【CEOメッセージ】スタートアップカルチャー

スタートアップカルチャーを維持するためにわたしが犯したミス

 

Yellowfinの経営でわたしが犯した最大のミスは、スタートアップ時のカルチャーをあまりに長く維持し続けようとしたことです。創業当初、小さな部屋にたった5人でビジネスをしていた日々は素晴らしい思い出です。毎日が楽しくて、ユニークなスタートアップ文化でした。そのため、わたしはできる限り長く、これを維持しようとしました。しかし、当時はこれがビジネスの成長を阻むことに気付いていませんでした。

 

ビジネスは規模に応じて成長する必要がある

 

ビジネスの成長は、人間の成長に似ています。遊びまわり、冗談を言い合っている間は楽しいですが、自分が目指したい大人になるために、成長しなくてはいけない時期がやってきます。わたしたちの文化にも、その時期が訪れました。ビジネスの目指す姿に合わせて、変化を受け入れ、実行しなくてはいけなくなったのです。

正直に打ち明けると、わたしはこれに気付くまで長い時間がかかりました。わたしは、自分達が未だに何でもできる荒くれ者の海賊であることを信じたかったですが、わたしたちは既に大人になっていました。

そのため、わたしたちの文化を守ろうとする一方で対応しきれない現実に直面しました。例えば、対面でのコミュニケーションや、ビジネスプロセスの欠如は、成長するに従い難しくなっていきました。これら初期のスタートアップ文化を維持しようとした結果、わたしたちは前に進めなくなりました。

最終的にこれらは、より強力なリーダーシップチームを導入した際に、明らかになりました。彼らは組織としてのYellowfinに多くを期待していました。そこでわたしは、組織として前進するためには、わたしたちの文化を変えていかなくてはいけないことに気が付きました。

 

文化の変革は素晴らしいターニングポイントに

 

わたしには、文化を変えることで素晴らしいビジネスを維持し続けられた経験がありませんでした。Yellowfinは新しく成長する一方で、創設当初からの文化の重要な部分は、未だにビジネスとともにあり、これは極めて大切なことです。

わたしたちには優れた職場があり、素晴らしい人材を採用し、それでも毎日を楽しく過ごすことができています。それと同時に、大規模な組織をサポートするために、多くのプロセスを確立しました。これは、わたしたちの過去の文化とは相反するものですが、今日ある姿に成長することができました。

後から考えるに、わたしが初期段階で文化の変革準備をし、精力的にこれに取り組むことで、わたしたちの文化は彗星のごときビジネスの成長を支えることができたでしょう。スタートアップ文化の維持が成長の大きな妨げになることは今までありませんでしたが、それは不気味に迫ってきていました。50人規模の企業でうごいていた文化は、数百人規模の組織を単純にサポートできない、というのが現実でした。

変化を受け入れ、前進することを選んだことで、ビジネスは大きな盛り上がりをみせました。セールス部門は成熟し、迅速に変化に適応しました。過去を忘れることで、18か月未満で業績を倍増させることに成功しました。

 

変化は万人に受け入れられるものではない。でもそれで構わない

 

企業文化の改革はわたしたちにとって重要でしたが、これは全員に受け入れられたわけではありませんでした。中にはスタートアップ時の文化維持を希望する声もあり、彼らはスタートアップの初期段階にある他の企業に移ることで、当時の体験を再現することを選びました。

今日のYellowfinは創業当初とは非常に異なりますが、今も優れた文化を創造しており、わたしにとってはこれが最も重要なことです。今ではわたしは変化を受け入れ、組織が成長し、繁栄できるようにすることが、どれだけ重要であるのかに気付きました。変化の導入は今後も継続します。わたしたちの文化は、これからも変化に適応し、進化を続けて成長します。わたしは、Yellowfinが次にどのような変革を遂げるのか非常に楽しみです。これは、子供が成長し、素晴らしい大人へと成長する過程を眺めるようなもので、これに匹敵する喜びはありません。