Yellowfinの今後の展開

Yellowfinの今後の展開

先日発表されたIderaによるYellowfinの買収は、多くの方を驚かせたかと思いますが、この買収には期待が高まる多くのことが含まれています。このブログでは、Yellowfinの創立者であるGlen Rabieが今後について語ります。


2013年にYellowfinを創立してから、完全なブートストラップ(起業家精神)で今日までビジネスを成長させてきました。資金力のある競合とグローバルに戦うには、何かを変えなければならず、Yellowfinの次の章を実現するために、Ideraに手綱を渡すことにしました。

私たちが作りあげたYellowfinを大変誇りに思っています。私たちが市場にもたらした革新レベルは、前代未聞のものでした。多くのアナリティクスユーザーが当たり前のように使っている製品の始まりとなるものが沢山ありました。統合マッピング、コラボレーション、自動分析、組み込み、ストーリー、そして最後のリリースとなったガイド付きNLQ(自然言語クエリ)です。

最終的に私たちは、ビジネスユーザーのBIツールの導入が少ないという問題の解決策を見出すことに躍起になりました。私達はこれまでとは違う考えで、根本的にパラダイムを変えようと思いました。Gartner Magic Quadrantで2年連続「ビジョナリー」に認定されたのも納得できます(3年連続を目指したいものです)。

製品だけではありません。私たちは、パートナーを介して市場に参入することに焦点を当てた素晴らしいビジネスも作り上げました。Yellowfinを自社のアプリケーションに統合するソフトウェアビジネスと、独自の分析ソリューションをエンタープライズの顧客に提供するシステムインタグレーターの両方があります。世界中の数多くの素晴らしいパートナーの方々と一緒に仕事をし、深い関係を築くことができたことに、私自身大きな満足感を得ることができました。

日本からイギリス、ヨーロッパ、南米、そして北米まで、オーストラリアのスタートアップ企業としては、非常に素晴らしいストーリーとなりました。

しかし、Yellowfinの次の章へ移る時となりました。今後は、IderaがYellowfinのストーリーに多くの付加価値を与えることになるのです。Ideraは、パートナーと共に拡張していくという同じような哲学を持っており、アナリティクス市場において差別化されたスタックを作り上げる、素晴らしい隣接製品群をポートフォリオに抱えています。例えば、データウェアハウスETL自動化ソリューションのWherescape、JavaScriptチャートエンジンのFusion Charts、オープンデータレイクプラットフォームのQuboleなどの組み合わせは、私たちの顧客やパートナーに世界クラスの能力を追加するものです。まさに、素晴らしいスタックです。

Ideraがソフトウェア開発者のユースケースに注力していることもあり、今後もYellowfinは組み込み分野で加速し、統合プロセスの合理化やアプリケーションのDevOpsマネージメントの強化に注力する可能性が高くなります。

Yellowfinは、Ideraの他のスタックと合わさることで、優れた組込み分析ソリューションの展開に必要なすべてを備えるだけではなく、ソフトウェア開発のライフサイクル全体とサポートに必要なすべてを理解している企業を背後に持つことになります。

Yellowfinから離れることは大きな決断であり、決して簡単なことではありませんでした。私の人生の大部分を費やしてきました。ビジネスと製品に情熱を持っていますが、創立者であるJustin Hewittと私は、自分たちができる限りビジネスを進めてきたと信じています。Yellowfinで経験したことに、一生感謝します。一緒に仕事をした素晴らしい人達、共に過ごした楽しい時間、そして競争の激しい市場でブランドを確立していくための大きな挑戦でした。

私たちが愛情をもって作り上げたものを、Ideraがどのように受け継ぐのか楽しみです。これからの可能性はとても大きいと思っています。

おこがましいかもしれませんが、私はNLQがアナリティクスの方法を再定義することができると心から思っています。Yellowfinには、たくさんの魅力が詰まっています。

私の後を継ぐゼネラルマネージャーのAtanas Popovに既に会った方も多いかと思いますが、彼はこれからのチャンスにとてもワクワクしており、お客様やパートナーの皆様には、是非彼と連絡を取っていただきたいと思っています。私たちのロードマップは、Ideraの優先項目と一致しており、お客様が引き続きYellowfinへの投資から素晴らしい価値を得ていただけると確信しています。

NLQは主にメトリクス(指標)で話しますが、「未来は明るい!」というシンプルな選択肢もあったらいいのにと思います。

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