Yellowfinの箱ひげ図を使って都道府県別外国人人口割合を分析

Yellowfinの箱ひげ図を使って都道府県別外国人人口割合を分析

Yellowfinには、箱ひげ図が備わっています。今回は、箱ひげ図を活用して都道府県別外国人人口割合の分析を行ってみました。

 

箱ひげ図の概要と分析例

 

箱ひげ図とは?

下記イメージように、箱から上下あるいは左右にひげが伸びたような形状のチャートであることから、箱ひげ図と呼ばれています。英語名では box plot、box-and-whisker plot などと呼ばれ、1970年代にアメリカで開発されたチャートだそうです (出所:Wikipedia)。

 

 

 

1 つのチャートに最大/最小値、平均値などをまとめて示すことができ、一目で多くの情報を確認することができるため、様々な用途で用いられています。第1四分位は下から 1/4 に位置する数値、第3四分位とは下から 3/4 に位置する数値を示します。ちょうど真ん中に位置する数値は中央値です。

 

箱ひげ図の作成

箱ひげ図を作成するためには、最低限軸と集計値が1つずつ必要です。複数の箱ひげ図を並べて表示したい場合、もう1つ軸が必要となります。

ご覧いただいているテーブルは、都道府県ごとの外国人割合を示すものです。単年度の分析を行う目的であれば、都道府県軸と集計用の数値の2列があれば箱ひげ図を作成することができます。複数年分の箱ひげ図を並べて、各年の傾向を比較するためには、年の軸も必要です。

 

 

箱ひげ図を使って分析(単年)

2020年の状況(※1)を確認します。平均値と中央値ともに1%を超えています。第1四分位が1%を割っており、4分の1以上の都道府県で、外国人人口の割合が1%に達していない様子が確認できます。第3四分位の数値が2.40%で、少なくとも4分の1以上の都道府県で、50人に1人以上が外国人在留者であることを意味しています。

最小値と最大値で3.55ポイントの差があることが分かります。最大値は国際都市東京で、3.99%が外国人です。以下、2位愛知県(3.63%)、3位群馬県(3.24%)、4位三重県(3.16%)、5位岐阜県(3.00%)と続いており、大都市という条件以外にも、製造業が盛んな都道府県で外国人人口の割合が高い様子が見て取れます。労働力不足を補うために、製造拠点をはじめ、様々な経済活動において外国人労働力に頼る現状の日本の姿を映し出していると言えます。

 

 

※1 統計局が公表するオープンデータを活用して箱ひげ図を作成しました。2020年のデータ算出に使用した2種類のデータ(都道府県別総人口、在留外国人人口)の集計タイミングが異なるため、実際の数値とは多少異なってくる可能性があります。

 

箱ひげ図を使って分析(複数年)

複数年分の箱ひげ図を並べて、2000年、2010年、2020年と、10年単位の推移を見てみます。最大値、最小値、中央値、平均値、第一四分位、第三四分位の全ての数値が、右肩上がりに上昇している様子が分かります。特に、2010年から2020年の10年間で、各数値が大幅に増加しています。

 

2010年から2020年の間に数値が大きく増加している背景として、政府が外国人労働力の受け入れに積極的になっていることが挙げられます。代表的な施策が、2017年11月施行された外国人技能実習制度です。少子高齢化が進み、先進国の中でも特に生産労働人口の減少率が大きい日本において、外国人労働力の受け入れ拡大は、労働生産性の向上と並ぶ大きな課題となっています。

 

最後に

一目で多くの情報を詰め込むことができる箱ひげ図は、データの全体像をつかむためにとても便利です。

是非Yellowfinの箱ひげ図を活用して、様々なデータの傾向を把握してみてください。

 

チャートの作成方法や本記事に関する詳しい説明を聞きたい方はお気軽にお問い合わせください。

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