【CEOメッセージ】ダッシュボードの役割変化

30年以上にわたりダッシュボードは、意思決定のサポートや経営層の情報システムの選択肢の典型例になっています。これはBusiness ObjectsやCognosから始まり、今日のQlikやTableau、PowerBIやその他ベンダーも、未だにダッシュボードをデータ提供のメディアとして使用しています。インサイトを提供するさらに優れた方法があるかどうかを検討せずに、同じ手法を使い続けているのです。

ダッシュボードに縛られるベンダー

展示会で様々なBIベンダーのブースを通り過ぎると、巨大なダッシュボードのパネルを目にすると思います。すべてのベンダーが、いくつかのグラフを備えた長方形のデバイスのマーケティングをしています。これは、ビジネスに情報を提供する唯一の方法がダッシュボードであると、ユーザーに認識させてしまいます。そのためベンダーは、多数の不適切な事例にもダッシュボードの使用を試みています。

 

ダッシュボードは、ビジネスのモニタリングに最適です。これは、既知のデータセットを容易に理解するサポートをし、これがダッシュボードの主な事例でもあります。しかしベンダーは、ダッシュボードにさらに多くの機能を追加しようとしています。例えば、モバイルを例に挙げてみましょう。最初にリリースされたBIのモバイルアプリケーションは、モバイルアプリ上にダッシュボードを表示するだけのものでした。ベンダーは、ユーザーエクスペリエンスを考慮することなく、異なるダッシュボードを作成しただけにすぎません。他の例として、Tableauのストーリーテリング機能があります。彼らは、モデルや、ユーザーにデータを提供する方法を再発明したのではなく、ストーリーを伝えるダッシュボードを新たに構築するよう、ユーザーに求めただけでした。これらのダッシュボードという巨人は、ダッシュボードを越えたその先や、情報を提供するためにさらに優れた方法があるかどうかの検討を怠っています。

 

インサイトの発見は、ベンダーが現在、ダッシュボードを対応させようとしている新たな事例です。しかし、ダッシュボードは情報の詳細化に優れているわけではありません。ユーザーがインサイトを発見できるようになるためには、新たな質問をするサポートをしてくれるものが必要です。これらの機能が、ダッシュボードで満たされることは決してありません。

ダッシュボードの役割が変化

ダッシュボードの役割が変化している兆しが見え始めています。そして、ダッシュボードに縛られない多くのスタートアップベンダーが、業界に出現し始めました。彼らは、新たなダッシュボードを構築するだけであれば、BI業界に参入する意味がまったくないことに気付いています。なぜなら、その分野で競合に勝ることはできないからです。競争優位性を獲得するためには、根本的に異なる対応を実施しなくてはいけません。

 

BIがさらに自動化されるにつれて、競合に勝るベンダーとは、ユーザーが体験したい方法で情報を提供できる賢い方法を見つけ出したものになると、わたしは確信しています。例えば、いくつかの小規模ベンダーでは、イノベーティブなモバイルと電子メールの提供方法を検討しています。彼らは、自動インサイトの受信にダッシュボードは必要ないと考えています。真のイノベーションを起こすためには、ベンダーは考え方を変える必要がありますが、それは容易なことではありません。

 

他のベンダーのように、過去のYellowfinは、ダッシュボードを中心に捉えすぎていました。初期の自動インサイトへの試みは、ダッシュボードからの提供でしたが、わたしたちはすぐに、ダッシュボードは価値を追加しないことに気が付きました。ダッシュボードはビジネスのモニタリングに最適ですが、ユーザーが新しいインサイトを引き出したり、データを調査するサポートはできません。ビジネスユーザーにインサイトを提供するイノベーティブな方法に注力する新規ベンダーの出現により、今一度過去のダッシュボードを見渡し、ユーザーのためのデータ提供モデルを再考する時期が到来しています。