組み込み型アナリティクスの導入で、素早く新しいビジネスを生み出す
・分析機能をアプリケーションに導入したいけどリソースやコストもかかりすぎる
・新しいビジネスの立ち上げを予定していて、分析機能も手間なくつけたい
・エンジニアはいないけどユーザーの満足度を上げるために分析機能を組み込みたい
2020年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる大きな課題に直面している企業も多いかと思われます。 移動の制限により、これまでの消費行動は急な変化を遂げました。
オフラインからオンラインにシフトしている部分も多く、オフラインのビジネスは苦しい状況に直面しているかと予想されます。そんななか注目されるのが組み込み型のアナリティクスです。
アプリケーションに分析機能を手軽に組み込むことができ、専門的な開発知識を持っていない人でも開発が可能です。
今回は、世界50ヶ国以上、約29,000社以上で採用されるBIツールを展開するYellowfinが、組み込み型アナリティクスについて詳しく解説します。
目次
組み込み型アナリティクスとは?
組み込み型アナリティクスとは、見たいKPIを望む形の可視化方法でワークフローに直接組み込むことを指します。
簡単に言うと、組み込み型アナリティクスとは、分析システムのOEMのようなイメージで、分析機能やビジュアライゼーションを、別のアプリケーションに統合(組み込む) することです。
その中でも、「アプリケーションへの組み込み (CRM、SFA、人事...etc)」と「情報提供ポータルとしての利用BIの組み込み」の大きく二つに分けられます。
自社開発ソフトウェア・サービスへの組み込みはもちろん、顧客向けデータ公開プラットフォームや、取引先との情報共有プラットフォームなどにも導入できます。
例えば、Yellowfinをウイスキー会社のアプリケーションに組み込んで展開した場合など、通常のグラフだけでなく、様々なレイアウトや背景などを用いながら、ご希望のビジュアライゼーションを実現することができます。
売上げランキングなどのような形でわかりやすいビジュアライゼーションも可能で、ユーザー満足度の向上にもつなげることができます。
つまり、あなたが新しいビジネスやアプリをローンチさせることを計画している場合、必要な時に必要な分だけデータを取得して活用する分析システムを、開発することなくとりいれることができます。
組み込み型アナリティクスを利用する際のメリット
パンデミックにより、企業は、データを追跡、分析、利用する速度、精度、場所を再定義することが必要となりました。
多くの企業が、組み込み型アナリティクスに興味を持ち始めていますが、実際に利用する際のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
- 初期開発コストの削減
- 競争優位性を高める
- 市場投入までの時間の短縮
- 運用・保守リソースの削減
- 追加開発コスト削減
- ユーザーの利便性の向上
自社で開発するのに比べて、上記のように組み込み型アナリティクスは多くのメリットがあります。
下記は、自社開発するケースとBIを組み込むケースを比較した図になります。
多くの点で自社で開発するよりもBIの組み込みの方がメリットが多いことがわかります。
素早く新しい収益を生み出す
組み込み型アナリティクスは、従来のビジネスに分析機能を簡単に素早く導入することができ、ユーザーのアプリケーション、ワークフロー、情報サービス内で、ビジネスの価値を即座に提供することが可能です。
そのため、専門の知識をもつ開発担当者がいない場合でも導入することができます。
新たな収益モデルを構築する際、一から分析機能を開発していると、導入までにかなりの時間を要します。
組み込み型アナリティクスを導入すれば、短期間で素早く低コストで新たなビジネスをスタートすることができます。
ユーザーエクスペリエンスを向上
組み込み型アナリティクスを導入することにより、データのビジュアライゼーションについても高度なものが表現でき、ユーザーの満足度は上昇する傾向にあります。
例えば、YellowfinのBIを導入した企業の一つである「リバイス合同会社」は、組み込み型アナリティクスを導入することにより、レポート作成の業務効率が劇的に上がっただけでなく、自社サービスの差別化やお客様満足度も向上したそうです。
それまで丸一日作成に費やしていたデータ集計、分析、グラフなどの作業は瞬時にBIツールのダッシュボードに表示されるため、手作業でのレポート作成の必要もなくなりました。
分析機能を導入するコストを大幅に削減
通常、自社で開発して分析の機能を導入するためには、専門の知識をもつ開発者などが必要となり、コストがかかるだけでなく、導入までの期間も長くなってしまいます。
しかし、組み込み型アナリティクスを利用すれば、それらが大幅に削減できるので、今多くの企業で注目されています。
プログラミング知識は不要!組み込み型アナリティクスの設定や組み込む方法
専門的な開発知識を持っていない人でもアプリケーションの開発が可能な環境が組み込み型アナリティクスなら実現します。
その手軽さから、データ活用を積極的に推進している企業や、新たなビジネスをスタートさせようとしている企業からの注目が増しています。
今回は、BIツール Yellowfinを例に、Yellowfinの様々な要素を、Webベースアプリケーションやポータルに組み込む方法をご紹介します。
2つのYellowfinを統合手法
- アプリケーション統合:アプリケーション全体、もしくはアプリケーションの一部を、カスタマイズされたフルページアプリケーションとして統合したり、iFrameに組み込んだりします。
- コンテンツ統合:ダッシュボード、レポート、ストーリーなどの個別のコンテンツアイテムを、アプリケーションに統合します。
統合手法を組み合わせることで、統合の作業量に対してユーザーに最適な成果を実現できます。
Yellowfinのホワイトラベル機能と組み合わせることで、どちらの手法でも、Yellowfin機能をターゲットアプリケーションにシームレスに統合できます。
