Yellowfin 9.16.1 – Fast PDF Betaでレポート出力パフォーマンスを大幅強化
2025年10月16日(米国テキサス州オースティン)– Yellowfinは本日、Yellowfin 9.16.1をリリースしました。本バージョンは、大規模データエクスポートのスケーラビリティ向上、セルフサービス型データ準備機能の拡張、そしてユーザーエクスペリエンスの改善に焦点を当てたパフォーマンスおよび機能アップデートです。
9.16.1 リリースハイライト
以下は、9.16.1で追加・改善された主な機能およびパフォーマンス強化の概要です。
- Fast PDF Exporter (ベータ版)
新しいPDFエクスポーターは、高速かつメモリ効率を重視して設計されており、大量のコンテンツレポートや複数ページのプレゼンテーション、大量のダッシュボードを素早くエクスポートできます。迅速な出力が求められる本番環境での利用に最適です。ただし、複雑な書式はブラウザ上の表示と完全に一致しない場合があり、JavaScriptチャートなど一部オブジェクトはサポート対象外です。新しいPDFエクスポートオプションの詳細はこちらをご覧ください。
- クライアント組織向けデータ変換機能の拡張
Data Transformation (DT) 機能をクライアント組織にも拡張しました。クライアント組織のユーザーが、自身のデータソースを使用して独自にDTフローを作成・実行できるようになり、セルフサービスによるデータ準備の柔軟性が大幅に向上します。Data Transformation機能の詳細はこちらをご覧ください。
- ガバナンスの強化
新しいRESTエンドポイント(GET /admin/users/{id}/content)を追加しました。これにより、コンテンツスーパーユーザーは特定ユーザーがアクセス可能なすべてのコンテンツ(プライベートアイテムを含む)を一覧表示できます。監査やセキュリティ管理において重要なツールとなります。
- レポートのカスタマイズ性向上
合計行(セクション合計、総合計、列合計)に罫線を追加できるようになりました。財務レポートなどでの視認性を高める、小さいながらも重要な改良です。
その他の改善点と修正内容
9.16.1では、以下のような細かな改善も行われています。
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ローカリゼーション:日本語などの言語で見やすい表示を実現するため、列ヘッダーのテキスト折り返しを強制する新しいレポート書式オプションを追加。
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ワークフロー:キャンバスダッシュボード上に「PDFまたはXLSXへのエクスポート」ボタンを直接追加できる設定オプションを追加。
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一貫性:組織レベルごとにレポートのデフォルト日付・時刻・タイムスタンプ形式を指定可能に。
Yellowfin 9.16.1は、全ユーザーに向けたパフォーマンス・管理性・操作性の向上を提供し、前回のYellowfin 9.16リリースをさらに発展させるアップデートとなっています。