BIツールによく出てくるダッシュボードとはどのようなもの?
BIツールの代表的な機能の一つにダッシュボード機能というものがあります。ダッシュボード機能はデータの分析結果をビジュアライズする機能のことです。具体的な機能やメリットについてここでは紹介していますので、この機会に理解を深めましょう。
ダッシュボードとは?
まずはダッシュボードについて説明していきます。
マーケティングの場で利用されるダッシュボードは、「複数の情報やデータを一つにまとめて表示させたもの」という意味です。元々は自動車や飛行機に設置されていた、速度などを計測するための機械のことをダッシュボードと呼び、運転手に対して複数の情報を見せるために利用されていました。マーケティングに関わるダッシュボードも基本的には同様の意味で、多くの情報を見せるという役割を持っています。
レポーティング機能との違いは?
ダッシュボードとレポーティング機能の大きな違いとしては、ダッシュボードは一枚(一画面)に必要な情報や重要な情報をまとめて表示するのに対し、レポーティング機能は様々なグラフや表をまとめ会議資料を作成することを支援するための機能であるため、レポートの枚数を制限していないという点です。
ダッシュボードの3つの機能を紹介
それでは、具体的にBIツールのダッシュボードにはどのような機能があるのでしょうか。ここでは代表的な3つの機能を紹介します。
グラフや表の作成機能
まず一つ目の機能はグラフや表の作成機能です。BIツールは社内に蓄積された様々な種類の膨大なデータを一つにまとめ、組み合わせ、加工、そして分析を行うことができるツールですが、せっかく分析を行うことができたとしても、それが社内のメンバーやデータを利用する人に理解されるような形で表示できなければ意味がありません。
ダッシュボードのグラフや表の作成機能では、分析したデータを表にまとめることもできますし、直感的なグラフにすることもできます。これによりすぐに欲しいデータやKPIがどのような状態かを把握することができるようになります。
具体的には、円グラフや、棒グラフ、折れ線グラフ、ヒストグラム、レーダーチャートなど、様々なデータを適切な図で表現することが可能です。
チーム内での共有機能
ダッシュボードを用いて、表やグラフを可視化できたとしても、そのデータを共有できなければ結局そのデータを作った人しかアクセスできないという場合もあります。また、Excelなどの場合は作成したデータをメールや社内チャットツールなどで送らなければ確認することができませんし、データが更新されるたびに共有が必要になります。 共有機能を用いれば、共有されたメンバーは、いつでも該当のダッシュボードにアクセスすることができ、リアルタイムに最新のデータを閲覧できます。さらに権限機能を用いることで、ダッシュボードへのアクセス権限のみのあるユーザーと編集権限のあるユーザーを分けることもできます。
ドリルダウン分析機能
ドリルダウンとは、期間や項目を一段階ずつ細分化するということです。例えば月別で見ていたデータを日別で見たり、全体のKPIを施策別のKPIで見ることをドリルダウンと言います。 データをドリルダウンすることで閲覧者にとって最適なダッシュボードに、それぞれの人が切り替えることができるため、より細かい粒度で各KPIの状況を把握することができます。
関連記事:BIのドリルダウンとは?ドリルスルーとの違い・機能・分析手順を解説!
ダッシュボードを活用するメリットは?
では、BIツールのダッシュボードを活用することでどのようなメリットがあるかをここでは紹介していきます。
数字状況を把握できる
ダッシュボードを活用することで表やグラフを可視化できるので、数字状況を簡単に把握することができるようになります。しかしそれだけではなく、ドリルダウン機能を用いることで、より細かい数字を把握することができます。全体の数字から課題の掘り下げ、課題に対する改善策の立案までの一連の業務を効率よく行うことができます。
簡単にレポートを作成できる
レポートを簡単に作成できるのも、大きなメリットと言えるでしょう。ドリルダウン機能を用いることで必要なデータのみをダッシュボード上に表示することができるので、会議資料の作成や、営業資料の作成にかかっている時間を大幅に短縮することができます。
迅速な意思決定も可能に
データソースを常に最新の状態に更新していれば、ダッシュボードも最新のデータとなります。ドリルダウン機能も同時に活用することで改善の必要のある課題を見つける時間を短縮できます。その結果、課題を改善するためにどのような施策を進めていくか考えるのに多くの時間を割くことができるようになります。その結果、迅速かつ適切な経営判断を行うことができるようになるでしょう。
BIツールにおけるダッシュボードの活用例
それでは具体的にどのような場面でダッシュボードが活用されているのか、ここでは2つの活用例を紹介します。
経営に関わる数字のビジュアライズ
BIツールが経営の場面で利用されるというケースは非常に多いです。その中でもよく利用されるのがダッシュボード機能です。具体的には、全社数字の推移や現状の共有の場面、経営会議の資料などに利用されています。リアルタイムでの分析結果の表示により、全社数字がどの程度達成予測なのか瞬時に把握することができ、施策の準備のために多くの時間を割くことができるようになります。また、経営会議に必要なデータを可視化したダッシュボードがあれば、そのダッシュボードのレポートを作成するだけで会議資料に必要な表やグラフを可視化できます。資料作成の時間を短縮できますし、その結果として、どのような経営判断を下すか、といった議論をより深くできるようになります。
マーケティング部門でのKPI分析
マーケティング部門でもダッシュボードは非常によく活用されます。
様々なツールを使ったデータ計測を行うことができるようになっている今、マーケティング部門が取得できるデータの幅、量は日々増加しています。利用できるデータが膨大になっているからこそ、ダッシュボード機能を用いて全体の傾向の把握や、ドリルダウンを行った詳細な数字の把握は非常に重要です。
必要なデータを抽出し、組み合わせ、加工するのに多くの時間を費やしている場合、日々のデータ分析が敬遠されがちです。日々変化する市場環境の中で適切な施策のPDCAを回していくためにも、リアルタイムでのKPIの把握は必要不可欠です。BIツールのダッシュボードを用いることで、詳細なデータの把握をリアルタイムで行うことができるようになるので、課題の発見までの時間を大幅に短縮できます。
まとめ
ここまで、ダッシュボードの機能や活用例について紹介してきました。経営、営業、マーケティングなど、様々な分野で活躍させることができるBIツール。その中でもダッシュボードの有効活用は事業の成長に欠かせない存在であると言えるでしょう。
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