4apps groupは、Yellowfin 組み込みBIで付加価値税報告を簡素化し、リアルタイムのデータソーシングを実現しました

背景

2001年に設立された4apps groupは、税務専門ITサービスコンサルタント会社であり、付加価値税、標準税務監査ファイル、電子請求書、その他の付加価値税レポーティングを含む、間接税に関する企業プロセスの改善と課題解決を支援しています。

4apps groupは、Oracle e-Business Suite、NetSuite ERP、Fusion Could Applicationsを含む、Oracle エンタープライズリソースプランニング (ERP) ソフトウェアでの豊富な経験を生かし、国際的な顧客向けに、拡張可能で使いやすく、柔軟性の高いソリューションを構築し、間接税のコンプライアンスを確保するとともに、ライフサイクルソリューションパートナーとして、継続的なサポートを提供しています。

4apps groupのソフトウェア製品であるitax4appsは、Oracle Cloud インフラストラクチャーで稼働するOracle ソースデータベース上で、付加価値税の申告、概要、監査、税務当局との統合を管理できるようにします。これは、Oracle e-Business Suite、NetSuite ERP、Oracle Fusion Applications向けに、EU内のすべての付加価値税プロセスに対応する、プラグアンドプレイソリューションとして設計されています。その前身であるYelloobeeはitax4appsの基盤であり、4apps groupのアナリティクスソリューションとしてのYellowfin BIとの戦略的パートナーシップの始まりでもありました。

「当社のitax4apps ソフトウェアのエンジンであるYellowfinとの20年にわたる画期的なアナリティクスとシームレスなコラボレーションに感謝します。私たちは共に、お客様が付加価値税報告や税務当局との統合を行う方法を再定義し、この労力のかかるプロセスのスピード、正確性、効率性を向上させました。」

4apps group 創設者 Frank Laarhoven

課題

最新化を必要とするレガシーなアナリティクスプラットフォーム

デジタル化の台頭はビジネス環境を根本的に変えており、間接税のコンプライアンスも例外ではありません。付加価値税規制はますます複雑化し、より多くのデータを電子的に企業に要求しています。そのため、税務当局とEU各国政府は、デジタルシステムによるタイムリーで正確な付加価値税申告書の提出をより重視しています。

「これが意味するのは、請求書、取引、付加価値税申告をデジタルベースで税務当局に送信する必要があるということです」と、4apps group 共同創設者であるFrankは説明します。「また、リアルタイムのデータが税務当局に直接送られるようになったことも意味します。例えば、イタリアでは、(サプライヤーとして) 購入者に請求書を送付するのではなく、税務当局を経由して購入者に送付します。つまり、税務当局は既にどのような取引がされているかを把握しており、私たちの顧客のように、より多くの企業がこの新しい働き方に適応する必要があるということです。これが、次のソリューションで私たちがサポートとしたいと考えていたことです。」

ビジネスのスピードが加速する中で、4apps groupは、顧客が既存のOracle ERPシステムとシームレスに統合し、複数地域にわたる複雑な付加価値税報告を簡素化できるソリューションを必要としていることを認識しました。

「どの国にも独自のスピードとプロセスがあり、すべてが断片化されています」と、Frankは言います。「大企業はベルギーに財務部門を持っていたり、スペインなどとは規制が異なるイタリアのサービスプロバイダーと協力していたりします。このようなダイナミックな環境で変化を起こすには、現地のガイド役がいなければ難しいです。そのため、私たちは、間接税に関するすべてのレポーティングを一元化し、エンドツーエンドで作業できるような共有サービスとして機能するソリューションにしたいと考えました。」

4apps groupの課題は、複数の国にまたがる規制の変更、システムのデジタル化、ビジネスの成長に対応するため、間接税申告ソフトウェアをより適応性が高く、使いやすく、堅牢なものにすることでした。これを実現するために、4apps groupは、Yellowfinとの既存のパートナーシップを活用し、組み込みアナリティクスで製品のエクスペリエンスを強化することにしました。

「2012年当時、Oracleの標準レポートでは抽出できないデータを、Oracleから抽出したいという顧客からの声がありました。そこで、4appsはYellowfin内でオペレーションインテリジェンスソリューションを開発しました」と、Frankは言います。「Yellowfinは、Oracle データベースから取得されたすべてのデータを入力するために使用したビジネスインテリジェンス (BI) ツールでした。そして、会計士や財務管理者にとって日付を確認できることは重要でしたが、Oracle だけではこれを実現できなかったため、データ間をタイムトラベルできるように構成しました。私たちはこのソリューションをYelloobeeと名付けました。」

ソリューション

すべてのために合理化されたレポーティングを備えたアップデートされたBIプラットフォーム

4apps groupは、2014年にYellowfinをホワイトラベル化してYelloobee製品に統合しましたが、より良い税務申告に対する継続的な需要の高まりは、同社が早急に対処したいと考えていたものでした。

「Yelloobeeを導入したとき、税務申告に関する様々な質問を受けました」と、Frankは言います。「税務申告を財務管理者のプロセスと比較すると、彼らは数字を理解するために高度な賃借一致レポートを備えた総勘定元帳を持っています。しかし、税務申告は一般的に、すべてのデータを収集し、ピボットテーブルを使用してExcelで集計し、そこから付加価値税申告書を作成しようとしていました。これも、私たちが顧客の役に立てると考えた分野です。」

