Idera, Inc. はYellowfin BIで全社レポーティングの自動化と最新化を実現しました

背景

1999年に設立されたIdera, Inc. は、複数のグローバルBtoBソフトウェア生産性ブランドの親会社であり、そのソリューションにより、技術ユーザーはより少ないリソースでより多くの作業を迅速に行うことができます。Idera, Inc. は、アプリケーション開発、データ管理、テスト管理ソリューションなど、様々な機能にわたってこれらのソフトウェアツールを提供し、顧客が戦略的目標を達成する支援しています。

Idera, Inc. のブランドは、3つの部門 (データベースツール、開発者ツール、テスト管理ツール) にまたがっており、大手医療、金融サービス、小売、テクノロジー企業を含む、数百万人のコミュニティメンバーと5万社以上の顧客に利用されています。これらの企業のうちの1つがYellowfin BIであり、2021年に開発者ツール部門の一員としてIdera, Inc. に加わりました。

全員が同じ考えを持ち、視覚的に魅力的で、ユーザーがナビゲートしやすく、無限のカスタマイズオプションを備えたプラットフォームを手に入れられたことは、大きな意味がありました。

Idera, Inc. 製品責任者 Chris Scorese

課題

最新化を必要とするレガシーなレポーティングプロセス

2021年、Idera, Inc. は、継続的な最新化の取り組みの一環として、社内のアナリティクスおよびレポーティング機能のアップデートを必要としていました。この目的の中核となるのは、同社の様々な事業部門、チーム、ブランドすべてに対して統一されたレポーティングシステムを構築する必要性の高まりでした。

Idera, Inc. はこれまで、社内レポーティングの取り組みにおいて、次の3つの課題に直面していました。

  • レポート形式とユーザーエクスペリエンスに対する一貫性の欠如
  • 時間のかかる手作業によるレポート更新プロセス
  • 更新されていないMicrosoft Excel スプレッドシートとそれを更新するIT部門への依存

 

さらに、Idera, Inc. では、既存のグラフやデータビジュアライゼーション機能が限られていたため、経営陣や各部門が望むほど簡単にレポートを使用できていませんでした。Salesforceのようなシステム内のレポーティングの中には、より多くの機能を提供するものもありましたが、それを利用するためにIdera ユーザーは高価なSalesforce アカウントを持つ必要があり、またこれは独自の小さなデータサイロを作り出していました。

このような度重なる問題に対処するために、IDERAの社内データアナリティクスチームは、3年をかけてデータウェアハウスを構築し、使用者向けのレポーティングをより一元化することを実現しました。また、同社のレポートの一部をExcel シートを介してデータウェアハウスに接続し、プロセスを自動化しました。

「IDERAのデータウェアハウスは、アプリケーションの本番データから組織全体のレポーティングデータまで、あらゆるものに使用されていました」と、Idera 製品責任者 Chris Scoreseは言います。「データウェアハウスの主な機能は、当社のすべてのデータについて信頼できる唯一の情報源となることでした。」

残念ながら、Idera, Inc. のデータウェアハウスに接続されたExcel レポートの更新には依然として多くの時間がかかり、その結果、多くのユーザーが異なるバージョンのレポートを使用していました。このため、新しい次のステップのデータソリューションが必要となり、Chrisはシニアデータアナリティクスウェアハウス責任者として、このソリューションの指揮を執ることになりました。

「最終的には、常に最新のデータを1つの場所に保管し、誰もが重要なデータを利用でき、独自のレポートを作成する必要がない方法を求めていました。次の論理的なステップは、すべての人が同じ場所で利用できるような、最適なBIツールを見つけることでした」と、Chrisは言います。

ソリューション

費用対効果が高くて使いやすい、機能豊富なBIプラットフォーム

Chrisは、財務、マーケティング、製品、セールスなど、Idera, Inc. の複数のチームと協力して、彼らの中核となる要件を確認し、最適なアナリティクスソリューションの検索に役立てました。

最初のベンダー選定では、Google Data Studio (GDS)、Power BI、Amazon Quicksightが選出されましたが、Chrisと彼のチームはすぐに、これらのソリューションにはいくつかの非互換性があることを発見しました。

「Quicksightには、当社がBIツールに求めていたレポート機能が不足していたため、除外しました」と、Chrisは言います。「GDSは必要十分であることが分かりましたが、そのユーザーインターフェース (UI) は理想的ではなく、追加のサードパーティ製ツールを使用して当社のSQL Server データウェアハウスをGDSに接続するにはコストがかかることが判明しました。」

