【CEOメッセージ】 BIは分析アプリケーションへ
会社の未来を担う組織の上層部は、日々多くの決断を迫られています。そして現場のセールス担当者は、営業売上を伸ばすために商品を販売しなければなりません。それこそが会社の利益につながるからです。
それぞれの業務に追われているビジネスエグゼクティブやセールス担当者は、データ分析のために情報を収集したり、そのデータを分析してレポートを作成している時間はありません。ただ、データに基づいた確かな意思決定を行う必要があるということなのです。
大きな決断をする際、意思決定者にはその決定が正しいと思えるデータの裏付けを必要とします。しかしそのデータ分析自体に何時間も費やす時間はないのが現実です。そのような状況をサポートできるのが「分析アプリケーション」です。
分析アプリケーションは、現場のビジネス担当者が必要な情報やデータを、すでに可視化して提示します。私たちは、それをダッシュボードなどと呼んでいますが、それはビジネスユーザーが使いやすいように事前に整えられた分析環境を提供していると言えます。
分析アプリケーションは、社内のデータアナリストが各部署に必要なレポートを事前に作成して提示できるようにすることも可能ですし、外部のアプリケーションとAPIで接続して自動的に一つのダッシュボードにレポートを集約することもできます。
例えば、オンラインバンキングを考えてみましょう。ログインすると、あなたがお金をどこで何に費やしたか、そしていくら残金があるかなどを確認することができます。しかしそのシステムの裏側では銀行が所有する顧客データや地域別、年代別などのあらゆるデータが存在しており、あなたに表示されているそのコンテンツは、あなたが興味を持つと思われるごく一部の情報のみなのです。
分析アプリケーションがユーザーが使いやすいように事前構築されるものだと一度わかると、何にでも応用できます。たとえば人事担当者は、人材紹介会社とのやりとりを客観的に分析するために使えるかもしれません。過去12ヶ月間にその人材紹介会社で募集した人数や場所、実際の入社率など様々な観点から分析することが可能になります。
エンドユーザーは、データアナリストによって整えられた分析環境から新たな気づきを得て、それぞれのビジネスに活かすことができます。データアナリストは、1,000件のレポートと20種類のダッシュボードを提供するよりも、目的を明確にしたダッシュボードを1つまたは2つ準備し、ビジネスユーザーに最も役立つデータを提供することが重要です。
分析アプリケーションは過去40年間にわたるビジネス・インテリジェンスの結果です。IT主導型のBIは現場のビジネスユーザーに使われないことがわかっています。一方で、ユーザー自身がデータ分析を一から準備するセルフサービスBIは、ビジネスユーザーには機能しません。「分析アプリケーション」は、そのような状況を打壊できる新たな道筋なのです。
分析アプリケーションは、組織全体で利用できる代わりに、情報システム部門などによって高度に管理できる必要があります。部署や役職、スタッフごとに様々な権限を付与でき、取得できる情報を細かく管理することができるのです。これらは、私たちが最もYellowfinで重視していることなのです。
今後BI業界は、この分析アプリケーションにシフトしていくでしょう。新たな製品リリースをはじめ、エキサイティングな情報を続々と展開している予定です。ぜひYellowfinにご期待ください。