【組み込み事例】アイビーシー株式会社

【組み込み事例】アイビーシー株式会社

ITシステム情報管理/性能監視ツール「System Answer G3」とYellowfinの連携で、レポート作成業務を従来の17分の1に

<概要>

今やビジネスとITシステムは切っても切り離せなくなっている。つまりビジネスを継続させるには、ITシステムを滞ることなく稼働させることが欠かせない。そこで必要になるのがITシステムの性能監視ソリューションである。アイビーシー株式会社(以下、IBC)が提供する「System Answer G3」はその代表例だ。「System Answer G3」ではITシステム全体の監視はもちろん、中長期の傾向把握や、性能問題の予兆検知や未然防止を的確に実施するため、1分間隔で性能情報を収集している。

さらにIBCでは「System Answer G3」で取得した莫大なデータを価値ある情報にするため、Yellowfinを分析エンジンとして構築したオプションサービス「System Answer G3 Stats Option powered by Yellowfin」(以下、Stats Option)の提供を開始した。あるユーザーは「Stats Option」を活用し、レポート作成業務を従来の17分の1に短縮できたという。

ビジネス遂行のキモを握るITシステム情報管理/性能監視ツール「System Answer G3」

今や企業において、ビジネスを遂行するにはITシステムが欠かせない状態となっています。そこで重要になるのがシステムを安定稼働させるための運用管理。情報システム担当者にとって、非常に重要な任務の一つです。

ITシステムと一口に言っても、ネットワークやサーバー、データセンター、プライベートクラウド/パブリッククラウド、仮想環境など、さまざまな技術で構成されています。それらをバラバラに監視するのは情報システム担当者にとっては非常に負荷が高い。そこで提供されているのが、それらの異なるITシステムの性能監視を一括して行うツールです。IBCが提供している「System Answer」シリーズもその一つ。2017年7月にリリースされた「System Answer G3」では、多岐にわたる各種機器の稼働状況や性能情報を収集し、システム全体を包括して一元監視。傾向を把握した上で予兆を検知して、事前対策を行う情報管理が可能なソリューションです。

「System Answer G3」には性能監視や稼働監視、分析、表示、アラート機能がありますが、中でも特徴的なのは、1分間隔で性能情報を収集する監視機能です。この機能により、詳細な稼働状況を把握することができるのです。また多彩な監視方法を用意していることも「System Answer G3」の特徴です。これによりネットワークや物理サーバー、仮想サーバー、クラウド、仮想基盤などさまざまな種類のデータを一元的に取得、ITシステム全体の稼働状況を正確に把握することが可能になります。

このような特徴が評価され、「System Answer」シリーズの導入実績は1,000社以上。「金融業を中心に、さまざまな業種・業界のお客さまに活用いただいています」とIBC ビジネスソリューション事業本部 コンサルティング・インテグレーション事業部 インテグレーション部 シニアマネージャーの廣田雅史氏は語ります。

Excelマクロからの脱却を図るため、BIツールを検討

このように性能監視ツールとして評価されている「System Answer G3」ですが、一つ弱点とも言えるのが、レポートツールの充実度。「System Answer G3」ではオプション製品と組み合わせることで、ITシステムの稼働情報をグラフ化して、報告書形式として出力することができます。「お客さまの中には独自のフォーマットで作成したいという要望が多く、その場合は別途お客さまごとにExcelマクロをカスタマイズしてグラフや帳票を提供していました」(廣田氏)

だがExcelマクロには課題がありました。Excelマクロだと計算の過程が異なるなど、作成した人の色が出てしまうこと。「そのマクロを使った帳票などは、一定の品質、基準で提供することを意識していたため、それなりにコストもかかってしまいます。そのためExcelマクロからの脱却を図りたいと考えていたのです」と廣田氏は語ります。

