ビジネス アナリティクス(BA)とビジネス インテリジェンス(BI)の違いを詳しく解説!最新のBIツールは、自動分析や未来予測も可能に
・ビジネスアナリティクスってどういうもの?
・ビジネスアナリティクス(BA)とビジネスインテリジェンス(BI)の違いは?
・ビジネスアナリティクスを活用するとどうなるの?
最近よく聞く「ビジネス アナリティクス」というワードですが、ビジネスインテリジェンスとどう違うのかや、ビジネス アナリティクスを導入すると、ビジネスはどう変わるのかなど、詳しくは知らないという方も多いですよね。
簡単にいうと、「ビジネス アナリティクス」は、過去から現在までに蓄積したデータを分析し、より細かな分析を行うことで「未来」を予測することをいいます。
一方、最新のBIでは、同じくデータを自動分析して未来を予測し、アクションを提示してくれる機能も実装されてきていますので、「ビジネス インテリジェンス」が「ビジネス アナリティクス」の役割も果たすようになってきているとも言えます。
今回は、世界で約29,000社以上にBIツールを導入いただき、企業の業務効率化や自動化をサポートしているYellowfinが、「ビジネス アナリティクス」について詳しくご紹介します。
ビジネスアナリティクスソリューションを提供している企業は年々増加傾向にあります。
ビジネスアナリティクスの市場規模は2012年から急激に伸び始め今後も成長市場であると予想されているのです。
ビジネスインテリジェンスツールを提供するYellowfinでも、幅広い業界で新たに導入をいただいています。
製造管理や在庫管理、経営戦略のためのデータ分析や顧客分析まで、企業によってニーズは様々ですが、組織が保有する様々なデータを一箇所に集め、分析環境と整える重要性に、多くの企業が気づき始めているようです。
YellowfinのBIツールを導入することによりビジネスアナリティクス環境を整えた企業の事例をみていきましょう。
デンソーの事例
2014年にホストコンピューターで行ってきたエンドユーザーによるデータ活用基盤をYellowfinにリプレースすることを決め、構築、導入、展開まで行ってきたデンソー。
現在では、在庫管理や人事部が実施するモチベーション・サーベイの調査結果をダッシューボード化して職場の改善に活かすなど、様々な分野でBIツールを活用し、ビジネスアナリティクス環境を整えています。
デンソーの導入事例詳細はこちら
NTTドコモの事例
NTTドコモが提供している様々なデジタルコンテンツの中でも、人気の高いデジタルコンテンツが「スゴ得コンテンツ」や「dアニメストア」。
BIツール導入によりスゴ得コンテンツやdアニメストアがどんな時間にどんな人たちが活用しているのか、集計系の分析ができるようになり、ユーザー像やユーザー特性が見えたことで理想的なユーザーになってもらうための施策、継続して活用してもらえるような施策を考えられるようになったそうです。
NTTドコモの導入事例詳細はこちら
バリューコマースの事例
アフィリエイトマーケティング(成果報酬型広告)のパイオニアとして成長してきたバリューコマース。
以前の同社では、数字の管理はそれぞれの担当者が管理しており、経営陣が「クライアントの現在の実績を見たい」というと、各担当が管理している数字を集計して提出しなければなりませんでした。
経営陣が見たい時に最新のレポーティング結果が見られる場所を作りたいと思い、BIツールを導入。
今では、Yellowfinでリアルタイムの数字を把握できるようになった同社。以前はもうひとつ課題がありました。
それは、レポートを顧客ごとのレイアウトにするために、レポートのテンプレートをExcelで用意し、マクロでデータを反映する作業をしていたことでした。
業務効率化のため、オープンソースの帳票ツールであるJasperReportsとYellowfinを連携させて、さまざまなテンプレートが求められる顧客へのレポート作成における時短化に成功しました。
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ビジネスアナリティクス(BA)とビジネスインテリジェンス(BI)の違いをご紹介
ビジネスアナリティクス(BA)とビジネスインテリジェンス(BI)って、とても似ているので、何が違うかわかりにくいですよね。それぞれの概要とその違いについてご紹介します。
ビジネスアナリティクス(BA)について
一方、近年になってBIをさらに一歩推し進めた概念としてよく話題にのぼるようになったのが、ビジネスアナリティクスです。
