オーストラリアビクトリア州の新型コロナウイルスデータ使用における問題点

オーストラリアビクトリア州の新型コロナウイルスデータ使用における問題点

わたしはこれまで、ビクトリア州の新型コロナウイルスに関する統計を熱心に観察してきました。これは、在住者であるわたしたちに現状を伝え、ロックダウンが解除される時期を教えてくれました。このことから、誤ったデータの管理方法における3つの重要点を紹介します。

重要点 1

まずは、データの背後にあるコンテキストを一切与えることなく、データを非常に簡潔に使用する方法です。政府は、数字に何が起きているのか、どこで起きているのか、なぜ起きているのかを完全に見落としています。彼らは、一日あたりの新規感染者数のみに基づきロックダウンを管理してきました。

ビクトリア州政府がモデルを使用してきたことは知っていますが、それらのモデルの透明性については多くの疑問が残ります。彼らが何を生成し、どのようなデータを使用しているのかを把握する術はなく、彼らはデータを説明することなく使用していました。

例えば彼らは、医療現場やスーパーマーケットなど、新規感染がどこで発生したのかを伝えてきませんでした。これは最近多少変更されましたが、新規感染の原因やクラスターがどこで発生しているのかも不明でした。彼らはまた、クラスターがどのように発生したのか、そしてその原因は何だったのかも公表していません。

接触追跡に関するデータがないため、政府が適切に対応しているのか、その対応が成功していることを評価するために、どのような指標を使用しているのかも分かりません。

人々をロックダウン配下に置くことを正当化するために、政府は健康上のメリットについて言及していますが、病床の余剰がどれだけあるのかを示すデータも提供していません。彼らはまた、メンタルヘルスのような、健康に関連する他の指標に目を向けていないように見受けられます。

このようなタイプのデータがなければ、ロックダウンをどのくらい継続するべきか、どの程度厳格にすべきかについて、自分自身の結論を引き出すのに十分な情報を得ることができません。

 

重要点 2

次に、公表されているデータが結果と一致していません。当初政府は、1日の新規感染者数を5件まで減らすことを目標としていましたが、実際のところは0件になることを求めていました。彼らはデータを目標に使用しようとしていましたが、それに固執することなく、またその結果を得るために何が必要かを説明することもありませんでした。

 

重要点 3

最後に政府の失敗した対応としては、ナラティブの制御をし続けなかったことです。ナラティブを制御しない場合、従業員や有権者など、あなたとともに仕事をする人々は、ある時点で独自のベンチマークを始めます。ビクトリア州の人々は、ニューサウスウェールズ州の状況を引き合いに出し、ビクトリア州よりも多くの新規感染者が報告されているのに、なぜ自分たちはまだロックダウン配下にあるのかと声をあげています。非常に早く、政府はナラティブの制御を失いました。人々が「ロックダウンは終わり」だと言い出すのも時間の問題でしょう。

これは、このようにビジネスを管理すべきではないことを示す優れた事例です。もし、同じようにビジネスを運営すれば、すべてを台無しにしてしまうでしょう。ビジネスを管理する際には、収益のようなひとつの指標だけを参照してはいけません。ビジネスの真の健全性を理解するためには、他にも確認すべき指標がたくさんあります。次に、達成したい結果に合わせてデータを使用し、それに基づきナラティブを作成します。これが、本質的なデータの管理方法です。

拡大する「在宅」勤務環境におけるコラボレーティブBIの重要性

世界が一変しました。そして、数週間に渡る在宅勤務により、職場に戻れるようになる頃には、新しい働き方が待っているかもしれません。一夜にして、コラボレーションテクノロジーは受け入れられ、ワークフローは調整されて、「在宅勤務」に反対していた人々は、実際のところ、これが機能することを(機能しない部分も含めて)目の当たりにしました。

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