SQLの活用方法を解説!蓄積したデータからの効率的な抽出

SQLの活用方法を解説!蓄積したデータからの効率的な抽出

SQLとはデータベースを操作するための言語の一つです。SQLを活用することでデータベースに蓄積されているデータを加工することができます。BIツールを活用するためにはデータの組み合わせ、加工が必要となるのでSQLを活用することでさらなる事業の成長につなげることができます。

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SQLとは

まずSQLとは何なのかについて簡単に説明します。

SQLとは、データベース言語の一つで、リレーショナルデータベース(RDB)に蓄積されたデータを定義・操作することができる言語です。

SQLはISO(国際標準化機構)によって規格化されていますので、何か1つのデータベース(DB)に対応するSQLを覚えると、他のデータベース(MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Serverなど)でも同じようにSQLを利用することができるようになります。

SQLを活用することでデータベース内の様々なテーブルのデータを結合、加工することができるので、データベースに蓄積されているデータから必要なデータを抽出することができるようになります。

データを可視化するまでのステップ

SQLを活用することでデータベースに格納されているデータを組み合わせ、加工できると先ほど説明しました。しかし事業の成長のために必要なのは意思決定のためのデータを可視化することにあると言えます。

BIツールでデータベースに蓄積されたデータや外部ツールなどを用いて集められたデータを抽出、加工、可視化することで、経営判断や予算策定を支援することができます。ここでは、データベースにデータを蓄積してからBIツールでデータを可視化するまでのステップについて紹介します。

1. データベースの設計を行う

事業を行っていく中でどのようなデータを取得する必要があるかを明確にし、それらのデータをデータベースに格納するための設計を行います。

具体的には、どのテーブルにどのようなカラムを用意し、各テーブル間でどのような関係性があるかを定義し、設計します。このタイミングでしっかりとデータベースの設計を行うことで、データの活用のしやすさが大きく変わってくるので、非常に重要な部分と言えるでしょう。

2. データベースにデータを蓄積する

データベースの設計ができれば、実際にデータを蓄積していきます。事業を進めていく中で必要なデータをしっかりと蓄積していくことが、データ分析、意思決定を行うための準備となります。

3. SQLでデータを加工しDWHに蓄積する

データベースにデータを蓄積したら、次に複数のテーブルのデータの組み合わせや、テーブル内のデータの加工をSQLやETL(Extract、Transform、Load)で行い、DWH(Data Warehouse)にデータを蓄積します。

生データをそのまま蓄積するのでなく、SQLで加工・分析を行いやすい状態にしたデータをDWHに保存しておくことで、BIツールでの分析を行いやすくなります。

4. BIツールを用いて分析・可視化する

最後にDWHに蓄積されたデータををBIツールとつなぎ合わせ、BIツールの各種分析機能を用いて分析を行ったり、レポーティング機能を用いて可視化を行ったりします。

このような流れでデータの蓄積から加工まで行うことで、BIツールでデータ分析を行うことができるようになります。

便利な機能

ここまで、データベースの設計からBIツールの活用までの流れをステップとして紹介してきましたが、BIツールにはどのような機能があるのでしょうか。ここでは代表的な3つの機能を紹介します。

レポーティング機能

レポーティング機能は、その名の通りデータ分析を行った結果をグラフや表にまとめたレポート作成・保存することができる機能です。ツールによっては、フィルター条件を自由に変更し、必要に応じたレポートを作成することもできます。

データマイニング機能

データマイニング機能とは、様々なデータソースのデータを分析し、関係性や相関があるかを分析する機能のことです。これまで関係がないと思っていたデータ間での関係性を見つけ出したり、相関がないと思っていた2つのデータ間の相関を発見したりすることができます。

OLAP分析機能

OLAPとは「オンライン分析処理」のことで、OLAP分析機能はリアルタイムでのデータ分析機能のことを表しています。この機能を用いることで、蓄積した多次元のデータを瞬時に分析することができるようになります。また、リアルタイムでの分析を行うことができるので、常に最新のデータを元にした意思決定を支援することができます。

活用するメリット

BIツールには様々な便利な機能がありますが、実際にBIツールを活用することによるメリットをここでは紹介します。

データを元にした迅速な意思決定を支援

BIツールの活用で、自社のデータベースや外部ツールで蓄積されたデータを組み合わせ、加工し、分析結果を可視化するまでの流れを効率的に行うことができるので、経営判断などの意思決定を迅速に行うことができるというメリットがあります。

経営判断に必要なデータに不備があった場合、そのデータの修正に1週間以上費やしてしまうという例もあります。このような会社の状態では状況に応じた迅速な意思決定ができず、結果的に事業の成長スピードを下げてしまうことになってしまいます。事業を成長させるためにも、迅速な意思決定を行うことのできる環境を整備することが重要です。

データ分析までの工数の削減

これまでは、会議資料や営業資料、分析用のデータ抽出など、様々な場面でレポート作成やデータ処理に多くの時間を費やしていました。BIツールの各種分析機能やレポーティング機能、ダッシュボード機能を活用することでデータ分析までの工数を大幅に削減することが可能です。

データ分析までの時間を削減することで、分析結果から課題の抽出から改善施策の立案という事業に重要な部分に多くの時間を割くことができるようになるというのは大きなメリットでしょう。

データを活用するというチーム文化の創造

事業の方向性が、特定の経験あるメンバーの意思決定に依存しているというケースも少なくありません。しかしながら、昨今収集できるデータ量は増え、データ分析ツールも増えています。そういった状況下で必要となるのは、過去の様々なデータから多角的に分析を行い、適切な意思決定を行うことにあると言えます。BIツールの活用によって社内にデータ活用の文化が醸成され、意思決定フローの見直しを行うことができれば、大きなメリットだと言えるでしょう。

関連記事:BIツールとは?おすすめ10選から活用事例10社・無料版のメリットとデメリット・比較ポイントまで徹底解説

まとめ

BIツールは様々な機能、そして様々なメリットがあります。しかしBIツールの活用にはデータが不可欠です。データをしっかりと蓄積していくためにもデータベースの設計からSQLやETLの活用も同時に進め、データを元にした意思決定を行うための土台を作っていきましょう。

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