2019年のビジネスインテリジェンスに重要な5つのトレンド

2019年のビジネスインテリジェンスに重要な5つのトレンド

継続的に業界を見渡し、誰がイノベーションを促進しているかを把握できるところが、わたしの仕事の素晴らしい点のひとつです (2018年に関するわたしの予測は、こちらを参照してください)。その結果、来年以降分析業界に現れる5つの主要なトレンドが見えてきました。

 

※動画は英語です。

 

1.すべての自動化

Gartnerは、2020年までにデータサイエンスタスクの40%が機械により実行されることになると述べており、これは既に実現されつつあります。ベンダーは、データ準備からその提供に至るまで、人間が関わるあらゆるプロセスを自動化しようとしています。そしてすべてのベンダーが、その詳細さの度合いに関わらず、拡張アナリティクスストーリーの構築を急いでいます。

これは、アナリティクス技術の欠如に端を発しています。アナリティクスへの要求は大きな高まりを見せていますが、十分な技術を有する人材は不足しています。企業は、より多くのことをより少ない人材や費用で実施する必要があることを認識しており、そこで最短で価値を引き出す最善の方法が自動化です。

 

各ベンダーが何かしらの方法で自動化を行う現在、この分野での重要なプレーヤーはPower BI、IBM Watson、ThoughtSpot、DataRobot、そしてYellowfinです。その他にも、OutlyerやHyper Annaのように、興味深い活動を行う小規模ベンダーが多数あります。

 

2.ストーリーテリング

ビジネスユーザーたちは、彼らが必要とするすべてを、ダッシュボードが提供するのは難しいことに気付き始めています。ダッシュボードは、提供するデータにナラティブやコンテキストを追加しません。これは、ビジネスのためにデータを解釈するという新しい役職の必要性を分析業界に提起しています。わたしは最近、Claudia Imhoffがデータ通訳者について話をしたり、他の方々がビジネスデータサイエンティストについて言及しているのを耳にしてきました。データを解釈し、そこにコンテキストを追加する必要性が出てきた組織は、その実現に向けて専属の役職を生み出しています。

問題は、これらのデータ通訳者がどのようなツールセットを使用するかです。中には、この機能を内部で構築している組織もあります。例えば、世界的に有名な広告代理店は、独自のプラットフォームを構築することで、データのストーリーを伝え、PowerBIやTableauレポートの組み込みを実現しています。これは、ナラティブが促進するBIツールの必要性を示すものです。

いくつかのスタートアップベンダーは、データを長編形式のナラティブで伝えるストーリーテリングツールを市場に投入し始めています。しかし、これらのベンダーの多くはニッチであり、今のところ業界大手のベンダーで、データストーリーテリングモジュールや製品を提供しているところはありません。来年以降、この分野は大きく発達することが期待され、Yellowfinはそのイノベーションの最前線に立つことでしょう

 

3.モバイルBI 2.0

およそ7年前、モバイルBIは話題の中心でした。多くの人々がiPhoneの勢いに乗って、モバイルソリューションを手に、我先にと市場に参入しました。しかし、デスクトップをモバイルデバイスに複製しただけのソリューションは、その多くが失敗に終わっています。

2019年には、インターフェイスの選択肢としてモバイルの流れが戻ってくると考えていますが、これは以前とまったく異なるものになるでしょう。モバイルが話題に上がる時、デスクトップを複製するだけのソリューションを求めているユーザーは一人もいません。わたしたちはマルチデバイスの世界に生きており、人々が情報を使用する方法は、各デバイスに応じて様々です。

ベンダーもまた、モバイルエクスペリエンスに関して、より洗練された理解を持ち、これはモバイルBIの考え方を再起させるものになるでしょう。わたしは、モバイルBI 2.0(第二世代)が、インターフェイス提供全体を再定義することになると確信しています。

OracleやDomoは、既にアナリティクスをモバイルに提供する優れた方法の検討を始めています。両社ともに、モバイルとデスクトッププラットフォームに異なるエクスペリエンスを提供しています。業界の他のベンダーにとっては、彼らに追いつかなくてはいけない時期が来ています。

 

4.自然言語

Natural Language Querying(NLQ:自然言語クエリー)は、何年も前から存在していました。ThoughtSpotやQlik、TableauやPowerBIのようなベンダーは、テキストベースのNLQ(質問を入力することで結果を得る)を展開しています。しかし、実際のところテキストベースクエリーへの需要はないため、これが成功しているかどうかは懐疑的です。

実質的なNLQの需要は、音声を通したものになるでしょう。これが、現在必要とされているものであり、特にモバイルBIとの組み合わせが求められています。専門分野ではないことを質問する場合は、音声を通した方がより効果的です。そのため、多くの人々がコンピューターではなく、モバイルでSiriを使用しています。

来年以降、ベンダーがモバイル提供を再考することで、テキストによる検索インターフェイスは消え去り、音声によるものに置き換わるでしょう。この分野を明確にリードするベンダーはOracleです。

 

5.あらゆるところにアナリティクス

過去20年にわたり、人々のアナリティクス利用の中心はダッシュボードでしたが、近年これは限定的です。今までベンダーは、すべてのユーザーがシステムにログインし、ダッシュボードを使用することに期待していましたが、中には製品を分散化するベンダーも現れています。BIアプリケーションを使用するのではなく、人々がアナリティクスの使用を希望し、必要とする場所へコンテンツが発行されるようになるでしょう。

来年以降、より多くのベンダーが、ユーザーが使用しやすいアプリケーションに組み込む形式でデータやアナリティクスの提供を始めるでしょう。例えば、Slackのウィジェットを通してデータにアクセスをしたり、電子メールでの会話に洗練された方法でアナリティクスを組み込むことができるようになるかもしれません。

この分野では、既に多くのベンダーが様々なアプローチを始めています。Lookerは、Slackにアナリティクスを組み込み、Sisenseも新たな提供方法を模索しています。しかし、あらゆる場面にアナリティクスを提供する戦略に本格的に取り組んでいる大手ベンダーは未だ現れていません。これは来年以降、アナリティクスコンテンツの提供にマルチチャネル戦略を必要とするユーザーの要求に応える形で本格化していくことになるでしょう。

現在、人々がアナリティクスを体験する方法を変化させるために、BI業界に圧倒的なプレッシャーがかかっています。2019年には、これら5つのトレンドが、それを達成するための道のりになることでしょう。

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