既存のプラットフォームを延命させる方法

既存のプラットフォームを延命させる方法

少し前まで、YellowfinのCFOは財務システムの変革を検討していましたが、この出来事は、何年も前に、わたしがナショナルオーストラリア銀行に勤務していた時に起きた同様の状況を思い出させました。当時わたしたちは、ERP全体を変更しました。これは、異なる方法でデータの掘り下げをする必要性があったからです。しかし、それを実施する代わりに、異なる方法でアナリティクスを使用することで、既存の製品を延命させることもできたでしょう。そこで、Yellowfinでは、これを実施しました。

データ戦略の再評価

これは、組織でよく見られることだと思います。本質的に解決したい問題を理解することなく、基盤となるコアシステムをリプレイスしてしまいまうのです。プロセスの問題を解決しようとしているのであれば、何としてでも財務システムや発注システム、サプライチェーンシステムをリプレイスするべきです。しかし、ビジネスを分析するための柔軟性がないことを理由に、ソフトウェアをアップデートしようとしているのであれば、実際のところ問題はデータにあるので、アナリティクス戦略を見直すべきです。データ管理を改善することで、既存のシステムを延命させることができるかもしれません。

組織が急激に成長すると、既存のシステムよりも大きくなる可能性があり、その場合は変更を余儀なくされる場合もあります。例えばこれは、プロセスやシステムが完全に崩壊した場合や、ビジネスが複雑になりすぎることで、既存のシステムでは対応できなくなった場合が該当します。しかし、基本的なプロセスが危機に瀕していない限り、アナリティクスの欠如を理由にシステムをリプレイスしてはいけません。

 

より優れたインサイトを得るためにはリプレイスではなく修正

YellowfinではXeroを使用しており、これは請求や精算に非常に優れたシステムですが、ビジネスに関して得られるアナリティクスが不足しています。これは、販売先の顧客や、彼らがどこでYellowfinを知ったのかについて、あまり詳細な情報を提供してくれません。そこで、Xeroをリプレイスする代わりに、そこからデータを抽出し、合わせてCRMやSalesforceからもデータを抽出して、これらをデータウェアハウスにマージしました。これにより、データの掘り下げが可能になり、ビジネスを本質的に理解できるようになりました。

アナリティクス戦略に投資をすることで、製品を購入する顧客やその理由、チャーンが起きる理由や、顧客がどこでYellowfinを知り、導入規模はどのくらいであるのか、を理解できるようになりました。これらすべてがビジネス戦略を理解し、誰に、どのように販売するのかに焦点を当てるサポートをしています。

企業は、急激にシステム変更を行うことが多々あります。これは、より優れたアナリティクスをすぐに得られると信じているからですが、実際はそうではありません。すべてのソフトウェアベンダーが、製品の一部としてアナリティクスを販売する一方で、実際のところは、既存のシステムが何であるかに関係なく、適切にデータを抽出して管理し、他のデータとマージする必要性は残ります。そのため、必要なデータやアナリティクスを得られる他の方法を見つけることができれば、システム変革という重労働を実行するよりも、各段に費用対効果を上げることができます。

 

自らに問いかけてみてください

既存レガシーシステムのリプレイスを検討している場合、まずはいくつかの質問を自らに問いかけてみてください。なぜ、置き換える必要があるのでしょうか?優れたデータの取得が理由であれば、高コストのシステムリプレイスではなく、アナリティクス戦略を見直しましょう。アナリティクス戦略を見直すことで、既存のシステムを延命させ、莫大な費用を節約できるかもしれません。

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