アプリケーション統合
ソフトウェアのユーザーに、レポートやアナリティクス機能を提供するために、様々な方法でYellowfinを組み込むことができます。
グラフなどの個別のコンテンツアイテムから、Yellowfin アプリケーション全体まで、どの機能を使用するかをきめ細かく制御できます。
アプリケーション統合は、以下のような機能をユーザーに提供したい場合に適しています。
- セルフサービス・アドホックレポート作成
- タイムラインのようなコラボレーション要素
既存のアプリケーションやウェブサイトにYellowfinを完全に統合するための設定
アプリケーション統合は通常、以下のいずれかの設定をして実現します。
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1.リダイレクト
最も実装が簡単なのが、このアプローチです。既存のポータル、またはソフトウェアの他の部分と一貫した使用感を維持するために、Yellowfinのロゴの差し替えや、コア要素のカラー変更などが可能です。
Yellowfin アプリケーション内やYellowfinとアプリケーション間の両方で、カスタムヘッダーを使用して、ユーザーナビゲーションを制御することもできます。
2. iFrame
Yellowfin アプリケーションを独自ポータルのiFrame内に組み込むこともできます。
独自のアプリケーションのヘッダーが使用できます。カスタムナビゲーションを実装する場合は、リダイレクトよりも簡単な方法です。
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Yellowfinを既存のアプリケーションと違和感なく統合されている状態にするためには、リスタイリングとアプリケーション統合オプションを組み合わせて使用することで、Yellowfinを既存のアプリケーションのシームレスな拡張として見せることができます。
また、アプリケーションに組み込むコンポーネントは選択することができます。機能的なアクセス、または個別のURL管理により、アプリケーションに実装するコンポーネントを正確に調整することができます。
ユーザーエクスペリエンスの制御について
Yellowfin アプリケーションの各コンポーネントは、個別のURL、または入力パラメーターを使用して、アクセスすることができます。この機能とアプリケーション内のユーザーナビゲーションを制限する機能(または、入力パラメーターを使用)を組み合わせることで、アプリケーションのコンポーネントを個別に組み込むことができます。
例えば、ユーザーを直接レポートビルダーに誘導するリンクをアプリケーションに作成できます。
Yellowfinの標準的なナビゲーションは無効になっているため、ユーザーがレポートの作成を完了すると、ユーザーはアプリケーションと対話をして、Yellowfinを含まない次の場所へ移動することになります。
カスタムナビゲーションをサポートするために、Yellowfinは、コンテンツIDやロケーションをプログラムで取得できる複数の管理webサービスの呼び出しを提供します。
コンテンツ統合
コンテンツ統合は、Yellowfin アプリケーションからレポートやダッシュボードなどの個別のコンテンツアイテムを組み込み、表示します。
コンテンツ統合は、(作成ではなく)使用を目的として多くの場合、アプリケーションの他のワークフローと完全に統合されます。
コンテンツ統合の主な手法はJavaScript APIです。
個別のコンテンツアイテムは、iFrameを使用して統合し、カスタムURLリンクを使用して、特定のコンテンツに誘導することができます。
JavaScript API
JavaScript APIを使用すると、レポートやダッシュボードを外部のウェブページに組み込むことができ、Yellowfinとは別のウェブサーバでホストすることができます。
エンドユーザーのブラウザがYellowfin サーバにアクセスできる必要があります。
組み込み型アナリティクスを導入する際の注意点
多くの活用メリットがある組み込み型アナリティクスですが、導入する際の注意点はどのようなものがあるのでしょうか?
注意1 導入の目的を明確にする
単に分析機能を導入するだけでなく、何の目的で、誰に向けて分析機能を活用するのかを明確にしておく必要があります。
そこがあいまいになってしまうと、導入後にうまく活用できないなどの状況になりかねません。
注意2 データの収集・整理
分析機能を活用するためには、分析をするためのデータが必要だということは言うまでもありません。
分析をする予定のデータを選別し、それらのデータを整理しておく必要があります。
注意3 組み込み分析機能の統合方法などについて事前に検討
統合方法も、様々な選択肢があり、用途や状況に応じて変わってきます。
事前にどのような統合方法を採用するべきかを検討する必要があります。
組み込み型アナリティクスの活用事例
組み込み型アナリティクスの活用事例としてどのようなものがあるかみてみましょう。
CRM分析(リバイス合同会社様 )
中古自動車販売 業界向けCRMのデータ分析
ダッシュボード機能として採用顧客向けコンサルティングに必要なデータを収集し、Yellowfinを使って分析ダッシュボードを新規構築デザインとコンテンツ開発に集中することで、サービスを迅速に導入し、個社毎のレポート作成をゼロに複数社、500ユーザー以上が活用中。
まとめ
今回は、組み込み型アナリティクスについて、BIツールのYellowfinの事例なども交えながら詳しくご紹介しました。
組み込み型アナリティクスは、一度導入すると基本的には長期で運用していくことが多いため、製品を選定する際には、様々な情報を整理し、製品を選ぶ際には、戦略的にパートナーシップを築いていけるかどうかも考慮したほうが良さそうです。
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