また、廣田氏らがExcelマクロからの脱却を考えていた頃、IBCのパートナーであり、Yellowfinの販売パートナーでもある、シースリー株式会社(以下、シースリー) セールスグループ マネージャーの新倉康一氏から、BIツールの「Yellowfin」を活用できないかという提案があったのです。新倉氏の話がきっかけとなり、2018年にWebサービスとして提供されているBIツールの検討が始まりました。

PostgreSQLの採用、GUIがわかりやすいことからYellowfinに決定

ツール検討の段階では、Yellowfinを含め3種類のBIツールを比較しました。それぞれインストールして比較したとはいうものの、「主にYellowfinを中心に検証しました」と廣田氏は続けます。その理由は、「System Answer G3」のDBにPostgreSQLを使っていたこと。そして、YellowfinとPostgreSQLとの接続相性が良いということが事前にわかっていたためです。

そのほかにもYellowfinを選定した理由として廣田氏が挙げたのは、GUIの操作性がよいということ。「SQL文が分からない人でも、ある程度、レポートの加工がしやすいというイメージがありました。また将来、予兆検知し、事前に対策を行う情報管理を強化していきたいと考えている私たちにとって、Yellowfinが提供しているシグナル(自動モニタリング機能)が使えるという期待もありました」(廣田氏)

しかしこのときの検証は、製品化に至ることはできませんでした。その理由は「System Answer G3」のデータ量が莫大すぎて、そのままではBIツールで処理できなかったからです。「System Answer G3」は1分間隔にデータを取得するため、中規模のお客さまでも取得する項目数は3万レコードにのぼると言います。計算すると1日に4,320万レコードが蓄積されていきます。「月ごとの比較をすると、莫大なレコード数になるので処理が耐えきれなかったのです。そこで、一度仕切り直し、実際に分析できる形にデータを加工して、再度、レポートツールとしてYellowfinが活用できるか、検証を行いました」(廣田氏)

具体的にはYellowfinで分析するのは「System Answer G3」で取得する1分間隔のデータではなく、1時間や1日ごとなどの平均値や最大値。Yellowfinで分析した結果から何か気づきを得て、「System Answer G3」ではさらに細かいところを見るというように役割を明確に分けることにしたのです。

Yellowfinを採用した自動レポート作成ツール「Stats Option」とは

その結果、想定通りに動いたことから、2019年3月、Yellowfinを活用した自動レポート作成ツールオプション「Stats Option」の製品化に向けて動き出すことになりました。

「3カ月後の6月に開催されるテクノロジーイベント『Interop Tokyo』への出展を目指して開発を進めました」と新倉氏。シースリーとしても動的なモノを展示したいと考えていたため、約3カ月という短期間で製品として完成させる必要がありました。

「Stats Option」の特長は大きく3つ。定例会などでよく使用されるフォーマットを標準搭載すること。レポート内容の期間や出力内容を簡単にカスタマイズできること。そして、BIエンジンを利用して、監視データを価値ある情報として活用したレポートを作成できることです。

Stats Option - 概要図

短時間での開発で最も苦労したのは、「Yellowfinは組み込みのシステムとなるため、裏側でさまざまな処理が動いています。その処理がなるべくシステムの負担にならないように工夫したことです。」と廣田氏は語ります。そこでこのYellowfinを組み込む作業にも、「System Answer G3」を活用。「System Answer G3 で性能を可視化しつつ、どういう処理ならシステムの負担にならずにできるか。この点を工夫するため、System Answer G3を使って改修していきました」(廣田氏)

もう一つ、テンプレートの作成にも苦労したと言います。「どういうモノを用意すればよいか。標準で用意しているものに加え、フィルター機能を使うことで、例えばCPUだけ見たい、ストレージの容量だけ見たいという要望を簡単に実現できるようにしました。現在提供しているテンプレートは50~60種類。さらに、お客さまから依頼を受けたものも含めて、新たなテンプレートも逐次増やしています」(廣田氏)

