Digital Planetは、クラウドによりデータパフォーマンスを向上させ、Yellowfinを使用してセルフサービスアナリティクスを最新化しました

背景

1999年に設立されたDigital Planetは、教育やテクノロジーへのアクセスを向上させることで、南アフリカのすべての人々の生活を豊かにすることを使命としています。

パートナーシップを基盤とするBtoBtoC企業として、銀行や通信会社などの法人顧客に直接フルサービスを提供し、カスタマイズされたテクノロジーおよび教育関連の小売契約を調達、提供することで、これらの企業は、シームレスな付加価値エクスペリエンスの一部として、これらのサービスを顧客に提供することができます。

同社は、セールス、マーケティング、カスタマーテクニカルサポート、調達、在庫、コールセンターの発注管理、配送、保証など、製品から顧客、消費者に至るまでのすべてのタッチポイントを管理しています。同社のパートナーネットワークは、教育機関およびMicrosoftなどの業界をリードするテクノロジーブランドで構成されています。

Digital Planetは、YellowfinとそのパートナーであるAIGS、Exasolと密接に連携し、増大するレポート作成環境のパフォーマンスを改善することで、そのデータアナリティクスサービスを強化しました。同社はそれ以降、最新のデータ関連サービスおよびセルフサービスレポート作成ツールを多くの顧客に提供する能力を大幅に拡張する一方で、データウェアハウスのコストを劇的に最適化し、更新にかかるパフォーマンスを数時間から数分に向上させました。

わたしたちは、ビジネスにおけるデータリテラシーに非常に重点を置いており、Yellowfinは、当社の教育を受けた従業員がより良い意思決定を行うために、セルフサービスレポート作成およびアナリティクス機能を使用するよう促すうえで、重要な役割を果たします。

Dominic Albrecht – Digital Planet アナリティクス責任者

課題

Digital Planetは、フルセルフサービスレポート作成機能を備えた、より優れたデータアナリティクスエクスペリエンスを顧客に提供したいと考えていました。しかし、長年にわたる運用でデータウェアハウスが大幅に拡張し、徐々にビジネスを拡大することで、パフォーマンスの低下を招いていました。

データウェアハウスのパフォーマンスに関する課題に直面していたため、同社では、営業時間内に顧客に追加のデータ関連サービスを提供する能力が制限されていました。データ更新は1時間ごとに行われ、更新には最大20分かかる場合もあり、これが顧客のレポート作成環境の速度低下を引き起こしていました。そのため、この状況をすぐに改善する必要がありました。

Digital Planetは、顧客向けのセルフサービスレポート作成および組み込みアナリティクスレポート作成の両方でテクノロジーサービスを強化しようとしていたため、まずは現在の環境を最適化する必要性を明確に認識しました。そのため、データに関連する様々な目標をすべて達成できる適切なアナリティクスおよびビジネスインテリジェンスソリューションを導入する必要がありました。

ソリューション

Digital PlanetはYellowfinを使用しており、サハラ以南地域のYellowfin公式販売代理店であるAIGSと7年間密接に連携してきました。同社は、SQLから、顧客向けの最新のセルフサービスBIをサポートする、より拡張性の高いデータ環境への移行に合わせて、Yellowfin アナリティクスの利用を拡大することを決定しました。

AIGSとYellowfinの支援を受けて、Digital Planetはオプションの特定および評価を行い、データウェアハウスをクラウドでホスティングすることでそのパフォーマンスを向上するために、Yellowfinのグローバルパートナーであり、高性能アナリティクスデータベースソフトウェア企業であるExasolとのパートナーシップを締結することを決定しました。「Exasolを使用してデータアナリティクスを強化することで、Digital Planetは、真にデータドリブンな意思決定を行うために必要なインサイトへの、より迅速かつ簡単なアクセスを顧客に提供できるようになりました」と、Exasol クラウドアライアンス責任者 Jurgen Fleissは言います。

