incudaはYellowfin BIで小売企業向けフルスタックデータウェアハウスプラットフォームをリリースしました

背景

2012年に設立されたincudaは、ドイツを拠点とするITサービスおよびコンサルティング企業であり、中規模 (年商2,000万〜5億) のマルチチャネル小売企業 (eコマース、店舗、コールセンター、カタログなど) 向けに、データセンター、データベース、データモデル、レポート作成ツールなどのフルスタックデータウェアハウスプラットフォームを提供しています。

Incudaは、データからのインサイト取得を促進するために、すべての顧客に複数の構築済みパッケージ製品を提供しています。incuda BIは、オンラインおよびオフラインの様々なチャネル、バックオフィス、およびサードパーティ製システムからのデータを使用して、小売ビジネスモデルのすべてのデータソースを統合することで、小売企業と市場および運営や最適化に必要なすべての情報 (見込み客、顧客、製品、購入、物流、集荷と梱包、収益、利益など) を結びつけるのに役立つ、ビジネスパフォーマンスの全体像と理解を深めるための詳細なデータを提供するコア製品です。

incudaのデータプラットフォームは、ホワイトラベル化されたYellowfin BI製品を使用しており、Yellowfinの豊富な組み込みアナリティクス機能を活用して、そのコアサービスを強化しています。incudaは10年以上にわたるYellowfinの顧客であり、今日でもその製品を活用し続けています。

「Yellowfinは、顧客全体で優れた拡張性を持つ標準化された製品を最初に構築することを可能にした重要なコンポーネントの1つです。Yellowfinのマルチテナント機能がなければ、わたしたちにとっても、わたしたちの顧客にとっても、魅力的なアプローチにはならなかったでしょう。Yellowfinは、わたしたちの製品を拡張可能なプラットフォームとして実現するための重要キーコンポーネントの1つです。」

incuda 創設者 Franz Posch

課題

急速な市場の変化とデータに不慣れな顧客

2012年にincudaは、成長する小売市場において、投資家から資金提供を受け、データインサイトに対する高い要件を持ちながら、従来のデータウェアハウスやBIソリューションおよびコンサルティングサービスを導入できない新興企業が数社いることに気が付きました。

コンサルティングビジネスで豊富な経験を持つincudaは、小売企業に最新のデータを迅速に提供できる、手頃な価格で効率的なBIが市場に必要とされていることを認識しました。同社は、データウェアハウスアプローチの成熟度を急速に高めることで、標準化を通じて、この新しい顧客セグメント向けにより手頃な価格で提供できるようにしました。

「incudaは、すべての顧客に標準化されたデータウェアハウスプラットフォームを提供します」と、incuda 創設者のFranz Poschは説明します。「標準化が意味するのは、すべての顧客がまったく同じコアデータモデル、レポート作成ツール、レポートおよびダッシュボードを利用でき、最新情報を取得できるということです。」

Franzによると、incudaが直面した重要な課題は、彼らの提供する価値を新しい顧客に伝えることでした。「コンサルティング分野における経験から、わたしたちが彼らに提供できる最も重要な支援は、製品の価値を証明するマーケティング面であり、マーケティングやセールスに携わる新興企業が、従来のものから新しいものまで、幅広いマーケティングチャネルにおけるキャンペーンを迅速に分析し、マーケティングにおける調整を最適化して、市場で成長できるようにすることでした。」

価値と成長という目標を実現するために、incudaは、拡張性、柔軟なアーキテクチャー、マルチテナント機能を備えた組み込みBIソリューションが必要であると判断しました。「BIソリューションパートナーを探し始めたとき、すべての顧客にわたる拡張性が最も重要な要素でした。」

ソリューション

マルチテナント機能を備えた拡張可能な組み込みBI

incudaは、中規模小売企業向けのデータウェアハウスプラットフォームを実装し、提供するために必要なものを備えた適切なBIソリューションを探すために、3ヶ月を費やしました。最終的に同社は、いくつかの特徴に基づき、Yellowfinを主要な選択肢として評価しました。

「当社のソリューションを鑑みて、より拡張可能なアナリティクスおよびレポート機能を市場に提供できるのはどこかと考えたときに、シンプルで堅牢なマルチテナント構成を実現する唯一の拡張可能なBIツールがYellowfnでした」と、Franzは言います。「当社の製品のコアが標準製品のようなものであることを考えると、ダッシュボードやレポートといったビジネスコンテンツすべてを顧客が利用できるようにしたかったのです、しかし、これを顧客ベース全体で維持しなくてはいけません。バグが見つかれば修正しなくてはいけませんが、これをすべての顧客に対して個別に修正するのではなく、一度に修正したいと考えていました。新機能についても同様で、特に新興の製品は常に機能を増やしています。わたしたちは、これらを一度構築して実装し、誰でも利用できるようにしたかったのです。Yellowfinはまさにそれを可能にしてくれました。」

導入

標準化されたレポーティングとセルフサービスBIを1つに統合

incudaは、Yellowfinを自社のincuda BI製品の一部として実装するためにプロジェクトを進め、間も無くして、従来のソリューションにインサイト取得を依存していた中規模小売企業の新しい波に向けて、標準化されたレポート、ダッシュボード、データウェアハウスを提供できるようになりました。