顧客の要望に後押しされ、4apps groupは付加価値税ソフトウェアソリューションにさらなる改良を加え、EUでますますデジタル化が進む付加価値税申告プロセスに対応しつつ、顧客がよりデータを適切に管理し、何が起きているのかを把握できるような税務報告の支援をしようとしました。そのために、同社はYellowfinとそのホワイトラベル化された組み込みBI機能に注目しました。

「私たちは、付加価値税申告をより簡潔にしたいを考え、それが私たちのソリューションの背後にある全体のアイデアです」と、Frankは言います。

導入

より優れた税務報告のためのカスタマイズされたリアルタイムデータ

実装には、YellowfinのBIツールと4appsのOracleベースのERPソリューションのより深い統合が含まれ、両プラットフォームの強みを活かした強力な組み合わせが実現しました。この統合により、4apps groupは、リアルタイムデータ、実用的なインサイト、従来の方法の非効率性を回避した間接税処理を可能にするカスタマイズされたレポーティングプラットフォームを顧客に提供できるようになりました。

「すべてのデータをExcelに投入し、ピボット処理をして申告書を作成するようなボトムアップアプローチではなく、まずすべてのデータをダッシュボードに表示し、要約された申告書として見せ、そこから表示された数字が正しいかどうかを確認するトップダウンアプローチをとりました」と、Frankが説明します。「私たちは基本的に、Oracleからほぼリアルタイムで顧客のデータを取得し、私たちのソリューションに表示します。それが完了すると、当社の税務ハブを通して国際税務当局に送付します。」

Frankによると、このプロセスはEU各国政府と税務当局が進めているデジタル化の様々な段階に合わせて慎重に調整されました。「リアルタイムレポートの場合は、トランザクションを送付するか、すべての種類の財務情報を含む監査ファイルを提示します。電子レポートの場合は、すべてのAPおよびARトランザクションを送付します。この新しいアプローチは、Yellowfinのダッシュボードとレポーティング製品を組み合わせることで、スピードと顧客のレポーティングプロセスの理解に非常に役立ち、それがitax4appsの基盤となりました。」

結果

より効率的な税務報告のための最新化された組み込みアナリティクス

Yellowfinとの統合の結果は、4apps groupと複数の地域で事業を展開する大企業を含む彼らの顧客にとって、大きな変革をもたらしました。

  • 複雑な税務データをダッシュボードで簡単に表示できる柔軟なBIレポーティング製品
  • 顧客のニーズに応じて進化する最新の組み込みアナリティクスおよびAI機能
  • 4apps groupの既存のプラットフォームやブランドのように感じられる使い心地の良いホワイトラベルBI

 

Frankにとって、Yellowfinとの連携によるitax4appsの開発により、4appsは顧客基盤により良いサービスを提供するだけでなく、あらゆる間接税申告のためのプラグアンドプレイソリューションとして市場での地位を高めることができました。

「私たちのソリューションが稼働していなければ、顧客は請求書を送付することができないため、私たちは現在、顧客にとってビジネスクリティカルな立ち位置にいます。一度ログインすれば、当社のソリューションを通して、税務当局に税務データを送ることができます。顧客をサポートするために、私たちは特定の国に居て、そこで税務登録をしている必要もありません。これは、他のサービスプロバイダーと比べると大きな違いです。」

「しかし、私たち企業にとって、派手な新しいソリューションを持つことが原動力ではなく、それがどのように機能し、何ができるかが重要だったのです」と、Frankは続けます。「私たちの顧客は、Yellowfinの仕組みとそのセットアップ方法に満足しています。なぜなら、数回のクリックで最低レベルのデータにアクセスできるからです。そして、それが彼らの求めているものでした。私たちにとって、統合は非常に柔軟なものであり、シングルサインオン (SSO) によるセキュリティサポートは非常に素晴らしいものです。」

Yellowfinのダッシュボードとレポーティング機能により強化された新しい付加価値税申告ソリューションは、より効率的であるだけでなく、顧客の進化するニーズへの適応性が向上しています。「私たちは、Yellowfinの新しいバージョンがより最新であることで、Yellowfinのペースに合わせて製品を進化させるの役立つため、気に入っています。」

今後

itax4appsの開発中に、4apps groupがYellowfinを選んだもう1つの重要な考慮事項がありました。それは、将来の証明です。

「人工知能 (AI) や電子請求書など、デジタル時代の付加価値税には破壊的なことがたくさん起きています」と、Frankは言います。「YellowfinにはAIツールがあり、私たちはAIを使用したい顧客の税務データを含むデータベースを持っています。例えば、「私はこの地域の規制に準拠していますか」と質問すると、AIがそのデータに基づいて質問に答えることができるというものです。政府はAIを使用して大量の税務データを確認するようになると考えています。そのため、税務当局が行う前に同じことを提供し、企業が当社のソリューションでそれを実現できるようにするのはどうでしょうか。」

全体として、4apps groupのストーリーは、戦略的パートナーシップと先進技術を活用して特定のビジネス課題に取り組むという成功のアプローチを示しており、彼らがいかに業界をリードし、革新を続けているか示しています。

しかし、Frankにとって最も重要な継続的ミッションは、顧客に立ち返り、税務申告プロセスのデジタル化に備えることです。「私は多くのお客様に、この先に何があるのか、何が来るのか、どこに備える必要があるのか、を説明するようにしています。今、私たちは顧客に優れた税務ソフトウェアソリューションを提供していますが、それが長期的に役立つことを説明するのはまだ難しいです。それが、私のミッションであり、ギャップを埋める必要のある継続的な目標です。」

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