自動アナリティクスを使ってデータからビジネス機会を見つけ出す方法
隠された財宝には深い魅力があり、素晴らしい富が約束されています。世界には、未だ発見されずに眠っている重要な財宝が複数あることをご存じでしょうか。それは金の延べ棒や金貨、真珠や宝石、貴重な工芸品です。
その中には、フォレスト・フェンの宝箱があります(ただし、彼は未だ存命です)。フェンは、ニューメキシコ州サンタフェ北部の山中に、ポンペイ遺跡の出土品やその他200万ドル相当の財宝を宝箱に詰めて埋めました。彼は手掛かりとなる詩や、謎めいた言葉でその所在を示した書籍まで出版しており、その宝は、誰でも見つけた人が所有してよいことになっています。何千人もの人々が、富を求めてトレジャーハントに出掛けました。
しかし、みなさんの身近にも、財宝が隠されていると言ったらいかがでしょうか。みなさんのビジネスデータの中にある宝です…それは、金塊ではないかもしれませんが、収益を生み出す後押しをするかもしれません。
残念なことに、これを見つけるヒントになる詩はありません。
その代わりに、財宝の在りかを示す地図はあります。そして、どこにでも持ち運ぶことが可能です。これは、今までに体験したことのない方法でアナリティクスを提供するモバイルBIツールです。それでは、以下をご確認ください。
KPIをしっかり追えていたいたとしても、その理由を把握していますか?
ダッシュボードは、BIの基礎です。すべてはダッシュボードを通してモニタリングされます。部門ごと、役職ごとに異なるダッシュボードがあり、それぞれに異なるKPIがあります。
問題なのは、ダッシュボードはモニタリングに優れているにも関わらず、データが集約されて表示されるため、重要な変化が見えづらいことです。そして、これらの変化はビジネスにとって貴重なインサイトになります。何が、なぜ変化したのかを把握できれば、迅速にアクションを起こし、その変更に基づく対策を講じることができます。
しかし、このような変化はいつでも起こり得るので、単純にデスクトップで通知を受け取るだけでは不十分です。どこにいてもこれらの変化をモニタリングできるようにすることで、変化が発生すると同時に、ビジネスにおける意思決定を素早く行うことができます。(デスクにいる時だけ確認できる地図に意味はありません!)
しかし、これには問題があります。現状のモバイルBIソフトウェアを使用して、移動中でもモバイルデバイス上でデータディスカバリーを実行し、最新のビジネス情報を維持し続けるのはシンプルに難しいです。小さな画面はダッシュボードを表示するためにデザインされておらず、そもそも移動中にデータディスカバリーを実行したい人などいないでしょう。既存のBIツールのモバイルアプリは、デスクトップ体験を(悪い意味で)再現しているだけです。データには貴重なインサイトが埋もれているにも関わらず、通勤時や移動時、またはコーヒーを待つ間にデータディスカバリーを実行するための時間も、最適なデバイスもありません。
例えば、製造会社の場合、KPIを見て、全体的な生産高が達成されているかどうかを確認するとします。しかし、ドイツでの生産が5%減少し、同時に日本での生産が3%と、アメリカでの生産が2%増加していることに気が付けるでしょうか。また、より細かなレベルで、一週間前に工場に納品された原材料に不良品があったことが、ドイツの減産の原因になったことは把握されていたでしょうか。これらは、ダッシュボードには現れません。
近年の非常にハイスピードな業務の中では、これらの変化が即座に通知されることで、移動中でもその変化に迅速に対応することができます。そして、生産性の向上を最大化し、他の工場でのさらなる生産性の低下を防がなくてはなりません。しかし、既存のビジネスインテリジェンスソフトウェアは、オフィスでの使用にのみ限定されており、さらに大変なことに、モバイルを利用しても、移動中のデータ変化にチームが対応する能力を向上させることができないことです。
それでは、このようなデータ変化をモバイルBI上で表示させるには、どのようにすればよいでしょうか。
機械学習の導入
機械学習(ML:Machine Learning)アルゴリズムは、近年著しく発達し、データから統計的に重要な変化を検索し、通知として表面化できるようになりました。また、データ変化による通知をユーザーの役職に合わせて調整できるため、ユーザーは関連するデータ変化の通知のみを受け取ることができます。
