の源、この使い古された言葉が、わたしたちの基礎となる声明です。」
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