Exasolは、時間をかけてDigital Planetの開発者に製品の詳細を説明し、ウェアハウスのパフォーマンスを劇的に改善する方法を紹介した後で、セットアップのハンズオンや、初期開発構築作業をサポートしました。ExasolとYellowfinの共同作業により、Digital PlanetはExasolが自社のニーズにどのように対応できるかを理解し、最終的にはそのソリューションを、Microsoft Azureに導入することができました。「わたしたちは、Exasol チームのサポートに感銘を受けており、最初の数ヶ月、積極的に関わり、ともに作業をしてくれたことを非常に感謝しています」と、Digital Planet アナリティクス責任者 Dominic Albrechtは言います。

Digital Planetは、レガシーなデータウェアハウスからクラウドへ移行したことで、データロードと更新パフォーマンスを瞬時にかつ大幅に向上し、クラウド特有の拡張性により、コストのさらなる最適化を実現しました。「Digital Planetは、Microsoft Azureクラウド環境にExasolを導入することで、Exasolの比類なきパフォーマンスの恩恵を受けながら、関連するコストを予測できるようになりました」と、Fleissは言います。

メリットと今後の展望

Exasolのソリューションを使用することで、Digital Planetは初期データロードにかかる時間を2時間から7分に削減し、1700%の改善を実現しました。また、更新ロード時間は毎時20分から2分未満に短縮し、1000%改善することに成功しました。データウェアハウスのパフォーマンスが向上したことで、セルフサービスのカスタマーポータルの構築が可能になり、データアナリティクスのためのYellowfinをクライアントポータルに組み込むことで、カスタマーエクスペリエンスの最新化を実現しました。その後、同社はYellowfinのユーザー数を大幅に増やし、より多くの顧客にセルフサービスレポート作成機能を提供しています。

Digital Planetは現在、Yellowfinの組み込みアナリティクスおよびデータビジュアライゼーションを使用して、様々な契約上の義務をより効果的に測定しています。これには、履行率（受注と納品の比較）や、様々な重要なサブプロセスの期間など、重要なKPI（重要業績評価指標）の測定が含まれます。「わたしたちは、ビジネスにおけるデータリテラシーに非常に重点を置いており、Yellowfinは、当社の教育を受けた従業員がより良い意思決定を行うために、セルフサービスレポート作成およびアナリティクス機能を使用するよう促すうえで、重要な役割を果たします」と、Albrechtは言います。

Digital Planetはまた、Yellowfin プレゼントなどのデータストーリーテリング機能を活用して、より幅広くアクセス可能で、豊かに可視化されたデータストーリーを顧客に提供しています。シグナルは、プロセスの例外を特定したり、重要なKPIを詳細に監視したりするのに役立つ事例であることが確認されており、今後1年のロードマップの一部として、更なる評価が計画されています。「Digital Planetの新しいデータアナリティクスは、セルフサービスのカスタマーポータルを構築することで、同社のカスタマーエクスペリエンスを最新化するサポートをしています。このアナリティクスジャーニーが、次にわたしたちをどこへ連れて行ってくれるのか非常に楽しみです」と、Fleissは言います。

Digital Planetは、YellowfinとExasolの高性能データベースをさらに評価する予定です。データロードおよび更新時間が改善されたことで、Yellowfinのアナリティクススイートを、より柔軟に評価することができるようになりました。「例外管理およびプロセスマイニングは、近い将来のわたしたちの現実的な課題であり、Exasolが可能にしている並行処理のおかげでのみこれを実現できると確信しています」と、Albrechtは言います。「わたしたちはまた、予測分析と規範分析の世界へ大きく一歩を踏み出すことに期待をしています。そしてこの2つの分野は、今後数年で強化しようとしている情報主導の意思決定文化をサポートする当社のアナリティクスチームの能力において、大きな役割を果たすと確信しています」

「現在稼働しているように、今後もExasolチームと連携して、プラットフォームが提供する価値を最大限に引き出し、当社のソリューションを比類なきものにできると大いに確信しています」と、Albrechtは締めくくりました。