こういった、お客さま用途に合わせた使い方ができることもYellowfinの良さだと廣田氏は言います。

Stats Option - レポートテンプレート #1

「Stats Option」を導入したことで、報告書作成業務が従来の17分の1に

19年6月に、Yellowfinを採用した「Stats Option」の発売をリリース。現在、「System Answer G3」を導入している企業の数%が「Stats Option」を活用しており、効果も報告されています。

例えば、あるお客さまではこれまで月次の報告書作成に年間1,632時間かかっていましたが、「Stats Option」の導入により96時間に短縮。「報告書の作成時間が17分の1に削減されたことで、運用管理者が問題の原因把握や対処に時間が割けるようになり、システム障害の再発防止につながっている」といった評価も実際にお客さまから届いています。

またもう一つのメリットとしては、Yellowfinによって自動作成されたレポートはWebブラウザで表示されるため、Webブラウザが搭載されたデバイスがあれば場所や時間を選ばずに、レポートを確認できるようになったことです。「ITシステム管理者の働き方改革も支援できるツールだと思います」と新倉氏は語ります。

Stats Option - レポートテンプレート #2

IT障害でビジネスを止めないために、予測精度の向上を目指す

現在、ITシステムの運用監視のトレンドとしては、障害の予測にシフトしています。「System Answer G3単体でもキャパシティ予知や昨対比較など予測の機能は付いています。ですが、これは単体データの予測。一方、Yellowfinなら複数のデータを絡めて予測が可能になるので、予測の精度が高まります。IT障害によってビジネスを止めないためのキャパシティプランに加え、IT投資に活用できるような情報を提供する機能を実装し、Stats Optionを進化させていきたいと思います」と廣田氏。

予兆検知のために活用できると考えているのが、Yellowfinのシグナル。シグナルはデータの重要な変化を、自動的に検出し、レポーティングします。そして、ユーザーに通知してくれる機能。手作業では見つけられなかった細かな気づきも教えてくれます。これをうまく活用して、他社では実現できないより精度の高い予兆検知の実装を検討しているのです。

Stats Option - レポートテンプレート#3

「BIツールは通常、販売管理や会計など基幹システムとともに活用されるのが一般的な中、性能監視の分野でも非常に有効に活用できる。それを証明したのがStats Optionです。System Answer G3はStats Optionという他社にはない機能を提供したことで、性能監視の分野で業界ナンバーワンの実力を持つソリューションといっても過言ではないと思います」(新倉氏)

オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境の運用がうまくいっていない、レポートの作成業務に時間がかかるなど、ITシステムの監視に課題を抱えているのであれば、「System Answer G3」と「Stats Option」を検討してみてはいかがでしょう。きっと良い答えが得られるはずです。

“Excelマクロからの脱却を図りたかった。そこで、データベースとの相性がよく、GUIの操作性も抜群。SQL文が分からない人でもレポートの加工がしやすいという点から、Yellowfinを選択しました”

アイビーシー株式会社

ビジネスソリューション事業本部 サービス事業部

コンサルティング&インテグレーション部

マネージャー

廣田 雅史氏 (上写真)

“System Answer G3はStats Optionという他社にはない機能を提供したことで、性能監視の分野で業界ナンバーワンの実力を持つソリューションと言っても過言ではないと思います”

シースリー株式会社

セールスグループ

マネージャー

新倉 康一氏

アイビーシー株式会社

本社:東京都中央区新川一丁目8番8号

2022年10月16日で設立20周年を迎えた。30周年、40周年を視野にミッション「IT障害をゼロにする」、ビジョン「IT活用で永続的に成長し、事業・社会へ貢献する」を新設。同ミッション、ビジョンの実現に向け、ITシステム情報管理/性能監視ツール「System Answer」シリーズを開発・提供。また同ツールのSaaS型モデルである次世代MSPサービス「SAMS」の拡大を推進。顧客企業のDX支援、セキュリティ管理やコスト管理に対する課題解決に積極的に取り組んでいる。

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