【CEOメッセージ】未来に向けたYellowfinの位置づけ
3月は、売上が目標に達しただけでなく、あらゆる意味でYellowfinにとって素晴らしい月となりました。これにより本年度は喜ばしい結果が期待できそうです。今月は製品や収益、顧客ニーズにあらためてフォーカスし、未来に向けた活動をスタートしています。
【日本でのパートナー提携を強化】
日本では、NTTテクノクロス株式会社とのパートナー提携を強化しました。NTTテクノクロスは、世界最大の電気通信事業者のひとつであるNTTグループの子会社です。NTTグループのIT部門として、複数の製品を市場に投入するシステムインテグレーターであり、日本国内に数千にも及ぶ顧客を有しています。
わたしたちは、長年に渡りNTTテクノクロスとのパートナー提携を継続しており、当初からサービス収益を着実に伸ばしている企業です。今後彼らは、独自の環境内で顧客にYellowfinを提供します。またYellowfinを内部システムにも起用しており、これを日本市場で販売していくことになっています。
日本でビジネスをする場合、関係性を強化するために、お互いをよく把握しビジネスの方向性を理解することが重要だと考えています。わたしは既に何回か来日をしているため、今回はNTTテクノクロスにオーストラリア本社を訪問していただき、わたしたちのビジネスを実際にその目で確かめてもらいました。今月、NTTテクノクロスの代表取締役社長である串間さんとチームメンバーの方々をオーストラリアに迎えることができ、非常に光栄に思っています。彼らの訪問により、わたしたちは彼らとの絆を深めることができました。短い期間ではありましたが、極上のオーストラリアビーフと太陽の恵みを楽しんでいただくことができたと思っています。
【時間を費やす場所 対 価値を付加する場所]
Yellowfinは、今月シドニーで開催されたデータと分析分野での最高責任者(CDAO)のイベントに参加してきました。わたし自身は、分析の自動化とそれが分析部門の発展にどのような意味を与えるのかについて講演をしました。
イベントでは、業界で働く人々から興味深いフィードバックを得る機会もありました。データや分析部門は、少ない労力で多くの要求を受けていることは非常に明らかです。その結果として、多くの人々がビジネスへの価値の提供に苦心しています。わたしたちは、彼らの課題がどこに根付いているのか、より詳しく把握したかったため簡単な調査を実施してみました。その結果、興味深いフィードバックを得ることができました。
わたしたちがCDOやCAOにした質問のひとつは、彼らがビジネスに最も大きな価値を提供すると認識しているものは何かです。回答の選択肢として、データ準備から分析の提供、ビジネスへのフィードバックなど、幅広い範囲の選択肢を用意しましたが、興味深いことに、大多数の人々が、ビジネスに最大の価値を生み出すのは、「結果の解釈」と「分析の実施」と回答しました。
わたしたちはまた、彼らが何に時間を費やしているのかを質問し、同様の選択肢を提供しました。さらに興味深いことに、結果の解釈に時間を費やしている人はほとんどおらず、80%の人々がデータ準備に時間を取られていました。
個人的にこの結果は、分析の専門家の実際の作業状況と、彼らがビジネスに提供する価値との間にある大きな分断を強調していると感じました。分析部門は、膨大な時間をデータ準備に費やしています。これは、彼らがビジネスに必要である認識している価値を提供できていないことを意味します。そのためわたしたちは、自動化こそが、わたしたちの目指すべき道であると確信しています。これは、これらの部門が将来的に実行できることに、大いに影響を与えることになるでしょう。
【さらなる人材の採用】
今月、わたしたちは数名の新卒開発者と、アメリカの販売チームに新しいメンバーを迎えました。そして、個人的に最も喜ばしかったのは、製品チームでの人材採用です。
わたしたちの製品は、過去数年の間に劇的な進化を遂げており、今後さらなる計画が進行中です。特に、自動化とインサイトの提供を強化していく予定のため、ここで今まで成し遂げたすべてを取りまとめ、ユーザーインターフェイスを再思考する時期だと考えました。これが、わたしたちの製品に対するビジョンであり、そしてこれを達成するために、わたしたちをサポートしてくれる人材を迎える必要がありました。
製品とユーザーエクスペリエンスの責任者として、Tony Prystenはこの目標の達成に責任を持ちます。彼は、デザイン分野に優れた経験を持ち、デジタル製品やアプリケーションの構築方法にも理解があります。彼はまた、ビジネスがデータをどのように活用するのかを直接経験しており、ビジネスインテリジェンスがどのように機能するのかを再思考するユーザーエクスペリエンスの提供に責任を負うことになります。
Tonyは分析分野での出身ではないため、既存の分析ツールが今までどのようにデザインされてきたのかに縛られることがありません。これは彼に、わたしたちの物事の実行方法や、製品に対して、忌憚なく疑問を投げかける自由を与えてくれるでしょう。わたしたちは、今まで実施してきたことに挑戦し、製品の未来を再度見つめ直したいと思っています。Tonyの技術を製品チームに追加することで、わたしたちはさらに飛躍することができるはずです。
わたしは、これからの数か月で、ユーザーエクスペリエンスがどのように開発されていくのか非常に楽しみであり、ビジョンが現実化していくのが待ち遠しいです。