Yellowfin Bytes:パフォーマンスが大幅に向上した8.0.2リリース

Yellowfin Bytes:パフォーマンスが大幅に向上した8.0.2リリース

様々な機能強化と改修を実施したYellowfin 8.0.2がリリースされました。今回のリリース(と、2019年の後半)では、アナリティクススイートの全体的なパフォーマンスの向上に注力しています。

以下の領域において読み込み時間に、数多くの改善を実施しました。

 

  • ダッシュボード
  • タイムライン
  • 閲覧ページ
  • お気に入り
  • シグナル
  • ビュービルダー
  • LDAP認証

 

しかし、このパフォーマンスの改善を、すべてのユーザーが明確に体感できるわけではない点に注意してください。Yellowfinがインストールされているインフラや、レポート作成データベースのパフォーマンス、ネットワークレイテンシや、ユーザー個人がアクセスできるコンテンツの量など、様々な要因がパフォーマンスに影響を与えます。中には(最大4倍のスピードで)大幅な改善に気が付くユーザーもいれば、それほど影響を感じないユーザーもいるでしょう。

それでは、8.0.2リリースの詳細を確認していきます。

 

ダッシュボード

Yellowfinリポジトリデータベースの呼び出しを最適化することで、ダッシュボードの読み込み時間を短縮しました。これには、以前まで個別リクエストにより読み込みを行っていたメタデータの一括読み込みと、頻繁にアクセスするシステム情報のキャッシュが含まれます。一括読み込みと、キャッシュの最適化は、ダッシュボードとレポートのメタデータ読み込みプロセスに導入され、特に以下の領域に適用されています。


  • グループメンバーシップ、コンテンツレコード、ユーザーがお気に入りに登録したコンテンツ
  • レポートキャンバスオブジェクト、アラートベースウィジェット
  • ダッシュボードの以前のIDの保存とキャッシュ
  • ブックマーク
  • ダッシュボード構成
  • ディスカッション要素

 

タイムライン

Yellowfinリポジトリデータベースへのリクエストをマージし、ユーザーアクセス決定プロセスを改善することで、タイムラインの読み込み時間を短縮しました。また、シグナル読み込みプロセスの最適化により、タイムライン上での膨大な量の処理時間を節約しました。

ブラウザレベルでのイメージのキャッシュを強化し、イメージが最近変更されたかどうか、また新しいバージョンをサーバから取得する必要があるかどうかを判断するコンテンツEタグが使用されるようになりました。

この領域での改善は、シグナルのような他のコンテンツの通知読み込み時間の短縮にも繋がっています。

 

閲覧ページ

ユーザーアクセス決定プロセスを改善することで、閲覧ページの読み込み時間も短縮しました。このプロセス内のユーザーグループメンバーシップのキャッシュにより、Yellowfinリポジトリデータベースへのリクエストも減少しています。

 

シグナル

データの表示と、生成されるシグナル内の可視化に使用されるカラムフォーマッターをキャッシュすることで、シグナルの読み込みスピードは劇的に改善されました。これは、タイムライン上のシグナル通知と、シグナル一覧ページでのシグナル閲覧の両方に影響し、読み込み時間を短縮します。

 

ビュービルダー

レポート作成データソースから、テーブルとカラム(列)のメタデータを一括読み込みできる、新しい設定オプションを追加しました。また、ソースデータベースメタデータは、必要に応じて、無期限にキャッシュできます。これらのオプションにより、特に以下の状況の処理において、ビュービルダーを高速で実行できるようになりました。

 

  • (結合など複数のテーブル要素を含む)非常に容量の大きなビュー
  • 複数のスキーマを含むデータベース
  • Yellowfinとレポート作成データソース間のインターネットレイテンシが高い

 

上記のような状況でのレポート作成を検討している場合は、Yellowfinのサポートチームにお問い合わせのうえ、より詳細な設定情報をご確認ください。

 

LDAP認証

LDAP認証におけるクライアント組織決定プロセスを改善しました。これにより、マルチテナント、およびLDAP認証を使用しているYellowfin環境へのログイン時間が短縮されます。

LDAPユーザーログイン時に発生する(同時接続セッションのアクセスを決定する)グループの平滑化は、ユーザーがメンバーになっている各グループの平滑化ではなく、ユーザー単位で計算されるようになりました。グループにはパッチが適用され、必要に応じて、LDAPユーザーに適切なアクセスが反映されます。これにより、ログインパフォーマンスが大幅に向上します。

 

コンテンツ共有

コンテンツ共有のパフォーマンスは、Yellowfinインスタンス上に大量の指名ユーザーがいる場合に影響を受けていましたが、一括読み込みとアクセスプロセスの最適化により、共有ポップアップの読み込みとアクセスのパフォーマンスを改善しています。

Yellowfin 8.0.2へアップグレードしましょう

最新リリースのダウンロードについては、Yellowfinサポート、もしくはライセンス購入元までお問い合わせください。

その他の機能強化や改修については、リリースハイライト、またはチェンジログをご確認ください。

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