「当社のプラットフォームを顧客に提供する場合、彼らはプラットフォームの標準的な機能から使い始めます。つまり、私たちがデータモデルを満たし、標準的な指標を計算することで、彼らは収益、製品販売、在庫レベル、マーケティング属性など、ユーザーが使用するレポートをすぐに使用することができます。これは、すべての新しい顧客に対して、プラットフォームにデータを読み込むとすぐに使用可能になります」と、Franzは言います。

「incudaのシステムは完全にオープンです。顧客はすべてのデータにアクセスでき、そこには完全な透明性があります。彼らは独自のテーブルを作成し、独自のメトリックス (数値) を計算して、独自のテストキャンペーンを実行できます。また、Yellowfin内でレポートをコピーして独自のレポートを作成したり、要素を変更したりなども完全に制御することができ、データウェアハウスで行う一般的なBI処理をすべて実現できます。」

「わたしたちは、コネクターを使用してデータソースに接続をしているため、新しいマーケティングチャネルがあれば、コネクターを接続するだけでそのデータがレポートに表示されます。これにより、Yellowfin内で利益に対するマーケティングパフォーマンスを確認できます。新しいマーケティングパートナーを試したり、追加のソースシステムを統合したりするのも、容易に実現できます。このコネクターアプローチにより、データソースに接続し、Yellowfin レポートやダッシュボードで非常に迅速に利用できるようにすることができます。」

標準レポートとセルフサービスBIオプションの両方を利用できるようになったことで、incudaの新製品は、そのアクセス性のおかげで、小売企業の顧客に急速に受け入れられました。「基本的に、incudaはレポート側の1つのBIインターフェースを維持し、すべての顧客がレポート、ダッシュボード、および分析を追加できるようにしています。わたしたちにとって、Yellowfinはこのアプローチを可能にするユニークな存在でした。」

結果

データドリブンな意思決定をすべてのビジネスユーザーに簡単に

incuda BIは、11年以上にわたりYellowfinをデータプラットフォームおよびアナリティクス機能の強化に使用しており、中規模小売企業の顧客基盤がこれまでに直面してきたデータのアクセス性とソリューションの価値に関する多くの課題に対処しながら、同社のビジネスにいくつかのメリットをもたらしてきました。

「顧客からのフィードバックによると、Yellowfinは、前年度のレポートのような単純なビジネス指標を計算するにも、より複雑なレポートやダッシュボード構造の計算をするにも非常に強力なツールであるとのことです。彼らは、Power BIのような他のBI製品で同様のことを実現するのははるかに難しいと感じています」と、Franzは言います。「実行は可能であるが、Yellowfinほど簡単でも堅牢でもなく、拡張性もありません。」

「当社の運用チームでは、全プラットフォームに対して3つのKPIを設定しています。それは、完全なデータ、正確なデータ、そしてデータセキュリティです。わたしたちはこれらの目標を達成し、Yellowfinと共に成熟度、安定性、可用性を高めてきました。特に、Yellowfin 製品の内部技術的側面が時間の経過とともに洗練され、透明性が向上することで、顧客に期待される用途に関してシステムをより適切に監視および設定できるようになりました。」

Franzにとって、Yellowfinが小売企業の顧客基盤にもたらした最大のメリットの1つは、データの民主化であり、データの専門家だけでなく、小売企業の一般的なビジネスユーザーにとっても、情報や分析を身近なものにしたことです。

「Yellowfinを備えた当社のプラットフォームを利用している顧客に見られる変化は、データを扱う従業員の数を増やしていることです。データの使用者は少なくとも50%増加し、これはYellowfinの使用に影響されていると考えています」と、Franzは述べています。「ビジネスユーザーはレポートを使用して仕事をしており、このセルフサービスアプローチは非常に受け入れられ、インサイト取得までの時間を短縮しています。複数のチャネルを持つ小売企業のこれまでのプロセスでは、ユーザーはレポートを説明するためにIT部門にチケットを作成しなくてはいけませんでしたが、今ではビジネス部門のパワーユーザーが自分でこれを実現できるようになりました。」

今後

incudaは、Yellowfin BI製品をさらに活用し、小売企業向けのデータウェアハウス製品のエクスペリエンスを強化する方法を継続的に検討しています。Franzにとって、数字の裏には隠されたストーリーがあります。「わたしたちは、様々な方向性を模索しています。1つはコンテンツであり、データハウスBIは主に数値、パフォーマンス、成長、利益に焦点を当てていますが、わたしたちはここ数年注目しているのは、情報の文脈、つまりストーリーやメディアです。市場とのコミュニケーションに関連性が高ければ高いほど、より良い数字を得ることができます。」

「わたしにとって最も素晴らしいことは、11年経った今でもYellowfinを使い続けていることです」と、Franzは言います。「市場は進化し、プレイヤーは変化して、バージョンは異なる強みを持ち、わたしたちは多くの異なるモジュールを変更してきましたが、わたしたちはYellowfinの使用を続けてきました。これはincudaにとって、10年以上にわたり素晴らしいソリューションとなっています。」

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