あらかじめ定義された閾値に基づき通知する既存のアラートでは、現在のように競合ひしめくデータ業界で生き残ることができません。デスクトップから離れている間も、重要な変化を見逃さないために、ユーザーに代わってデータを深掘りする自動データディスカバリーが必要です。
これらの通知から、共有や、コラボレーションが可能になるため、変更通知からインサイトの発見や、ビジネスの意思決定、迅速なアクションの実行を、数日ではなく、たった数時間、数分で実現することができます。新しい拡張アナリティクスの波は、手作業でのデータディスカバリーにかかる膨大な作業を自動化するため、ビジネス上の意思決定に光の速さで対応できます。
モバイルBIアプリは暗黒の時代を抜け出し、モバイルデバイスの実際の使用方法に即した形式へと追いつく必要があります。わたしたちはこれを、共有し、素早くアクションを起こすことのできる、インスタントで、スナッカブル(snackable:気軽に楽しめる)な情報のために使用しています。(モバイルビジネスインテリジェンスアプリについて紹介した、前回のブログを参照してください。)
隠れた変化を確認できれば、即座にアクションを起こすことができます。そして、ビジネス成果を好転させるような意思決定を迅速に行えるようになれば、新たなビジネスの力を手に入れることができます。そして、ここにこそ、収益を増加させる宝が眠っているのです。データ変化を表面化するアルゴリズムを使用するYellowfin シグナルは、財宝への地図であり、その通知は宝の埋まる場所を指し示す目印となります。
しかし、データに存在しない課題や成功の原因を明らかにするには、どのようにすればよいでしょうか。
データストーリーテリングの導入
上述した、ドイツの製造工場に配達された原材料の不良バッチの例を上げてみましょう。企業が原材料のサプライヤーを変更した、という事実は、原材料の品質に影響を与えましたが、システムのデータポイントではありません。そのため、この原因が通知されることはないでしょう。
そこで、登場するのがデータストーリーテリングです。
原材料サプライヤーの変更のようなデータのコンテキストは、サプライチームのように、社内の特定の人々にしか把握されていません。生産チームは品質の低下に気付いた段階で、サプライチームに連絡を取ることもできたでしょう。しかし、これは売上に影響を与えるため、成果が変化した理由は社内全体で把握しなくてはいけません。これは、データストーリーが、何が起こったのか、そしてそれをどのように改善できるのかを伝える絶好の機会です。大部分のBIおよびアナリティクスプラットフォームは、この機能がありません。もしあったとしても、それは単なるレポートへの注釈にすぎず、モバイルデバイスで確認し、トラッキングするのは困難です。さらに、注釈が通知されることはありません。
しかし、社内のすべての人々でデータストーリーを共有できるとしたらどうでしょうか。十分なコンテキストを含むブログのようなストーリーを作成し、そこにレポートを組み込むこともできるとしたら、いかがですか。
それが、Yellowfin ストーリーです。そして、これらのストーリーは個人や、特定のグループ、社内全体に共有可能です。そして、組み込まれるレポートは、既存のデータガバナンスを維持するため、適切な権限を持つユーザーのみが、データを閲覧することができます。完全にセキュアな環境です。
そして、モバイルデバイスでニュースを読むように、データストーリーは、新しいモバイルビジネスインテリジェンスアプリを使用して、モバイル上で容易に読むことができます。通勤や移動時、またはコーヒーを待つ間も、最新のビジネス情報の維持が可能になります。
モバイルBIエクスペリエンスをアップデートすべき時期
現在、仕事をするうえでモバイルは非常に重要な存在となり、どこにいても財宝を見つけられるようにならなくてはいけません。またわたしたちは、迅速にアクションを起こし、リアルタイムにコラボレーションできるようになる必要があります。
Yellowfin シグナルとYellowfin ストーリーの力を組み合わせたビジネスにおける宝の地図を手にする時です。これにより、データに隠された財宝を発見することができるのです。