BAとは、BIでの分析結果をもとに、さらに分析を加えて将来を予測し、次のアクションを決めることを目指す仕組みのことを指します。
ポイントは、BIの目的がデータを活用して組織の意思決定を促すためのツールであったのに対して、BAはデータから将来を予測して提案し「意思決定」を促すということポイントが置かれていることです。
しかし技術は日々進化し続けており、ビジネスインテリジェンス(BI)においても、機械学習などにより、データを自動で分析して結果を提示し、アクションを促す機能を搭載しはじめています。
YellowfinのBIツールにおいてもそうです。これまでは、データサイエンティストなどの特別な専門知識がある人材が分析していた場合も、今後はBIツールが自動で分析をし、即座に提案をする方向に時代は進んでいくと予想されます。
ビジネスインテリジェンス(BI)について
大量のデータから必要な情報を素早く、わかりやすく取り出し、迅速な意思決定を支援するツールがBIツールです。
多くの企業が、様々なデータを保有していますが、それらを一箇所に集め、分析し、戦略的な意思決定を支援するツールをBIツールと言います。
企業活動で蓄積されるデータは、取引先情報は名刺管理システム、営業活動は営業支援システム(SFA)、売上は基幹システム(ERP)、サポート・コールセンターは顧客管理システム(CRM)など、会社内で分散しているケースが多く、それらのデータを総合的に分析することは簡単ではありません。
BIツールにはこうした情報を繋ぐ機能が備わっているため、様々な散在しているデータを、集計・分析し、次のビジネス戦略をたてることができます。
すでに、BIツールは自動分析の機能を搭載しはじめており、今後より一層データの分析のハードルは下がり、誰もが簡単にデータをもとに新たな戦略をたてられる環境が整いやすくなると考えられます。
BIツールについての詳細はこちら
関連記事:ビジネスインデリジェンスとは
ビジネスアナリティクス(BA)とBIとの違いのポイント
BIは全社的なデータ分析やレポーティングをする際に使うツールという考えがシュル流でしたが、現在は部門ごとに使用される「セルフサービスBI」と言われるツールも多く普及しています。
セルフサービスBIは現場のスタッフが自らデータを収集・分析してレポートを作成できる仕組みのことです。
一方でビジネスアナリティクス(BA)の概念は、将来の状況の「予測分析」と「提案」です。
データ分析によって得た情報をもとに、次にどのようなことが起こるのか、そしてとるべきアクションを提案してくれます。
しかし、すでにYellowfinのような最新のBIツールでは、にBAの機能を付加したものが市場にでてきており、そのすみ分けはあいまいになりつつあります。
BA(ビジネスアナリティクス)の導入のメリットと注意点について
BA(ビジネスアナリティクス)を導入することは、どのようなメリットがあるのでしょうか?またその際の注意点などをみていきましょう。
メリットについて
まずは、BA(ビジネスアナリティクス)を導入のメリットを3つあげてみましょう。
メリット1
過去や現在の確かな数値データをもとに予測をし、次のアクションプランを考えることができる。
担当者の勘や経験がなくても、数値データをもとに正確な判断とアクションを考えられます。
メリット2
データドリブンな組織への変革が可能になりスピーディーな意思決定や正確性のある課題解決が実現する。
ビジネスにおいて、素早い意思決定は大変重要です。データ分析による提案を自動でしてくれるビジネスアナリティクスは、日々の業務を効率化してくれます。
メリット3
数値データを読み解くことで、企業にとっての新たな価値を生み出すことができる。
これまで、気づかなかった課題や解決策が、データを読み解くことにより新たに発見され、価値を生み出す可能性が高くなります。
注意点について
次に、BA(ビジネスアナリティクス)を導入する際に注意することをあげてみましょう。
注意点1
データドリブンな環境を整えるには、組織全体での分析が必要不可欠です。
しかし、企業の多くは、各データを部門ごとに管理しているケースが多くみられます。
それら、分散しているデータをまずは一箇所に集め、データを統合し分析を行う必要があることを念頭において、導入のプロジェクトをスタートすることが大切です。
注意点2
今や顧客情報や在庫管理データ、営業の売上データなど様々なデータを組織は保有しています。
それらのデータをBAの導入により簡単に分析し、活用できる環境を整えるためには、導入のプロジェクトを率いるリーダーシップのある人材が欠かせません。
ある程度経験と熱意のある人材をリーダーに選出することは、プロジェクトを成功に導くためにとても重要だと言えます。