どちらのツールも、より簡素化されたレポーティングを対象としていたため、Chrisは機能とコストの両方の要件を満たせるフル機能を搭載したBIツールを探すことに注力しました。「ちょうどその頃、YellowfinがIdera ファミリーに加わることになったので、その豊富な機能に基づいて、Power BIと比較するためのPOC (概念実証) プロセスに組み込むことにしました。」

導入

柔軟で使い慣れたレポーティングアーキテクチャーを備えた組み込みアナリティクスプラットフォーム

Chrisのデータチームは、YellowfinとPower BIの徹底的な比較を行った後、ユーザーエクスペリエンスと機能に基づいてYellowfinに決定しました。「Yellowfinは、SQLやデータベースの経験がある人にとってはより自然に感じられ、Power BIがDAXを使用しているのに対し、SQLと密接に連携しているため、より複雑なレポートを簡単に作成できます」と、Chrisは言います。「Yellowfinは、結合やサブクエリーを使用することでデータソースの結合を容易にし、SQLをベースにしているため、最終的にはデータチームの作業が格段に速くなりました。」

Yellowfinの導入が決定すると、Chrisは新しいレポート作成プロセスの構築と、Yellowfinと既存のデータウェアハウスとの統合に取り掛かりました。彼と彼のチームは、同社の様々な部門や経営陣が、レポート作成と意思決定プロセスのための主要なBIツールとしてYellowfinを採用するのを支援する上で、重要な役割を果たしました。

「2,3ヶ月のうちに、Yellowfin内にあらゆるチームのあらゆる種類のレポートが構築され、それらはすべて自動化されました」と、Chrisは言います。「何かを作成するたびに、社内に新しいYellowfin ユーザーが増えるようなもので、毎週、毎月、採用率が増加していくのを見ることができ、常に良いレビューやフィードバックがありました。」

結果

一貫性がある自動化された使いやすいレポーティングのための最新化された組み込みアナリティクス

Yellowfinの統合は、Idera, Inc. とその多くのビジネスユーザーにとって変革的なものでした。彼らは現在、レポーティングとデータ使用のニーズに対応する高度なアナリティクス機能を、すべて1つの統合されたアナリティクスツールで利用できるようになりました。

  • アクションベースのダッシュボードとビジュアライゼーションのための数百のチャートとグラフ
  • 自動化されたレポーティングとスケジューリングによりインサイトまでの時間を短縮
  • IT部門を必要としない一貫したレポート形式と使用体験

 

「洗練されたダッシュボードと重要なデータを、いつでも好きなときに利用できることは、これまでの当社にはなかったことであり、最大の助けとなりました」と、Chrisは言います。「全員が同じ考えを持ち、視覚的に魅力的で、ユーザーがナビゲートしやすく、無限のカスタマイズオプションを備えたプラットフォームを手に入れられたことは、大きな意味がありました。」

その機能に加えて、Yellowfinはレポートのロード時間に関するパフォーマンスを改善しました。「ユーザーがレポートをロードするのに2秒待つのと、8秒待つのとでは大きな違いがあります」と、Chrisは言います。「データウェアハウスの上に素晴らしいパフォーマンスがあることは、Ideraにとってプラスでした。」

ChrisとIdera, Inc. のデータチームから見て、Yellowfinを新しい組織全体のBIツールとして統合することの長期的な最大のメリットは、次の2つの重要な領域に集約されます。

「1つめは、レポーティングを自動化し、常に1つのバージョンを1つの場所に配置することです。これは、データウェアハウスが社内のデータに関する信頼できる単一の情報源になるというわたしたちの意図に沿ったものです。これにより、社員全員の作業が楽になっただけでなく、以前はExcel レポートを更新し続けるために契約社員を雇う必要がありましたが、このコストも大幅に削減できました。」

「2つめの大きなメリットは、Excelや現在のレポーティングだけでは作成できなかった、あるいは作成するのに1週間かかっていたレポートを作成できたことです。これらのレポートは、毎日最低でも1日1回更新され、いつでも利用できるようになりました。これは大きな助けになりました。」

今後

Idera, Inc. は、ユーザーがツールに慣れるのに合わせて、組み込みYellowfin アナリティクスダッシュボードとレポーティングモジュールの改良を続けています。

「一部のユーザーに対しては、次のステップとして、重要なレポートを特定の関係者に自動的にメールで送信するようにしました。これはレポートと更新されたデータを取得するだけでなく、そのプロセスを自動化し、インサイトまでの時間を短縮することができたため、大きな成果となりました」と、Chrisは言います。

Yellowfinのユニークなデータストーリーテリング機能 (ストーリーとプレゼント) や自然言語クエリ検索ツール (ガイド付きNLQ) の追加に関するユーザーからの問い合わせを受けて、Idera, Inc. はアナリティクスの最新化の旅路を始めたばかりであり、Yellowfinの製品を十分に活用しています。

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