意見ではなく、データを信じる

意見ではなく、データを信じる

わたしが最も情熱を傾けていることの1つは、データであり、それが意思決定にどのように影響を与えるのかということです。しかし、誰もが自身の個人的なバイアス(偏見)や意見を持っていて、これらを基にナラティブ(物語)作られています。また、データの見方にも影響を与えているかもしれません。そのため、たとえデータがひとつのことを示していたとしても、わたしたちはそれぞれに、まったく異なるものを見ている可能性があります。

※動画は英語です。

例えば、わたしは最近、アメリカでの実際の死亡原因と、人々がGoogleで何を検索し、メディアが何を報道しているのかを比較した記事(リンク先は英語)を読みました。ここから、テロや殺人で死亡する人々の数は、心臓病や癌で死亡する人々の数と比べてごくわずかであることが分かります。しかし、メディアの報道では、テロと殺人にその50%近くの焦点を置いています。メディア主導のナラティブを基にすると、まるでわたしたちは悲惨な地域に住んでいるかのように信じ込まされてしまいますが、実際のところはそうではありません。

データを無視するようにナラティブが人々を誘導する例として、最近のオーストラリア連邦選挙があります。最初の数票が投じられた瞬間から、誰が当選するのかは明白でした。しかし、ニュース編集室のコメンテーターたちが、このデータを信じていないのが明らかになっていく様子は非常に興味深かったです。彼らは、今後の展開を既に作り上げていたため、データがその物語に合わせて魔法のように変化するのを待ち望んでいましたが、それが起きることはありませんでした。

実際には、少数のサンプルが、最終的な結果について多くを語るような方法で、統計が機能することはありません。

わたしにとってこれら2つの例は、ビジネスに起きていることについて、組織が冷たい事実ではなく、人々の意見を信じる場合に抱える問題を要約しています。組織のリーダーたちは、何が起きているのかについてデータが伝えていることを、一歩下がって見渡す必要があります。彼らは、支配的なナラティブに挑戦し、実際に数字が伝えていることに焦点を当てなければいけません。

継続的にナラティブに疑問を投げかけることで、それが起きていると自分が思うことではなく、実際に起きていることが見えるようになります。これにより、組織に大きな影響を与えることができます。政府やメディアがこれを実現すれば、テロや殺人ではなく、心臓病や癌に焦点を当てた報道がされ、わたしたちは、自分が愛する人たちを救う可能性を高めることができるでしょう。

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