注意点3
BIやBAは、導入して終わりではなく、導入してからがスタートです。
経営陣をはじめ、多くの社内スタッフが、日々の業務を効率化しデータをもとにアクションを起こすような組織になるためには、BAを導入した後の細やかなサポートや研修の体制も事前に検討しておく必要があります。
BA(ビジネスアナリティクス)を成功させるためのポイント
BA(ビジネスアナリティクス)の導入は、企業にとって全社的なプロジェクトになることが多く、失敗は許されません。
事前にしっかりと成功させるためのポイントをおさえておくのが重要です。
ポイント1
社内の情報システムに存在するデータがしっかりと統合されている
多くの企業で問題となるのが、異なる部署や拠点間で様々なシステムやアプリケーションなどが存在しているデータが分散の問題です。
これらの問題は事前にしっかりと把握して、どのように統合するかプランする必要があります。
ポイント2
データの可視化や分析の重要性を上層部がしっかりと理解している
データの扱いは、個人情報や会社の機密情報なども多く外部漏洩などの問題も心配されます。
そのため、上層部とのコミュニケーションや意見の相違がないかの確認を常におこなうことは大切です。
プロジェクトの途中で導入中止という判断がなされないためにも常に認識合わせをすることは重要だと言えます。
ポイント3
BIやBAツールの選定をしっかりと行い、ニーズにマッチしたツールを導入する
市場には多くのBIやBAツールがありますが、それぞれ強みや弱みがあります。
まずは、組織のニーズを整理し、それにマッチしたツールの選定をおこなうのが、プロジェクトを成功に導くために大切なポイントです。
BA(ビジネスアナリティクス)のマーケティングにおける活用とは?
マーケティングの戦略・立案の際には、キャンペーン結果だけでなく、売上や営業の進捗状況など、あらゆる観点から検討する必要があります。
キャンペーンの成果を分析したり、提供コンテンツのユーザー利用率のチェック、データに基づいた徹底した在庫管理や顧客への個別レポートの作成など、企業のニーズによって活用方法は様々です。
マーケティングでのデータ活用というと、トレンドとしては、マーケティングオートメーション(MA)があげられます。
マーケティングオートメーションとは、「顧客を開拓する際のマーケティング活動を可視化・自動化するツール」のことで、リードジェネレーション、リードナーチャリングなど、マーケティング活動を支援する機能を備えています。
主にリード(見込み客)の選別や育成を行うツールとして活用されています。
BIとマーケティングの関係についてはこちら
しかし、マーケティングオートメーションにとどまらず、今後様々な施策の費用対効果を分析し、データに基づいたアクションプランを立案するために、BA(ビジネスアナリティクス)を活用することは、企業にとっては必須となってきています。
ビジネスアナリティクスの活用
日々の業務の中で、急にデータの数値が上昇したり下降したり、異常値を示すことがあります。
その際、データ分析の知識がないと、なぜそれが起きたのかを分析することが難しい場合も多く、業務負担が増し、原因がわからないまま次のアクションを起こしてしまう可能性も高くなります。
しかし、BIやBAを導入していれば、直面する課題をツールに問いかけるだけで、 「なにが起きたのか」 だけではなく「なぜ起きたのか」を素早く、わかりやすいビジュアルで提示してくれます。
解決しようとしている課題を汲み取り、それに合わせて結果を提示するので、ユーザー自身がダッシュボードを細かく操作するなどの手間は一切なく、誰でも簡単に分析を行うことができます。
まとめ
今回は、ビジネスアナリティクスについて詳しくご紹介しました。
ビジネスインテリジェンスとビジネスアナリティクスについては、かなり用語としてはすみ分けが難しくなってきているような状況です。
すでにビジネスインテリジェンスがビジネスアナリティクスの役割も担っているからです。
しかしながら、今後のビジネスではデータを基にあらゆる戦略を立案し、判断できる環境にあるかどうかは、より一層重要になってくることは間違いありません。
ビジネスアナリティクスについての知識を深めてみたいという方には、グロービス経営大学院でビジネスでの仮説検証に必要な分析の考え方や視点、定量分析の手法についても学ぶことが可能のようなので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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