モバイルビジネスインテリジェンスアプリの利用率が低い3つの理由(とその解消方法)
インスタントヌードルとオンデマンド生活
持続可能な生活に向けた大きな動きがある中で、わたしたちはインスタント(即席)な物事無しでは生きていけないという明白な事実もあります。
世界中の学生や、大多数のアジアの若者たち(そして、アメリカ刑務所のシステム全体)にとって、こうした支えのひとつが、至るところに存在するインスタントヌードルです。年間で1,000億食も食される(リンク先は英語)、カップに入った便利な食べ物です。
面白いことにカップ麺は、アメリカ刑務所内で最も取引の多いアイテムとしてタバコに取って代わりました。いまやインスタントヌードルは非常に重要で、受刑者たちは、これをお金として使用しています(そして、インスタントヌードル負債が原因で刺される人々も出てきているほどです)。
カップ麺は移動中の人々のための即席栄養剤であり、刑務所内では健康を保つために、この栄養が必要不可欠です。グルメな食事とは程遠いですが、必要なものを、必要な時に、都合に合わせて提供してくれます。チーズカレー、クリーミーシーフード、サルサとライムを添えるなど、何千種類もの味が用意されているため、みなさんの個人的な好みも満たされます。恐らく、地球上で最も便利な暖かい食事でしょう。
そしてこれが、モバイルビジネスインテリジェンス(BI)アプリのあるべき姿です。モバイルBIソフトウェアから「スナッカブル(snackable:気軽に楽しめる)」方式で必要な情報だけを取得することで、移動中でも迅速にアクションへと繋げられる必要があります。また、みなさんの役職や好みに合わせてパーソナライズされたインサイトの価値を提供できなくてはいけません。(素晴らしいとは思いませんか?)
わたしたちは、モバイル労働人口として携帯電話に釘付けになっており、携帯上にあるすべての物事はインスタントです。しかし、モバイルBIアプリはこれまで、まったく異なるものでした。これから、モバイルビジネスインテリジェンスアプリのビジネスにおける有用性が制限されている3つの理由を紹介し、最後にその解決策を説明します。
問題1:通常とは異なる携帯電話の利用方法
モバイルビジネスインテリジェンスアプリは長年に渡り、デスクトップとモバイルデバイスの使い方の違いを無視してきました。モバイルBIは長い間、デスクトップ体験のレプリカでした。しかし、わたしたちはデスクトップとモバイルを、まったく異なるものとして使用しています。
デスクトップでの作業は主に、調査やデータディスカバリー、分析などが要求される、焦点を絞った詳細な作業です。デスクトップBIツールは、ドリルやフィルター機能を通してデータの詳細を掘り下げ、新規レポートやダッシュボードを構築できる能力を、ユーザーに提供するために設計されています。これらは素晴らしい機能ですが、移動中にスマートフォンを詳細な作業に利用したい人などいません。彼らが必要とするのは、即座にアクションに繋げることのできるインスタントな情報です。
スマートフォンを使用する場合、継続的にフィードを更新することはあまりなく、見出しを素早くスクロールし、通知に対応して、これらのアラートへ即座に、迅速なアクションを起こします。必要なアイテムに短いコメントを残し、目に付いたものに「いいね」をします。長文形式のコンテンツに目を通すこともありますが、長い文章を作成するために使用することはあまりないでしょう。
モバイルビジネスインテリジェンスアプリは、モバイルデバイス特有の、情報を気軽にチェックし、素早いアクションに繋げる、という利用方法に対応できなくてはいけません。これを取り入れなければ、モバイルBIツールは利用率の大きな壁に直面することになります。
問題2:ユーザーインターフェイス(UI)にある問題
ひとつのダッシュボード上には、膨大なデータを表示することができます。そして、多くの場合それは、KPIやその他重要な運用情報を簡潔なビューとして提供することを目的として集約されています。よって、詳細まで把握したい場合には、ドリルやフィルター機能による情報の深堀りが必要であることを意味します。これらは優れた機能です。ただし、デスクトップ上であればの話ですが。。。
例えば、スマートフォンで、データポイントにマウスオーバーしてツールチップを表示させる方法を考えてみてください。
モバイルUIは、移動中のデータディスカバリーを想定して設計されていません。必要なのは、素早いアクションに繋がるインサイトが通知として送信されることであるのに対して、モバイルビジネスインテリジェンスアプリが、デスクトップBIツールで使用できるすべての機能の提供を強制するのはなぜでしょうか。小さな画面上にアナリティクスプラットフォームのすべてを詰め込もうとするのは無駄であり、モバイルデバイスでBIアプリケーションを使用する企業にとっては障壁になります。
問題3:データの変化が見えにくい
ダッシュボードは、ハイレベルなビジネスKPIのモニタリングには優れていますが、データが集約されているため、データ内で発生している重要な変化は隠れてしまっています。
全体的なKPIは達成していても、実際にはその中で、フランスの売上が60%急減し、同時にドイツとイギリスで30%ずつ増加していることに、どうやって気付くことができるでしょうか。突発的な事象であれば絶対に把握するべきですが、これをダッシュボード上で即座に見つけることはできないでしょう。そして、これをモバイルデバイス上のダッシュボードで見つけるのは、さらに困難です。
こういった変化は、たとえ移動中であっても即座に通知されることで、これに対応し、チームに適切な指示を出すことができます。しかし、従来のビジネスインテリジェンスソフトウェアが同様に携帯電話で利用できるようになったからといって、移動中のデータ変化に素早く対応できるチームの能力を向上させることはありません。
モバイルBIアプリの利用率課題を解消する方法
単純に、グルメなデスクトップBIソフトウェアのインスタントヌードルバージョンが必要です。これは即席で、アクションの実行に必要不可欠な重要なインサイトのみを提供し、ユーザーの役職や好みに合わせてパーソナライズされた情報のみを通知します。このように、スマートフォンでの利用を想定して設計されたモバイルBIアプリを探さなくてはいけません。
モバイルデバイスは、インスタント通知、素早いアクション、見出し情報のために使用されています。そのため、データの変化を即座に通知し、アプリ内のコラボレーションツールを使用して迅速にアクションを起こすことのできるモバイルBIソフトウェアが必要です。データの変化を明らかにするために、スマートフォンの小さな画面で、操作やナビゲーションの面倒なドリル機能やフィルター設定の使用を想定してはいけません。そのために、自動データディスカバリーが存在しています。
機械学習(ML:Machine Learnings)アルゴリズムの高度な進化により、ユーザーの役職に合わせたデータ変化が通知され、関連するデータ変化のみを受け取れるようになりました。事前に設定した閾値に基づきを通知を送信する既存のアラートでは、現在のデータ・マーケットで生き残ることはできません。デスクトップを離れている間、ユーザーに変わり情報を掘り下げてくれる自動データディスカバリーが必要です。これにより重要な情報を見逃すことがありません。
モバイルビジネスインテリジェンスアプリは、闇の時代を抜け出し、モバイルデバイスの本来の使い方に追いつく必要があります。
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